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Hitachi System Information Capture リファレンス 


2.2.5 応答電文のデータの比較

データの比較の契機

システムテスト支援では既存システムからの応答電文とテスト対象システムからの応答電文のデータの比較を行います。

並行実行時のデータ比較

並行実行を使用する場合、既存システムからの応答電文とテスト対象システムからの応答電文がそろった時点で、データの比較を行います。

図2‒1 並行実行時のデータの比較

[図データ]

リプレイ実行時のデータの比較

リプレイ実行を使用する場合、蓄積ファイルから応答電文の読み込みとテスト対象システムからの応答電文がそろった時点で、データの比較を行います。

図2‒2 リプレイ実行時のデータの比較

[図データ]

PCAP実行時のデータの比較

PCAP実行を使用する場合、pcap形式ファイルからの応答電文とテスト対象システムからの応答電文がそろった時点で、データの比較を行います。

図2‒3 PCAP 実行時のデータ比較

[図データ]

製品によるデータの比較項目

製品で行うプロトコルレベルでの比較項目を以下に示します。

UOCによるデータの比較

既存システムからの応答電文とテスト対象システムからの応答電文をユーザレベルで比較できるようデータ比較UOCを提供します。

データ比較UOCは、応答電文にユーザデータがあり、かつプロトコルレベルで一致していたときのみ呼び出します。

本UOCでは、ユーザデータ部分を比較した結果を比較エラー情報ファイルに出力することができます。

UOCのインタフェースについては「6.4.5 データ比較UOC」を参照してください。

比較結果の出力

比較エラー情報ファイル

比較エラー情報ファイルにエラーとなった情報を出力する契機を以下に示します。

  • 既存システムからの応答電文とテスト対象システムからの応答電文が不一致

  • 応答電文の受信待ちタイムアウト発生

  • 既存システムからの応答電文、またはテスト対象システムからの応答電文がエラー応答

比較エラー情報ファイルの形式については「5.3.1 比較エラー情報ファイルの形式」を参照してください。

メッセージ情報

システムテスト支援の正常終了時、応答電文の比較を行った件数やデータの比較でエラーを検出した件数等の情報をKFSE80952-Iメッセージで出力します。