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Hitachi System Information Capture リファレンス 


3.18 CSVファイル関連定義(csvfile_definition)

形式

[csvfile_definition
  -t {telegram|result}
 -f "dirpath=CSVファイル格納ディレクトリパス
      [fileno=CSVファイル数]
      [lineno=最大行数]
      [linesz=最大サイズ]"
 [-c "[csv_to_mem=16進数変換対象データ]
     [mem_to_csv=文字変換対象データ]
      "]
  [-r "[read_count=読込み回数]
     [read_interval=再読み込み間隔時間]
      "]
  [-g "[test_id=テスト識別子]
      "]
]

機能

CSVファイルに関する定義です。

指定数

0〜256

オプション:-t

なし
設定値と省略値

telegram|result

説明

フレームワーク用CSVファイルの種別を指定します。

telegram:電文ファイル

result:結果ファイル

前提条件

telegramの指定は、蓄積実行とリプレイ実行時に有効となります。

csvfile_definition(-t telegram)の指定数の最大は255です。蓄積実行の場合、test_idを省略、または起動するシステム効率化支援のテスト識別子を指定したcsvfile_definition(-t telegram)が最低1つ必要です。

蓄積実行の場合、複数のcsvfile_definition(-t telegram)を指定したときは、test_idを省略、または起動するシステム効率化支援のテスト識別子を指定した最初のcsvfile_definitionだけ有効となります。csvfile_definitionのtest_idを省略した場合、起動するシステム効率化支援のテスト識別子を指定したものと判断し、蓄積する電文ファイルとして使用します。

resultの指定は、リプレイ実行時に有効となります。

csvfile_definition(-t result)の指定数の最大は1です。

オプション:-f

dirpath
設定値と省略値

Linux版の場合:~〈980文字以内のパス名〉

Windows版の場合:~〈217文字以内のパス名〉

説明

CSVファイルを作成、または格納されたディレクトリを絶対パスで指定します。

・-tにtelegramを指定した場合

蓄積実行の場合、電文ファイルを作成するディレクトリを指定します。

リプレイ実行の場合、電文ファイルが格納されたディレクトリを指定します。

・-tにresultを指定した場合

リプレイ実行の場合、結果ファイルを作成するディレクトリを指定します。

fileno
設定値と省略値

〈符号なし整数〉((1〜10000))《10000》(単位:ファイル数)

説明

CSVファイルの最大ファイル数を指定します。

見積もり式への影響

CSVファイルの容量見積もりに影響します。

メモリ所要量の見積もりに影響します。

注意事項

出力可能なファイルがなくなったときは、プロセスダウンします。

lineno
設定値と省略値

〈符号なし整数〉((10000〜1000000))《100000》(単位:行数)

説明

CSVファイルに出力する最大行数を指定します。

見積もり式への影響

CSVファイルの容量見積もりに影響します。

linesz
設定値と省略値

〈符号なし整数〉((1〜1048576))《64》(単位:キロバイト)

説明

CSVファイル(電文ファイル)の1行あたりの最大サイズを指定します。本指定値をもとにCSVファイルからデータの読み込みを行います。

指定値の目安

蓄積実行時にCSVファイル(電文ファイル)に出力したデータの最大サイズを指定してください。製品が付加する区切り文字や「"」(ダブルクォーテーション)は考慮する必要はありません。

見積もり式への影響

メモリ所要量の見積もりに影響します。

オプション:-c

csv_to_mem
設定値と省略値

"16進数変換対象データ[-16進数変換対象データ・・・]" 〈1024字以内の文字列〉《0d0a-0a-2c-22》

説明

CSVファイルとの入出力時に、変換対象とする16進数データを指定します。mem_to_csvと組み合わせて定義する必要があります。

CSVファイルから入力する場合、mem_to_csvで指定した文字データをcsv_to_memで指定した16進数のデータに変換してメモリ上に読み込みます。

CSVファイルへ出力する場合、csv_to_memで指定した16進数のデータをmem_to_csvで指定した文字データに変換してファイルに出力します。

*を指定した場合、データの変換は行いません。

変換例を以下に示します。

定義

csv_to_mem=0d0a-0a-2c

mem_to_csv=${N}-${n}-${co}

CSVファイルから入力時、文字データを以下のように変換します。

${N}0x0d0a

${n}0x0a

${co}0x2c

CSVファイルへ出力時、16進数データを以下のように変換します。

0x0d0a${N}

0x0a${n}

0x2c${co}

前提条件

mem_to_csvフラグメントとデータの指定順序を対で指定する必要があります。

注意事項

同じ変換対象データを指定した場合、先に指定したデータを優先して変換します。

mem_to_csv
設定値と省略値

"文字変換対象データ[-文字変換対象データ・・・]" 〈1024字以内の文字列〉《${N}-${n}-${co}-${dq}》

説明

CSVファイルとの入出力時に、変換対象とする文字データを指定します。csv_to_memと組み合わせて定義する必要があります。

変換列については、csv_to_memフラグメントの説明を参照してください。

*を指定した場合、データの変換は行いません。

前提条件

csv_to_memフラグメントとデータの指定順序を対で指定する必要があります。

注意事項

同じ変換対象データを指定した場合、先に指定したデータを優先して変換します。

オプション:-r

read_count
設定値と省略値

〈符号なし整数〉((0~2147483647))《1》

説明

リプレイ実行時、CSVファイルから要求電文/応答電文を読み込む回数を指定します。

1以外の値を指定した場合、すべてのCSVファイルの読み込みが完了したあと、ファイル先頭から再度要求電文/応答電文が読み込まれます。

0を指定した場合、esstopコマンドを発行するまで無制限に再読み込みが繰り返されます。

-tオプションに「telegram」を指定したcsvfile_definitionが1つで、リプレイ実行したときだけ有効です。

利点

負荷テストを容易化できます。

read_interval
設定値と省略値

〈符号なし整数〉((0~86400000))《0》(単位:ミリ秒)

説明

CSVファイルを再読み込みする際に、指定した時間が経過してから再読み込みします。

CSVファイル内のテスト用電文が一巡したあと、次のテストを開始する前に間隔を空けます。

0を指定した場合は間隔を空けずに読み込みます。

-tオプションに「telegram」を指定したcsvfile_definitionが1つで、リプレイ実行したときだけ有効です。

テストを複数回実行する際に、CSVファイルの再読み込み時間の間隔を1000ミリ秒に設定した例を次に示します。

[図データ]

オプション:-g

test_id
設定値と省略値

〈1~31文字の識別子〉《起動するシステム効率化支援のテスト識別子》

説明

入力するCSVファイルのテスト識別子を指定します。

-tオプションに「telegram」を指定したときだけ有効です。

利点

指定したテスト識別子のCSVファイルをリプレイ実行時に入力できます。