3.9 実行形態関連定義(reply_send_mode)
形式
[reply_send_mode [-m {wait {-s 倍速指定 | -t 送信間隔指定 | -a "telegram_no=単位時間当たりの送信電文数 { test_second=秒単位の送信間隔 | test_minute=分単位の送信隔 | test_hour=時間単位の送信間隔 }" } | nowait}]]
機能
リプレイ実行の電文送信形態に関する定義です。
電文の送信間隔等を指定します。
本定義はリプレイ実行、PCAP実行で稼働している場合に有効です。
指定数
0〜1
オプション:-m
- なし
-
- 設定値と省略値
-
wait|nowait《nowait》
- 説明
-
リプレイ実行形態またはPCAP実行形態時の電文送信形態を指定します。
電文送信形態を連続送信実行とする場合は、nowaitを指定してください。
電文送信形態を倍速送信実行、または等間隔送信実行とする場合はwaitを指定してください。
wait:-sまたは-tに指定した間隔で要求電文を送信します。
nowait:間隔を置かず要求電文を送信します。
- ほかのオペランドとの関連
-
waitを指定した場合は、「-s 倍速」または「-t 送信間隔」を指定してください。
nowaitを指定した場合は、「-s 倍速」または「-t 送信間隔」を指定しないでください。
指定した場合、システムテスト支援は異常終了します。
- 注意事項
-
リプレイ実行、又はPCAP実行でテスト対象システムに電文を連続送信すると「テスト対象システム側の受信処理間隔>システム検証支援基盤の送信間隔」となり、テスト対象システム側ではパケットロストやコネクション断が多発する場合があります。
この場合は本オプションを指定し倍速指定・送信間隔指定を行うことを推奨します。
また、UDPスルー方式では上位のプロトコルで通番管理等を行っていない場合、パケットロストを検知できません。この場合も本オプションを指定し倍速指定・送信間隔指定を行うことを推奨します。
オプション:-s
- なし
-
- 設定値と省略値
-
倍速〈符号なし整数〉((1〜3)) (単位:倍速値)
- 説明
-
リプレイ実行形態またはPCAP実行形態時の倍速送信実行の倍速値を指定します。
電文送信形態を倍速送信実行とする場合はこのオプションを指定してください。
・1を指定した場合
蓄積した時間間隔と同じ間隔で送信します。ただし、間隔が5ms未満の場合は間隔を置かずに送信します。
蓄積した時間と同じ間隔で送信しますが、本番環境で送信されている間隔と同じとならない場合があります。
本番環境で送信されている間隔を再現するものではありません。
・2を指定した場合
蓄積した時間間隔の1/2の間隔で送信します。ただし、1/2が5ms未満となった場合は間隔を置かずに送信します。
・3を指定した場合
蓄積した時間間隔の1/3の間隔で送信します。ただし、1/3が5ms未満となった場合は間隔を置かずに送信します。
応答要の電文送信時、テスト対象システムからの応答電文を受信してから次の要求電文を送信します。よって実際に送信される間隔はテスト対象システムからの応答を受信するタイミングに影響されますので指定した時間で送信されない場合があります。
また、「1.4.4 電文のシリアライズ処理」で示すとおり、送信元クライアント単位でシリアライズされるため、送信元クライアントが異なる場合は送信順番の逆転(追い越し)が発生する事があります。
- 前提条件
-
-mがwaitの場合に指定してください。
- 注意事項
-
マシン負荷等の影響により指定間隔で送信されない場合があります。
オプション:-t
- なし
-
- 設定値と省略値
-
送信間隔〈符号なし整数〉((5〜86400000)) (単位:ミリ秒)
- 説明
-
リプレイ実行形態またはPCAP実行形態時の送信間隔をミリ秒単位で指定します。
電文送信を等間隔とする場合はこのオプションを指定してください。
応答要の電文送信時、テスト対象システムからの応答電文を受信してから次の要求電文を送信します。実際に送信される間隔はテスト対象システムからの応答を受信するタイミングに影響されるため、指定した間隔で送信されない場合があります。
- 前提条件
-
-mがwaitの場合に指定してください。
- 注意事項
-
マシン負荷等の影響によって指定間隔で送信されない場合があります。
オプション:-a
- telegram_no
-
- 設定値と省略値
-
単位時間当たりの送信電文数〈符号なし整数〉((1〜2147483647))
- 説明
-
test_second、test_minute、test_hourのどれかのフラグメンバで指定された時間当たりに送信する電文数を指定します。以下の送信間隔で電文を送信します。
「(test_second、test_minute、test_hourのどれかのフラグメンバの指定値)/telegram_noフラグメンバの指定値」
telegram_noフラグメンバはテストする電文数を指定するものではなく、電文の送信間隔を算出するためだけに使用するパラメタです。
- 利点
-
telegram_noフラグメンバの指定値から電文の送信間隔を自動算出できます。
- test_second
-
- 設定値と省略値
-
秒単位の送信間隔〈符号なし整数〉((1〜86400))(単位:秒)
- 説明
-
telegram_noフラグメンバで指定された数の電文を送信する時間を秒単位で指定します。
以下の送信間隔で電文を送信します。
「test_secondフラグメンバの指定値/telegram_noフラグメンバの指定値」(秒)
test_secondフラグメンバはテストする時間を指定するものではなく、電文の送信間隔を算出するためだけに使用するパラメタです。
test_secondフラグメンバを指定する場合、test_minute、test_hourフラグメンバは指定できません。
- test_minute
-
- 設定値と省略値
-
分単位の送信間隔〈符号なし整数〉((1〜1440))(単位:分)
- 説明
-
telegram_noフラグメンバで指定された数の電文を送信する時間を分単位で指定します。
以下の送信間隔で電文を送信します。
「test_minuteフラグメンバの指定値/telegram_noフラグメンバの指定値」(分)
test_minuteフラグメンバはテストする時間を指定するものではなく、電文の送信間隔を算出するためだけに使用するパラメタです。
test_minuteフラグメンバを指定する場合、test_second、test_hourフラグメンバは指定できません。
- test_hour
-
- 設定値と省略値
-
時間単位の送信間隔〈符号なし整数〉((1〜24))(単位:時間)
- 説明
-
test_hourフラグメンバで指定された数の電文を送信する時間を時間単位で指定します。
以下の送信間隔で電文を送信します。
「test_hourフラグメンバの指定値/telegram_noフラグメンバの指定値」(時間)
test_hourフラグメンバはテストする時間を指定するものではなく、電文の送信間隔を算出するためだけに使用するパラメタです。
test_hourフラグメンバを指定する場合、test_second、test_minuteフラグメンバは指定できません。