4.3.10 esstart(システムテスト支援の起動)
目的
システムテスト支援を起動します。
形式
esstart [-g テスト識別子] [-d 定義ファイル格納ディレクトリ名] [{ [-p] [-a] | -r | -c}] [-t [開始時刻][,終了時刻] ] [-m {CREATE|TEST|BATCH}]
機能
システムテスト支援を起動します。
本コマンドは、Linuxの場合はスーパーユーザー、Windowsの場合はAdministratorsグループに属するユーザアカウントで実行できます。
オプション
- -g テスト識別子 ~〈1~31文字の識別子〉《HSIC00》
-
システムテスト支援プロセスを識別するための識別子を指定します。
システムテスト支援が使用する定義ファイルの名称は、テスト識別子となります。
- -d 定義ファイル格納ディレクトリ名 ~〈1021文字以内のパス名〉《/opt/HSIC/conf》
-
Windows版の場合は〈247文字以内のパス名〉で指定します。
システムテスト支援の定義ファイルを格納しているディレクトリ名を絶対パスで指定します。
「/opt/HSIC/conf」下以外に定義ファイルを格納する場合に指定してください。
「定義ファイル格納ディレクトリ名/テスト識別子」のパス名が、Linux版では1023文字を超過、Windows版では259文字を超過する場合はエラーとなります。
- -p
-
並行実行を行います。
- -a
-
蓄積実行を行います。
- -r
-
リプレイ実行を行います。
- -c
-
PCAP実行を行います。
- -t 開始時刻,終了時刻
-
開始時刻と終了時刻で指定します。
本オプションを省略した場合は、フィルタ関連定義target_time -tの設定値に従って動作します。
開始時刻を指定した場合は、開始時刻以降の電文を入力対象として開始します。開始時刻より前の電文は対象外として破棄します。開始時刻を省略した場合は、システムテスト支援起動時点(リプレイ実行形態では蓄積ファイルの先頭、PCAP実行形態ではpcap形式ファイルの先頭)以降の入力電文を対象とします。
終了時刻を指定した場合は、終了時刻より前の入力電文を対象として実行します。終了時刻以降の入力電文は対象外として破棄し、対象電文の全てを実行した後に、システムテスト支援プロセスを正常終了します。終了時刻を省略した場合は、システムテスト支援プロセス終了コマンド受付時点までを対象とします。
本オプションを指定する場合は、開始時刻または終了時刻のどちらか一方は必ず指定してください。
開始時刻および終了時刻は、YYYYMMDDhhmmssの形式で指定します。
YYYY:年(西暦)(1971≦YYYY≦9999)
MM :月(01≦MM≦12)
DD :日(01≦DD≦31)
hh :時(00≦hh≦23)
mm :分(00≦mm≦59)
ss :秒(00≦ss≦61)
指定時刻はTZ環境変数に合わせて取り扱います。指定時刻がUNIX時間最大値(TZ環境変数がUTCの場合、2038年1月19日 3時14分7秒)を超過した場合は、指定時刻をUNIX時間最大値として扱います。
また、開始時刻/終了時刻には+1秒程度の誤差が発生する場合があります。
- -m {CREATE | TEST | BATCH}
-
ユーザテスト支援フレームワーク機能の実行フェーズを指定します。
CREATE:電文作成フェーズ
TEST:テスト実行フェーズ
BATCH:バッチ実行フェーズ
ユーザテスト支援フレームワーク機能を使用する場合は、下表に示すオプションの組合せで、電文の入力方法を指定します。
フェーズ
-p
-a
-r
-c
CREATE
×
パケットキャプチャ
×
pcapファイル
TEST
×
×
蓄積ファイル
電文ファイル
pcapファイル
BATCH
×
×
×
×
- (凡例)
-
×:指定できません。
-mオプションを省略、または-mオプションにBATCH以外を指定した場合は、起動時の実行形態を指定するオプション(-pオプション、-aオプション、-rオプション、-cオプション)を、必ず1つ以上指定してください。全て省略した場合は、エラーとなります。
出力メッセージ
メッセージID |
内容 |
出力先 |
---|---|---|
KFSE95090-E |
コマンドの形式が不正です |
標準エラー出力 |
KFSE95091-E |
フラグ引数が不正です |
標準エラー出力 |
KFSE95092-E |
オプションの組み合わせが不正です |
標準エラー出力 |
KFSE95093-E |
領域の確保に失敗しました |
標準エラー出力 |
KFSE95503-E |
コマンド処理でエラーが発生しました |
標準エラー出力 |
KFSE95094-E |
内部矛盾が発生しました |
標準エラー出力 |
KFSE95504-E |
||
KFSE95550-I |
コマンド引数ヘルプ |
標準出力 |
注意事項
-
本コマンドは、システムテスト支援プロセスのテスト開始時点(KFSE80003-Iメッセージ出力後) でリターンします。
-
システムテスト支援プロセスの異常終了時または強制終了時に出力されるcoreファイルのサイズは、本コマンドを実行した環境のcoreファイルサイズ上限によります。coreファイルサイズ上限に0が設定されている場合は、coreファイルを出力しません。