Hitachi

Hitachi System Information Capture リファレンス 


3.19 フレームワーク関連定義(framework_definition)

形式

[framework_definition
[-u "[use={Y|N}]
     [serialize={Y|N}]
     [response_chunk_decode={Y|N}]
     [takeover_area_refresh={Y|N}]
     [ipaddr_serialize={Y|N}]
     [production_pairing={Y|N}]
     [testaddr_select={client|telegram}]
     [compression_encoding={gzip|none}]
     [request_force_encoding={gzip|identity|none}]
     [response_force_encoding={gzip|identity|none}]
"]
[-p "[name=プラグイン名]
[library_file_name =プラグイン共用ライブラリ名]
     [startend_entry_point=開始終了プラグインのエントリポインタ名]
     [build_entry_point=電文組立てプラグインのエントリポインタ名]
     [information_entry_point =電文情報プラグインのエントリポインタ名]
     [edit_entry_point=電文編集プラグインのエントリポインタ名]
     [send_entry_point=電文送信プラグインのエントリポインタ名]
     [receive_entry_point=電文受信プラグインのエントリポインタ名]
     [judge_entry_point=結果判定プラグインのエントリポインタ名]
     [select_entry_point=電文選択プラグインのエントリポインタ名]
     [amplify_entry_point=電文増幅プラグインのエントリポインタ名]
     [batch_entry_point=バッチ用プラグインのエントリポインタ名]
"]
[-t "[reply_watchtime=応答待ち時間]
     [build_message_watchtime=後続パケット待ち時間]
     [plugin_hungup_time=プラグインのハングアップ監視時間]
     [request_watchtime=応答待ち時間]
"]
[-b "[max_message_size=最大メッセージサイズ]
     [telegram_area_size=電文単位の引継ぎ領域サイズ]
     [connection_area_size =コネクション単位の引継ぎ領域サイズ]
     [client_area_size =クライアント識別子単位の引継ぎ領域サイズ]
"]
[-f "[telegram_file_type={afl|csv}]
     [result_file_type={afl|csv}]
     [user_file=シナリオファイル]
     [result_output={0|1|2}]
"]
[-a "[execution_count=シナリオ実行回数]
     [parallel_count=シナリオ同時実行数]
     [test_execution_count=電文の実行数]
     [test_execution_delay_time=クライアント増幅時の遅延時間]
"]
[-m "[maxcnt=マッピング情報の上限数]
     [expiredate=マッピング情報の有効期限]
     [client={Y|N}]
     [url_rewriting=応答電文のボディ部内のパラメタ名][,応答電文のボディ部内のパラメタ名…]
     [hidden_form=応答電文のボディ部内のhiddenフォーム名称][,応答電文のボディ部内のhiddenフォーム名称…]
     [session_position={url|body|head}][-{url|body|head}[-{url|body|head}]]]
     [sessionid_name=応答電文の引き継ぎ元パラメタ名:応答電文のセッションIDのパラメタ名][,応答電文の引き継ぎ元パラメタ名:要求電文の引き継ぎ先パラメタ名…]
"] 
]

機能

フレームワーク機能に関する定義です。

指定数

0〜1

オプション:-u

use
設定値と省略値

Y|N《N》

説明

フレームワーク機能を使用するかどうかを指定します。

Y:フレームワーク機能を使用します。

N:フレームワーク機能を使用しません。

serialize
設定値と省略値

Y|N《Y》

説明

本番環境の要求電文と応答電文のペアリングを行う場合(電文判定プラグイン指示)に、複数コネクションの要求電文をキャプチャ時刻順にシリアライズして処理するかどうかを指定します。

Y:シリアライズします。キャプチャ順に処理します。

N:シリアライズしません。ペアリング成立順に処理します。

指定値の目安

複数コネクションを使用して業務を行っている場合、コネクション間で要求電文が逆転すると、シーケンス不正等でテストが失敗する可能性があります。このような場合はこのフラグメンバにYを指定してください。コネクション間で因果関係が無い場合は、Nを指定してください。

response_chunk_decode
設定値と省略値

Y|N《N》

説明

チャンク形式のHTTP応答電文を自動的にデコードします。

[デコード前(チャンク形式)]

