2.6.3 IIOPテスト機能の前提条件
IIOPテスト機能の前提条件を次に示します。
IIOPに関する制限
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GIOPプロトコルのバージョンは1.2のみ対応しています。その他のバージョンについては、UOCを呼び出さずにテスト対象システムに送信します。ただし、GIOPプロトコルのバージョンが1.1のフラグメント電文は破棄します。
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ネーミングサービスには対応していません。ネーミングサービス使用時は、サーバ関連定義address_destinationの指定に従ってテスト対象システムへ送信します。
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双方向IIOPには対応していません。サーバからのRequest電文は破棄します。
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次の制御電文については、テスト対象外として破棄します。
・CancelRequest(クライアントから送信時)
・CloseConnection
・MessageError
・LocateRequest
・LocateReply
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フラグメントによりRequestおよびReply電文の分割を行う場合、初回に送信する分割電文に含まれるRequestおよびReplyヘッダにサービスコンテキストが完全に含まれている必要があります。
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テスト対象システムからのReply電文のうち、以下のreply_statusには対応していません。サーバ関連定義address_destinationの指定に従ってテスト対象システムへ送信します。
・LOCATION_FORWARD
・LOCATION_FORWARD_PERM
・NEED_ADDRESSING_MODE
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Request電文のTargetAddressのうち、ProfileAddrとReferenceAddrには対応していません。該当の電文を受信したときは、電文を破棄するか、UOCを呼び出さずにテスト対象システムに送信します。
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IIOP電文のサイズは、プロトコルヘッダを含めてframework_definition定義の-b max_message_size指定値以下でなければなりません。超過したときは電文を破棄します。また、蓄積ファイルを使用するときは、accumulate_file定義の-b size指定値以下でなければなりません。超過したときはプロセスダウンします。
その他
複数のRequest電文の送信を同じコネクションで共用している場合、テスト対象システムへの送信はシリアライズされます。