4.3.2 esaflfput(蓄積ファイルの情報強制出力)
目的
バッファにスタックしている電文情報をファイルに強制的に出力します。
形式
esaflfput [-g テスト識別子] [-m { all | req | rpy | reqts | rpyts } ] [-s]
機能
バッファにスタックしている電文情報を使用中の蓄積ファイルに強制的に出力します。
-sオプション指定時は、強制出力後にファイルを切り替えます。
強制出力したときに、蓄積ファイルのサイズがaccumulate_fileオペランドの-fオプションのfilesz指定値を超えていたときは、-sオプション指定有無にかかわらずファイルを切り替えます。ファイルの切り替え先がないときは、KFSE90914-Eメッセージを出力します。
蓄積ファイル機能が開始したときに出力するKFSE80910-Iメッセージ出力以降に、本コマンドは実行できます。
本コマンドは、Linuxの場合はスーパーユーザー、Windowsの場合はAdministratorsグループに属するユーザアカウントで実行できます。
オプション
- -g テスト識別子 ~〈1~31文字の識別子〉《HSIC00》
-
テスト識別子を指定します。テスト識別子は実行中システムテスト支援のテスト識別子を指定してください。
- -m { all|req|rpy|reqts|rpyts }《all》
-
強制出力する蓄積ファイルの種別を指定します。
-
all
全ての蓄積ファイルに対して強制出力をします
-
req
本番用の要求電文蓄積ファイルに対して強制出力をします
-
rpy
本番用の応答電文蓄積ファイルに対して強制出力をします
-
reqts
テスト用の要求電文蓄積ファイルに対して強制出力をします
-
rpyts
テスト用の応答電文蓄積ファイルに対して強制出力をします
-
- -s
-
バッファにある蓄積ファイル情報をファイルに出力後、出力先の蓄積ファイルを切り替えます。バッファに電文情報がないときは、出力先の蓄積ファイルの切り替えのみ行います。
出力メッセージ
メッセージID |
内容 |
出力先 |
---|---|---|
KFSE90910-I |
コマンドが正常終了しました |
標準出力 |
KFSE90911-I |
コマンドが正常終了しました |
標準出力 |
KFSE90912-I |
ヘルプメッセージ |
標準出力 |
KFSE95001-E |
現在コマンドを受け付けることができません |
標準エラー出力 |
KFSE95002-E |
メモリが確保できません |
標準エラー出力 |
KFSE95003-E |
コマンド処理で障害が発生しました |
標準エラー出力 |
KFSE95089-E |
コマンドが失敗しました。 |
標準エラー出力 |
KFSE95090-E |
コマンドの形式が不正です |
標準エラー出力 |
KFSE95091-E |
フラグ引数が不正です |
標準エラー出力 |
KFSE95093-E |
領域の確保に失敗しました |
標準エラー出力 |
KFSE95094-E |
内部矛盾が発生しました |
標準エラー出力 |
KFSE90913-E |
コマンドが失敗しました |
標準エラー出力 |
KFSE90914-E ※1 |
コマンドが失敗しました |
標準エラー出力 |
※1:-mオプション省略または-mオプションにallを指定し、かつKFSE90910-IまたはKFSE90911-Iメッセージ出力済の場合、exitコードは0になります。
注意事項
-
以下に示すケースでは、「-s」オプションを指定して本コマンドを投入しても、蓄積ファイルの切り替えはしません。
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切り替え先の蓄積ファイルを作成できなかったとき
-
システムテスト支援を起動した直後、または、このコマンドを投入した直後、かつ、蓄積ファイルおよびバッファ内に電文情報がないとき
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システム定義で最大ファイル数に1を指定している場合に、本コマンドを投入すると、最大10,000ファイル(最初に使用したファイルを含む)まで新たに蓄積ファイルを作成します。
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本コマンドを投入した場合に、蓄積ファイルで強制出力エラー、または、切り替えエラーが発生しても、システムテスト支援は処理を続行します。
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「-m」オプションに「all」を指定、又は「-m」オプションを省略して本コマンドを投入した場合に、一部の蓄積ファイルで強制出力エラー、または、切り替えエラーが発生しても、エラーの発生していない蓄積ファイルの処理は続行して行います。
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「-m」オプションに「all」を指定、又は「-m」オプションを省略して本コマンドを投入した場合、以下のメッセージは蓄積ファイル種別毎に出力します。
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KFSE90910-I、KFSE90911-I、KFSE90914-E
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バッファにスタックしている電文情報は、使用中の蓄積ファイルに出力するため、本コマンドを実行した場合の最大ファイルサイズはaccumulate_fileの-fオプションのfilesz指定値にaccumulate_fileの-bオプションのsize指定値を加算した値となります。