0a(チャンクサイズ10バイト)

aaaaaaaaaa

14(チャンクサイズ20バイト)

bbbbbbbbbbcccccccccc

0(チャンクサイズ0バイト)

[デコード後]

aaaaaaaaaabbbbbbbbbbcccccccccc

利点

HTTP応答電文の解析の際にチャンクデコード処理が不要となるため、解析が容易となります。

注意事項

チャンクデコード処理によって、応答電文サイズに応じてスループットが若干低下します。チャンクデコード処理が不要な場合はNを指定してください。

takeover_area_refresh
設定値と省略値

Y|N《N》

説明

引継ぎ領域の再利用時に、HSICが自動的に引継ぎ領域を初期化するかどうかを指定します。

Y:初期化する。

再利用時は引継ぎ領域全体をNULLクリアします。引継ぎ領域のステータスはESFRW_CONTST_NEW(新規割当て)となります。

N:初期化しない。

再利用時は引継ぎ領域に以前の内容が残ります。引継ぎ領域のステータスはESFRW_CONTST_RENEW(再割当て)となります。

ほかのオペランドとの関連

telegram_area_size、connection_area_size、およびclient_area_sizeフラグメンバに0を指定している場合、このフラグメンバの指定値は無視します。

利点

プラグイン内での引継ぎ領域の管理が容易になります。

指定値の目安

引継ぎ領域上で確保メモリのポインタ等を管理している場合、このフラグメンバにYを指定して引継ぎ領域をNULLクリアすると、メモリが解放できなくなる可能性があります。このような場合は、このフラグメンバにNを指定し、ステータスがESFRW_CONTST_RENEW時にプラグイン内でメモリ解放等を行ってください。ポインタ等を管理しておらず、引継ぎ領域をNULLクリアされて問題無い場合は、このフラグメンバにYを指定することにより、引継ぎ領域の管理が容易になります。

ipaddr_serialize
設定値と省略値

Y|N《N》

説明

クライアント識別子(電文のシリアライズ単位)のデフォルトを、外部システムのIPアドレス単位にするかどうかを指定します。

Y:クライアント識別子を外部システムのIPアドレス単位にする。

N:クライアント識別子を各プロトコル固有の単位(コネクション単位等)にする。

利点

外部システムのクライアントが、複数コネクションにわたって業務をするような場合に、外部システムのIPアドレス単位でシリアライズすることで、実際の業務と同じ順番で電文を処理することができます。

production_pairing
設定値と省略値

Y|N《N》

説明

既存システムからの応答電文を必要とするかどうかを設定します。

Y:既存システムからの応答電文を必要とします。次の場合はYを指定してください。

  • 応答電文の比較を行いたいとき

  • 本番環境の応答電文を蓄積したいとき

N:本番環境の応答電文を必要としません。次の場合はNを指定してください。

  • PCAP実行時、入力pcapファイルに応答電文が存在しないとき

  • 応答電文の比較が必要ないとき

testaddr_select
設定値と省略値

client|telegram《client》

説明

要求電文送信先の選択方法を指定します。

client:クライアント識別子単位にテスト対象システムを選択する。

telegram:要求電文を送信するたびにテスト対象システムを選択する。

このフラグメンバにclientを指定した場合は、クライアント識別子の初回の要求電文送信時にテスト対象システムをラウンドロビン選択し、それ以降の同じクライアント識別子の要求電文は同じテスト対象システムへ送信します。

このフラグメンバにtelegramを指定した場合は、要求電文を送信するたびに、テスト対象システムをラウンドロビンで選択します。なお、この方式の場合、HSICとテスト対象システム間のコネクション数が増加します。プロトコルがRPCの場合だけtelegramを指定できます。RPC以外のプロトコルでtelegramを指定した場合は、clientの動作となります。

