3.7.1 蓄積ファイル作成に関する定義(accumulate_file)
形式
[accumulate_file -t {REQ|RPY|REQTS|RPYTS} [-f "[testuse={Y|N}] [dirpath=蓄積ファイル格納ディレクトリパス] [fileno=蓄積ファイル最大ファイル数] [filesz=蓄積ファイル最大サイズ]"] [-b "[size=蓄積バッファサイズ]"] ]
機能
蓄積ファイル種別に関する定義です。
蓄積ファイルの格納場所やファイルサイズ等を指定します。
指定数
0〜4
オプション:-t
- なし
-
- 設定値と省略値
-
REQ|RPY|REQTS|RPYTS
- 説明
-
定義設定する蓄積ファイルの種別を指定します。
REQ:本番環境の要求電文蓄積ファイル
RPY:本番環境の応答電文蓄積ファイル
REQTS:テスト環境の要求電文蓄積ファイル
RPYTS:テスト環境の応答電文蓄積ファイル
オプション:-f
- testuse
-
- 設定値と省略値
-
Y|N《N》
- 説明
-
テスト環境の電文情報の蓄積を行うか否かを指定します。本オペランドを省略した場合、または、本オペランドにNを指定した場合は、テスト用の蓄積ファイルは作成されません。
Y:テスト用の電文情報を蓄積する
N:テスト用の電文情報を蓄積しない
- 前提条件
-
本オペランドは、-tオプションで指定した蓄積ファイル種別がREQTSまたはRPYTSの場合に有効となります。
- 見積もり式への影響
-
メモリ使用量の見積もりに影響します。本定義にYを指定した場合はメモリ使用量が増加します。
- dirpath
-
- 設定値と省略値
-
Linux版の場合:〜〈980文字以内のパス名〉
Windows版の場合:〜〈217文字以内のパス名〉
《/opt/HSIC/job/x…x/afile/a…a》
a…aは蓄積ファイル種別により決定されます。
req:本番用の要求電文蓄積ファイル
rpy:本番用の応答電文蓄積ファイル
reqts:テスト用の要求電文蓄積ファイル
rpyts:テスト用の応答電文蓄積ファイル
x…x:テスト識別子
- 説明
-
蓄積ファイルを作成するディレクトリを絶対パス名で指定します。
指定した絶対パス名は事前に作成しておいてください。
任意のディレクトリに蓄積ファイルを作成したい場合のみdirpathを指定してください。
/opt/HSIC/job/XX・・・XX/afile/aaa(省略値)を指定した場合は起動に失敗する場合があります。
- 前提条件
-
蓄積ファイル種別は-tオプションで指定します。
- 利点
-
ユーザ任意のディレクトリに蓄積ファイルを作成することができます。
- fileno
-
- 設定値と省略値
-
〈符号なし整数〉((1〜10000))《10000》(単位:ファイル数)
- 説明
-
蓄積ファイルの最大ファイル数を指定します。
- 前提条件
-
蓄積ファイル種別は-tオプションで指定します。
- ほかのオペランドとの関連
-
本オペランドとfileszオペランドで指定する最大サイズの積が、システムテスト支援で格納できる電文の総量となります。
- 利点
-
使用するファイル数を制限できます。
- 指定値の目安
-
格納する電文総量、および、ディスクの空き容量を考慮して設定してください。
- 見積もり式への影響
-
蓄積ファイルの容量見積もりおよびメモリ使用量の見積もりに影響します。
- 注意事項
-
最大ファイル数の蓄積ファイルが満杯になった後に電文蓄積要求があった場合、以下の処理をします。
本番用の要求電文蓄積ファイル、または、本番用の応答電文蓄積ファイルの場合、システムテスト支援は異常終了します。
テスト用の要求電文蓄積ファイル、または、テスト用の応答電文蓄積ファイルの場合、格納済みの電文蓄積ファイルを上書きで再使用します。
- filesz
-
- 設定値と省略値
-
〈符号なし整数〉((100〜1000000))《1000》(単位:メガバイト)
- 説明
-
蓄積ファイルの最大サイズをメガバイト単位で指定します。
- 前提条件
-
蓄積ファイル種別は-tオプションで指定します。
- ほかのオペランドとの関連
-
本オペランドとfilenoオペランドで指定する最大ファイル数の積が、システムテスト支援で格納できる電文の総量となります。
- 利点
-
最大サイズを大きくすると最大ファイル数を少なく抑えることができ、ファイル管理が容易になります。
- 指定値の目安
-
格納する電文総量、および、ファイルスワップ運用の有無を考慮して設定してください。
- 見積もり式への影響
-
蓄積ファイルの容量見積もりに影響します。
- 注意事項
-
システムテスト支援の起動時、又は実行形態追加時には、前回起動時に使用した蓄積ファイルを削除します。このとき、サイズの大きい蓄積ファイルがdirpathオペランドで指定したディレクトリに残っていると起動に時間を要します。
オプション:-b
- size
-
- 設定値と省略値
-
〈符号なし整数〉((1〜100))《10》(単位:メガバイト)
- 説明
-
蓄積バッファの最大サイズをメガバイト単位で指定します。
- 前提条件
-
蓄積バッファ種別は-tオプションで指定します。
- 利点
-
ユーザ環境に依存する電文サイズに合わせたバッファサイズに最適化でき、メモリを効率良く使用できます。
- 指定値の目安
-
通常は、このオペランドを指定する必要はありません。メモリ使用量を削減するために本指定値を小さくしたいときは、以下の計算式を目安に設定してください。
指定値 ≧ ↑(500 + (a+1000) ×b) / (1024 × 1024)↑
a:プロトコルヘッダを含んだ電文のサイズ(バイト)
b:蓄積バッファに一時退避(スタック)する電文数(10以上を推奨)
- 見積もり式への影響
-
メモリ使用量の見積もりに影響します。