1.3.4 リプレイ実行
蓄積実行でファイルに蓄積したプロトコル電文を任意のタイミングでテスト対象システムへ送信する実行方式です。
蓄積ファイルから要求電文と応答電文を読み込み、要求電文をテスト対象システムへ送信します。
並行実行と同様に、テスト対象システムから応答電文受信を受信すると蓄積ファイルの応答電文と内容を比較し内容に相違がある場合は比較エラー情報ファイルに履歴を保存します。テスト終了後、応答電文の相違内容を確認することが出来ます。
要求電文ファイルとそれに対する応答電文蓄積ファイルの確認
リプレイ実行開始時、リプレイ実行の対象となる蓄積ファイル(要求電文ファイルとそれに対する応答電文蓄積)の確認を行います。対象となる蓄積ファイルが無いときは、KFSE60914-Eメッセージを出力してシステムテスト支援は異常終了します。
テスト対象範囲の確認
esstartコマンド、またはシステム定義(target_time –t)でテスト対象範囲の指定があったときは、テスト対象範囲の時刻内に取得した蓄積ファイルがあるか確認を行います。リプレイ実行の対象となる電文がないときは、KFSE50911-Eメッセージを出力し、システムテスト支援を終了します。
ただし、蓄積ファイルに対象の電文情報が1件も無い、または蓄積ファイルに終了情報が無い場合(※)はKFSE50911-Eメッセージは出力しません。
※:前回の蓄積実行時にファイル障害等により終了情報が無い場合
注意事項
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蓄積実行時にスワップにより複数面の蓄積ファイルを取得したときは、全ての蓄積ファイルをリプレイ実行の対象としてください。一部の蓄積ファイルのみでリプレイ実行を行うとタイムアウトが多発し、システムテスト支援が終了するまでに時間がかかる場合があります。
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複数回の蓄積実行により取得した同じ時刻帯の蓄積ファイルを入力とする場合、または蓄積ファイル編集ユーティリティで作成した同じ時刻帯の蓄積ファイルを入力とする場合、リプレイ実行を行うことはできません。