前提条件

address_destination定義の-tオプションで、複数のテスト対象システムを指定している場合に、このオペランドを指定します。

利点

テスト対象システム側が負荷分散構成等で複数存在する場合に、同一クライアント識別子の要求電文を各テスト対象システムへ分散できます。

compression_encoding
設定値と省略値

gzip|none《none》

説明

圧縮されたHTTP電文の解凍、およびテスト対象システムへの送信時に再圧縮する機能を使用するかどうかを指定します。

gzip:機能を使用します。

none:機能を使用しません。

前提条件

HTTP電文の解凍、およびgzip形式での圧縮にはzlibライブラリを使用します。HSIC実行マシン上にzlibライブラリ バージョン1.2.3以降がインストールされている必要があります。

Windowsの場合:環境変数PATHに、zlibライブラリインストールディレクトリを指定してください。

Linuxの場合:環境変数LD_LIBRARY_PATHに、zlibライブラリを格納しているパスを指定してください。

インストールされていない場合、HSICの起動が失敗します。

ほかのオペランドとの関連

framework_definition定義の-bオプションのフラグメンバmax_message_sizeの指定値は、テストに使用する電文の非圧縮時のデータの中で、最もメッセージサイズの大きい電文のメッセージサイズを上回る値を設定してください。

利点

電文ファイルおよび結果ファイルに解凍されたデータが格納されます。

注意事項

圧縮されたHTTP電文の解凍、および圧縮処理によって、スループットが若干低下します。不要な場合はnoneを指定してください。

request_force_encoding
設定値と省略値

gzip|identity|none《none》

説明

テスト対象システムに送信するHTTP要求電文を強制的にすべて指定した形式で圧縮するか、強制的にすべて非圧縮にするか、本番環境と同じ形式にするかを指定します。

gzip:要求電文を強制的にgzip形式で圧縮します。

identity:要求電文を強制的に非圧縮にします。

none:本番環境と同じ形式で送信します。

前提条件

このフラグメンバにnone以外を指定する場合は、compression_encodingフラグメンバにnone以外を指定する必要があります。compression_encodingフラグメンバにnoneを指定した場合は、このフラグメンバの指定値は無視されます。

利点

ネットワークの負荷や、webサーバの負荷を変更できます。

注意事項

指定した圧縮形式に対応していないサーバに対してこの機能を使用すると、サーバはエラー応答します。

response_force_encoding
設定値と省略値

gzip|identity|none《none》

説明

テスト対象システムから受信する応答電文を、強制的にすべて指定した形式で圧縮するように要求するか、強制的にすべて非圧縮で送るように要求するか、本番環境と同じ形式にするかを指定します。

gzip:応答電文をgzip形式で圧縮するようテスト対象システムに要求します。

identity:応答電文を非圧縮にするようテスト対象システムに要求します。

none:本番環境と同じ形式で要求します。

前提条件

このフラグメンバにnone以外を指定する場合は、compression_encodingフラグメンバにnone以外を指定する必要があります。compression_encodingフラグメンバにnoneを指定した場合は、このフラグメンバの指定値は無視されます。

