2.6.2　IIOPテスト機能の実行形態

2フェーズでのテスト実行

電文作成フェーズ

テスト準備を行うフェーズでシステムテスト支援の蓄積実行に相当します。本番環境の電文をキャプチャし、電文ファイル（蓄積ファイル）に格納します。電文ファイルはテスト実行フェーズで使用します。

1. 電文収集

   本番環境からキャプチャしたパケットを組立て、要求電文／応答電文を作成します。

2. 電文蓄積

   UOC指示により電文をテスト用に編集し、電文ファイルに格納します。

テスト実行フェーズ

実際にテストを行うフェーズで、システムテスト支援のリプレイ実行に相当します。電文ファイル内の要求／応答電文を使用してテストを実行します。

1. 電文取得

   電文ファイルから要求電文と応答電文（既存）を取得します。

2. 要求電文送信

   要求電文をテスト対象システムへ送信します。送信失敗時は4.を実行します。

3. 応答電文作成

   テスト対象システムから受信したパケットを組立て、応答電文（テスト）を作成します。

4. 結果判定

   応答電文（テスト）を基にテスト結果を判定し、比較エラー情報ファイルにエラー情報を格納します。また、電文情報を結果ファイルへ格納します。

pcap形式ファイルを使用したテスト実行

pcap形式ファイル内の要求／応答電文を使用したテスト実行で、システムテスト支援のPCAP実行に相当します。

パケットキャプチャツール（tcpdump等）を使用し、本番環境のIIOPプロトコル電文が格納されたpcap形式ファイルを作成しておく必要があります。

1. 電文取得

   pcap形式ファイルから要求電文と応答電文（既存）を取得します。

2. 要求電文送信

   要求電文をテスト対象システムへ送信します。送信失敗時は4.を実行します。

3. 応答電文作成

   テスト対象システムから受信したパケットを組立て、応答電文（テスト）を作成します。

4. 結果判定

   応答電文（テスト）を基にテスト結果を判定し、比較エラー情報ファイルにエラー情報を格納します。また、電文情報を結果ファイルへ格納します。