Hitachi

Hitachi System Information Capture リファレンス 


9.6.4 モジュールトレースファイル

モジュールトレースファイルの容量設定

モジュールファイルは、システムテスト支援のプロセス毎にUNIXファイルを2つ作成し、プロセス起動時にファイルを切り替えて使用します。

モジュールトレースファイルの容量の見積もり方法を以下に示します。

処理スレッド数がシステムテスト支援実行中に動的に増加すると、モジュールトレースファイルサイズが増加するため、余裕を持って充分なディスク容量を用意してください。

スレッド数の総数の求め方は、メモリ算定式を参照してください。

モジュールトレースの容量= ↑(48+8×n)÷p↑×p×スレッド数の総数×2

n:module_trace -e entry設定値

p:OSのページサイズ。OSのページサイズについては、OSのマニュアルを参照してください。(Linux(x86、x86_64)では通常4KBです)。

以下に計算例を示します。

module_trace -e entry設定値     256(省略値)
OSのページサイズ               4096
スレッド数の総数                100

T=  ↑(48+8×256)÷4096↑×4096×100×2
 =819200バイト

モジュールトレースファイルの作成と削除

モジュールトレースファイルはシステムテスト支援プロセス起動時にシステムテスト支援が作成します。古いファイルが残っている場合は、上書きして使用します。そのためシステムテスト支援の管理者がモジュールトレースファイルの作成と削除をする必要はありません。

モジュールトレースファイルの保存

モジュールトレースファイルのバックアップを保存する場合は、cpコマンド、mvコマンドなどでバックアップを保存してください。保守員がバックアップの取得を依頼したとき以外は、バックアップを取得する必要はありません。