利点

ネットワークの負荷や、webサーバの負荷を変更できます。

注意事項

指定した圧縮形式に対応していないサーバに対してこの機能を使用すると、サーバはエラー応答します。

オプション:-p

name
設定値と省略値

プラグイン名〈1〜31字以内の識別子〉《*》

説明

プラグイン名を指定します。プラグイン名は、KFSE84001-Iメッセージのプラグイン名称として表示します。

利点

使用したプラグインの特定が容易となります。

library_file_name
設定値と省略値

Linux版の場合:プラグイン共用ライブラリ名 ~〈510字以内のパス名〉

Windows版の場合:プラグイン共用ライブラリ名 ~〈259字以内のパス名〉

説明

プラグイン処理を含んだ共用ライブラリ名称を絶対パスで指定します。

ほかのオペランドとの関連

プラグイン用エントリポインタを指定している場合、この定義を必ず指定してください。

startend_entry_point
設定値と省略値

開始終了プラグインエントリポインタ名〈1〜31字以内の識別子〉

説明

開始終了プラグインエントリポインタ名を指定します。

前提条件

このオプションにはlibrary_file_nameフラグメンバで指定するライブラリ中に存在するエントリポインタ名を指定します。

build_entry_point
設定値と省略値

電文組立てプラグインエントリポインタ名〈1〜31字以内の識別子〉

説明

電文組立てプラグインエントリポインタ名を指定します。

前提条件

このオプションにはlibrary_file_nameフラグメンバで指定するライブラリ中に存在するエントリポインタ名を指定します。

ほかのオペランドとの関連

address_destinationの-pオプションでTCPを指定した場合、このプラグインによる電文組立てが必要です。このプラグインを指定しない場合、1パケットを1電文として処理します。-pでTCP以外を指定した場合、このプラグインは実行されません。

information_entry_point
設定値と省略値

電文情報プラグインエントリポインタ名〈1〜31字以内の識別子〉

説明

電文情報プラグインエントリポインタ名を指定します。

前提条件

このオプションにはlibrary_file_nameフラグメンバで指定するライブラリ中に存在するエントリポインタ名を指定します。

edit_entry_point
設定値と省略値

電文編集プラグインエントリポインタ名〈1〜31字以内の識別子〉

説明

電文編集プラグインエントリポインタ名を指定します。

前提条件

このオプションにはlibrary_file_nameフラグメンバで指定するライブラリ中に存在するエントリポインタ名を指定します。

send_entry_point
設定値と省略値

電文送信プラグインエントリポインタ名〈1〜31字以内の識別子〉

説明

電文送信プラグインエントリポインタ名を指定します。

前提条件

このオプションにはlibrary_file_nameフラグメンバで指定するライブラリ中に存在するエントリポインタ名を指定します。

receive_entry_point
設定値と省略値

電文受信プラグインエントリポインタ名〈1〜31字以内の識別子〉

説明

電文受信プラグインエントリポインタ名を指定します。

前提条件

このオプションにはlibrary_file_nameフラグメンバで指定するライブラリ中に存在するエントリポインタ名を指定します。

judge_entry_point
設定値と省略値

結果判定プラグインエントリポインタ名〈1〜31字以内の識別子〉

説明

結果判定プラグインエントリポインタ名を指定します。

前提条件

このオプションにはlibrary_file_nameフラグメンバで指定するライブラリ中に存在するエントリポインタ名を指定します。

select_entry_point
設定値と省略値

電文選択プラグインエントリポインタ名〈1〜31字以内の識別子〉

説明

電文選択プラグインエントリポインタ名を指定します。

前提条件

このオプションにはlibrary_file_nameフラグメンバで指定するライブラリ中に存在するエントリポインタ名を指定します。

amplify_entry_point
設定値と省略値

電文増幅プラグインエントリポインタ名〈1〜31字以内の識別子〉

説明

電文増幅プラグインエントリポインタ名を指定します。

前提条件

このオプションにはlibrary_file_nameフラグメンバで指定するライブラリ中に存在するエントリポインタ名を指定します。

batch_entry_point
設定値と省略値

バッチ用プラグインエントリポインタ名〈1〜31字以内の識別子〉

説明

バッチ用プラグインエントリポインタ名を指定します。

前提条件

このオプションにはlibrary_file_nameフラグメンバで指定するライブラリ中に存在するエントリポインタ名を指定します。

ほかのオペランドとの関連

バッチ実行フェーズで実行する場合、次の定義が固定値となります。

  • client_definitionオペランド

    -p thread_create_rate=1

    -p max_thread=1000

    -q schedule_type=parallel

また、次の定義が省略可能となります。

  • address_destinationオペランド

オプション:-t

reply_watchtime
設定値と省略値

〈符号なし整数〉(0〜65535)《3600》(単位:秒)

