3.7.2 リプレイ実行時の蓄積ファイルに関する定義(accumulate_reply_file)
形式
[accumulate_reply_file -t {REQ|RPY} [-f "[dirpath=蓄積ファイル格納ディレクトリパス] [input={Y|N}]"] [-r "[max_readsz=先読み最大サイズ] [read_count=読込み回数] [read_interval=再読込み間隔時間]"]]
機能
リプレイ実行時に、入力対象となる要求電文蓄積ファイルと本番用の応答電文蓄積ファイルに関する定義です。
蓄積ファイル格納場所等を指定します。
指定数
0〜2
オプション:-t
- なし
-
- 設定値と省略値
-
REQ|RPY
- 説明
-
リプレイ実行時に入力対象となる蓄積ファイルの種別を指定します。
REQ:本番用の要求電文蓄積ファイル
RPY:本番用の応答電文蓄積ファイル
オプション:-f
- dirpath
-
- 設定値と省略値
-
Linux版の場合:〜〈980文字以内のパス名〉
Windows版の場合:〜〈217文字以内のパス名〉
《/opt/HSIC/job/x…x/afile/a…a》
a…aは蓄積ファイル種別により決定されます。
req:本番用の要求電文蓄積ファイル
rpy:本番用の応答電文蓄積ファイル
x…x:テスト識別子
- 説明
-
リプレイ実行時に入力対象となる蓄積ファイルが格納されたディレクトリを絶対パス名で指定します。1階層下のディレクトリ下にある蓄積ファイルまでが入力対象となります。
ディレクトリ下にある蓄積ファイル名を含めた絶対パス名が、Linux版では1024文字を超過、Windows版では259文字を超過する場合は入力対象外となります。
任意のディレクトリに蓄積ファイルを作成した場合のみdirpathを指定してください。
/opt/HSIC/job/XX・・・XX/afile/aaa(省略値)を指定した場合は起動に失敗する場合があります。
- 利点
-
ユーザ任意のディレクトリ下にある蓄積ファイルをリプレイ実行時の入力とすることができます。
- input
-
- 設定値と省略値
-
Y|N《Y》
- 説明
-
リプレイ実行時に応答電文蓄積ファイルを入力対象とするか否かを指定します。-tオプションに「RPY」を指定したときのみ有効です。
Y:蓄積ファイルを入力対象とします。
N:蓄積ファイルを入力対象外とします。
以下のケースに当てはまるときはNを指定してください。
・蓄積ファイル編集ユーティリティの拡張PUT要求により作成した本番用の要求電文蓄積ファイルを使用する場合。
・本番用の要求電文蓄積ファイルのみでリプレイ実行を行う場合。
- 利点
-
応答電文がない場合にNを指定することで、メモリ所要量を削減できます。
- 見積もり式への影響
-
Nを指定した場合、メモリ使用量の見積もりに影響します。
- 注意事項
-
本オペランドにNを指定したときに、応答電文が必要な要求電文があった場合、タイムアウトとなります。
オプション:-r
- max_readsz
-
- 設定値と省略値
-
〈符号なし整数〉((10〜1000))《100》(単位:メガバイト)
- 説明
-
リプレイ実行時、要求電文/応答電文それぞれについて蓄積ファイルから先読みを行う最大サイズをメガバイト単位で指定します。
先読みした要求電文/応答電文のそれぞれの合計サイズが設定値を超えたとき、先読みを中断します。それぞれの電文種別について、先読みした電文サイズの半分以上を処理したときに、先読みを再開します。
- 見積もり式への影響
-
メモリ使用量の見積もりに影響します。
・(max_readsz値+accumulate_file -b size値)×2
- read_count
-
- 設定値と省略値
-
〈符号なし整数〉((0~2147483647))《1》
- 説明
-
リプレイ実行時、蓄積ファイルから要求電文/応答電文を読み込む回数を指定します。
1以外の値を指定した場合、すべての蓄積ファイルの読込みが完了したあと、ファイル先頭から再度要求電文/応答電文が読み込まれます。
0を指定した場合、esstopコマンドを発行するまで無制限に再読込みが繰り返されます。
-tオプションに「REQ」を指定したときだけ有効です。
- 利点
-
負荷テストを容易化できます。
- read_interval
-
- 設定値と省略値
-
〈符号なし整数〉((0~86400000))《0》(単位:ミリ秒)
- 説明
蓄積ファイルを再読込みする際に、指定した時間が経過してから再読込みします。
蓄積ファイル内のテスト用電文が一巡したあと、次のテストを開始する前に間隔を空けます。
0を指定した場合は、間隔を空けずに読込みます。
-tオプションに「REQ」を指定したときだけ有効です。
テストを複数回実行する際に、蓄積ファイルの再読込み時間間隔を1000ミリ秒に設定した例を次に示します。