説明

本番環境の電文の場合は、同期応答型の要求電文のキャプチャから、応答電文のキャプチャまでのタイマ監視時間を指定します。

テスト環境の電文の場合は、テスト対象システムへの同期応答型の要求電文の送信から、応答電文受信までのタイマ監視時間を指定します。

0を指定した場合は無限待ちとなります。

ほかのオペランドとの関連

同一コネクションで要求電文と応答電文を送受信する場合、address_destination定義の-iオプションのwatchtime指定値>reply_watchtimeとなるように設定してください。address_destination定義の-iオプションのwatchtime指定値≦reply_watchtimeとなると、応答電文待ち中に無通信時間監視のタイムアウトが発生し、応答電文が受信できない可能性があります。

利点

タイマ監視時間を設定することでメモリ使用量を抑えることができます。

指定値の目安

外部システム(Webクライアント等)で応答電文待ちを時間監視している場合、reply_watchtimeは、外部システムの応答待ち時間≦reply_watchtimeとなるように設定してください。外部システムの応答待ち時間>reply_watchtimeとなっていると、外部システムでは正常に応答電文を受信しても、フレームワークでは応答待ちタイムアウトとなる可能性があります。

build_message_watchtime
設定値と省略値

〈符号なし整数〉(10〜100000) 《3000》(単位:ミリ秒)

説明

電文組立て時の、後続パケットをキャプチャ又は受信するまでのタイマ監視時間を指定します。

ほかのオペランドとの関連

capture_definition -tオプションのretrans_watchtimeフラグメンバより小さな値を指定しないでください。小さな値を指定すると、再送パケットをキャプチャした時点で、メモリ上の組立途中の電文がすでに破棄されていることがあります。

利点

タイマ監視時間を設定することでメモリ使用量を抑えることができます。

指定値の目安

capture_definition -tオプションのretrans_watchtimeフラグメンバの指定値より1000ミリ秒以上加算した値を指定してください。

注意事項

小さすぎる値を設定すると、正常に組立が行われている電文についても破棄してしまうおそれがあります。必要がない場合は、この定義を変更しないようにしてください。

plugin_hungup_time
設定値と省略値

〈符号なし整数〉(0〜65535) 《60》(単位:秒)

説明

プラグイン実行処理のハングアップ監視時間を指定します。プラグイン内部の無限待ちや無限ループによるハングアップを検知できます。

0を指定した場合、プラグイン実行処理のハングアップ監視を行いません。

request_watchtime
設定値と省略値

〈符号なし整数〉(0~65535) 《自動計算》(単位:秒)

説明

アウトバウンドの本番環境の要求電文のキャプチャから、テスト環境の要求電文を受信するまでのタイマ監視時間を指定します。指定した時間が待ち時間となります。

省略した場合、本番環境の要求電文と、その直前の要求/応答電文との経過秒数+5秒が、要求電文の待ち時間となります。

65535秒を超過する場合、待ち時間は65535秒となります。

0を指定した場合、無限待ちとなります。

オプション:-b

max_message_size
設定値と省略値

〈符号なし整数〉((1〜1048576))《64》(単位:キロバイト)

説明

最大メッセージサイズを指定します。

このサイズを超過するメッセージをキャプチャ又は受信した場合、メッセージを破棄します。また、電文編集プラグイン及び電文送信プラグインに渡す編集領域は、このサイズとなります。

ほかのオペランドとの関連

telegram_file_typeフラグメンバにcsvを指定したときにこの指定値を変更する場合、csvfile_definition -tオプションでtelegramを指定したときの-fオプションのlineszフラグメンバの指定値もあわせて変更してください。

見積もり式への影響

CSVファイルの容量見積もりに影響します。

メモリ使用量の見積もりに影響します。

telegram_area_size
設定値と省略値

〈符号なし整数〉((0〜65535))《8》(単位:キロバイト)

説明

電文単位の引継ぎ領域サイズを指定します。

0を指定した場合、引継ぎ領域は使用できません。

見積もり式への影響

メモリ使用量の見積もりに影響します。

connection_area_size
設定値と省略値

〈符号なし整数〉((0〜65535))《8》(単位:キロバイト)

説明

コネクション単位の引継ぎ領域サイズを指定します。

0を指定した場合、引継ぎ領域は使用できません。

見積もり式への影響

メモリ使用量の見積もりに影響します。

client_area_size
設定値と省略値

〈符号なし整数〉((0〜65535))《8》(単位:キロバイト)

説明

クライアント識別子単位の引継ぎ領域サイズを指定します。

0を指定した場合、引継ぎ領域は使用できません。

見積もり式への影響

メモリ使用量の見積もりに影響します。

オプション:-f

telegram_file_type
設定値と省略値

afl|csv《afl》

説明

電文ファイルの種別を指定します。

afl:蓄積ファイル

csv:csvファイル

前提条件

address_destination定義の-pオプションが「http」の場合のみ、このフラグメンバに「csv」を指定できます。address_destination定義の-pオプションが「http」以外の場合に「csv」を指定すると、起動時にエラーとなります。

result_file_type
設定値と省略値

afl|csv《afl》

説明

結果ファイルの種別を指定します。

afl:蓄積ファイル

csv:csvファイル

前提条件

address_destination定義の-pオプションが「http」の場合のみ、このフラグメンバに「csv」を指定できます。address_destination定義の-pオプションが「http」以外の場合に「csv」を指定すると、起動時にエラーとなります。

user_file
設定値と省略値

シナリオファイル名 ~〈1024字以内のパス名〉

説明

プラグインで使用するシナリオファイルを絶対パスで指定します。

プロセス開始時の開始終了プラグインで、このフラグメンバに指定されたパス名を取得できます。

次のプラグインでは、対応するシナリオファイルをこのフラグメンバに指定してください。

  • 東証テストプラグイン

    東証テスト機能用シナリオファイルを指定します。

result_output
設定値と省略値

0|1|2《0》

説明

結果ファイルに出力するHTTP電文の内容を指定します。

0:HTTP電文のHTTPヘッダ、HTTPボディを結果ファイルに出力します。

1:HTTP電文のHTTPヘッダだけを結果ファイルに出力します。HTTPボディは出力しません。

2:HTTP電文のHTTPヘッダ、HTTPボディをどちらも結果ファイルに出力しません。

利点

結果ファイルに出力したい電文の内容に応じてこのフラグメンバの値を指定することで、使用するディスク容量を削減できます。

指定値の目安

結果ファイルに出力したい電文の内容に応じて指定してください。

オプション:-a

execution_count
設定値と省略値

~〈符号なし整数〉((0~2147483647))《1》

説明

バッチ実行フェーズでのクライアント識別子単位のテストシナリオ実行回数を指定します。

このフラグメンバに0を指定した場合は、無限に繰り返し実行します。

プロセス開始時の開始終了プラグインで、このフラグメンバに指定された値を取得できます。

前提条件

バッチ実行フェーズの場合のみ参照します。

parallel_count
設定値と省略値

~〈符号なし整数〉((1~1000))《1》

説明

バッチ実行フェーズでのテスト同時実行クライアント識別子シナリオ同時実行数を指定します。

バッチ用プラグインの呼出は、このフラグメンバに指定した数だけ並行して実行します。

プロセス開始時の開始終了プラグインで、このフラグメンバに指定された値を取得できます。

前提条件

バッチ実行フェーズの場合のみ参照します。

test_execution_count
設定値と省略値

~〈符号なし整数〉((1~20000))《1》

説明

テスト実行フェーズにおいて、本番環境の要求電文の実行数(増幅回数)を指定します。

2以上を指定した場合、キャプチャした要求電文をクライアント増幅し、別クライアントの要求電文として処理します。

前提条件

テスト実行フェーズ以外、および電文増幅プラグインが指定されている場合は、このフラグメンバを無視します。

利点

負荷テストを容易化できます。

指定値の目安

複数クライアントから同時に実行するテストを実施したい場合に、2以上の値を指定してください。

test_execution_delay_time
設定値と省略値

~〈符号なし整数〉((1~3600000))《0》(単位:ミリ秒)

説明

クライアント増幅による送信開始を遅延させる時間を設定します。

前提条件

test_execution_countフラグメンバに1以外を指定していること。

利点

負荷テストを容易化できます。

指定値の目安

複数クライアントから一定の時間差で実行するテストを実施したい場合に使用します。

オプション:-m

maxcnt
設定値と省略値

~〈符号なし整数〉(0~2147483647) 《10000》

説明

既存システムとテスト対象システムに対する識別子(HTTPクッキー)のマッピング情報の上限数を指定します。上限数を指定することでマッピング情報の上限数管理、及び、有効期限管理を行うことができます。上限数を超過した場合、KFSE44002-Wメッセージ出力後、書き換えに使用してから最も時間が経過したマッピング情報を削除します。なおKFSE44002-Wメッセージを出力するのは、初回の上限超過時のみです。

0を指定した場合は、識別子の書き換えは行いません。

利点

メモリリソースの枯渇を回避できます。

指定値の目安

KFSE43321-Wメッセージが出力された際に、現在の設定値の2倍の値を設定してください。

expiredate
設定値と省略値

~〈符号なし整数〉(10~65535) 《3600》(単位:秒)

説明

マッピング情報の有効期限を指定します。

最後に使用してからexpiredateに指定した時間経過したマッピング情報を削除します。

前提条件

バッチ実行フェーズの場合のみ参照します。

利点

メモリリソースの枯渇を回避できます。

client
設定値と省略値

Y|N《Y》

説明

クライアント単位にセッション管理を行うかを指定します。

Y:セッション管理をクライアント単位に行います。

N:セッション管理をクライアント単位に行いません。この場合、サーバ単位にセッション管理が行われます。

url_rewriting
設定値と省略値

応答電文のボディ部内のパラメタ[,応答電文のボディ部内のパラメタ名…]~〈パラメタ名は英数字または、-、.、_、~から成る文字列、かつ、設定値全体で10000バイト以内

説明

応答電文ボディ部のセッションIDを、以降の要求電文に引き継ぐかを指定します。引き継ぐ場合、このフラグメンバでパラメタ名を指定します。複数のパラメタ名を指定する場合は、カンマ区切りで指定します。引き継ぎ先は、フラグメンバsession_positionで指定します。要求電文に引き継ぐセッションIDを変更する場合、フラグメンバsessionid_nameで要求電文の引き継ぎ先パラメタ名を指定します。

「url_rewriting=jsessionid」を指定した場合を次に示します。

応答電文(ボディ部):action "/AAA;jsessionid=22222"

「session_position=url」のとき

要求電文(ヘッダ部):POST /AAA;jsessionid=22222

「session_position=body」のとき

要求電文(ボディ部):aaa=111&bbb=222&jsessionid =22222

「session_position=head」のとき

要求電文(ヘッダ部):Referer: http://aaa.co.jp/bbb.jsp?aaa=111&jsessionid=22222

ほかのオペランドとの関連

セッションIDの引き継ぎ位置の選択は、フラグメンバsession_positionを使用します。

要求電文に引き継ぐセッションIDを変更する場合、フラグメンバsessionid_nameで要求電文の引き継ぎ先パラメタ名を指定します。

hidden_form
設定値と省略値

応答電文のボディ部内のhiddenフォーム名称[,応答電文のボディ部内のhiddenフォーム名称]~〈hiddenフォーム名称は英数字または、-、.、_、~から成る文字列、かつ、設定値全体で10000バイト以内

説明

応答電文のボディ部内のhiddenフォーム名称を、以降の要求電文に引き継ぐかを指定します。引き継ぐ場合、このフラグメンバでhiddenフォーム名称を指定します。複数のhiddenフォーム名称を指定する場合は、カンマ区切りで指定します。引き継ぎ先は、フラグメンバsession_positionで指定します。要求電文に引き継ぐセッションIDのパラメタ名を変更する場合、フラグメンバsessionid_nameで要求電文の引き継ぎ先パラメタ名を設定します。

「hidden_form=p」を指定した場合を次に示します。

応答電文(ボディ部):<INPUT type="hidden" name="p" value="444"></INPUT>

「session_position=url」のとき

要求電文(ヘッダ部):POST /AAA;p=444

「session_position=body」のとき

要求電文(ボディ部):aaa=111&bbb=222&p=444

「session_position=head」のとき

要求電文(ヘッダ部):Referer: http://aaa.co.jp/bbb.jsp?ccc=111&p=444

ほかのオペランドとの関連

セッションIDの引き継ぎ位置の選択は、フラグメンバsession_positionを使用します。

要求電文に引き継ぐセッションIDのパラメタ名を変更する場合、フラグメンバsessionid_nameで要求電文の引き継ぎ先パラメタ名を指定します。

session_position
設定値と省略値

{url|body|head}[-{url|body|head}[-{url|body|head}]] 《url》

説明

セッションIDを付与する位置を指定します。付与する位置を複数指定する場合は、ハイフン(“-”)区切りで指定します。指定しない場合、URL部分にセッションIDを付与します。

url:URL部分にセッションIDを付与します。

body:ボディ部にセッションIDを付与します。

head:ヘッダ部にセッションIDを付与します。

ほかのオペランドとの関連

このオプションを使用する場合、フラグメンバurl_rewriting またはhidden_formでセッションIDを引き継ぐかを指定します。また、要求電文に引き継ぐセッションIDのパラメタ名を変更する場合、フラグメンバsessionid_nameで要求電文に引き継ぐ応答電文のセッションIDのパラメタ名を指定します。

sessionid_name
設定値と省略値

応答電文の引き継ぎ元パラメタ名:要求電文の引き継ぎ先パラメタ名[,応答電文の引き継ぎ元パラメタ名:要求電文の引き継ぎ先パラメタ名…]〈パラメタ名は英数字または、-、.、_、~から成る文字列、かつ、設定値全体で20000バイト以内〉《同名のパラメタに値を引き継ぐ》

説明

url_rewritingやhidden_formで引き継ぐパラメタ名が、応答電文と要求電文で異なる場合に使用します。応答電文の引き継ぎ元となるセッションIDのパラメタ名と、要求電文に引き継ぐ情報として使用する、応答電文のセッションIDのパラメタ名の組み合わせを指定します。引き継ぎ元のパラメタ名には、url_rewritingまたはhidden_formで指定したパラメタ名を指定します。省略した場合、応答電文のセッションIDのパラメタ名がそのまま引き継がれます。

(例)

応答電文hiddenフォームのパラメタ「xxx」を、要求電文のパラメタ「yyy」へ引き継ぐ場合。

応答電文(ボディ部):<INPUT type="hidden" name="xxx" value="333"></INPUT>

要求電文(ボディ部):aaa=111&bbb=222&yyy=333

定義設定値:hidden_form=xxxsessionid_name=xxx:yyy

次のように、応答電文と要求電文で引き継ぐパラメタ名が同じ「xxx」の場合は、このフラグメンバは設定不要です。

応答電文(ボディ部):<INPUT type="hidden" name="xxx" value="333"></INPUT>

要求電文(ボディ部):aaa=111&bbb=222&xxx=333

定義設定値:hidden_form=xxx

ほかのオペランドとの関連

このオプションを使用する場合、フラグメンバurl_rewriting またはhidden_formでセッションIDを引き継ぐかを指定します。また、フラグメンバsession_positionでセッションIDの引き継ぎ先を指定します。