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COBOL2002 Professional Tool Kit データ影響波及分析ガイド


12.8.2 物理ファイルを経由した解析

物理ファイルを経由した解析についての説明です。

物理ファイルを経由した解析の種類

物理ファイルを経由した解析では,物理ファイルを,影響調査および影響波及分析の対象として,影響波及を解析します。

物理ファイルを経由した解析の手順

物理ファイルを経由した解析を使用して影響波及を解析する手順を次に示します。

  1. 環境変数CBLDIA_MATERIAL_PHYSICAL_FILEに物理ファイル名対応付けファイルを指定して,データ影響波及分析用データベースを作成する

  2. -FileDataオプションを指定してcbldiaコマンドを実行する

物理ファイルを経由した解析でのプログラム情報収集(影響2項関係の抽出)

物理ファイルを経由した解析で,影響2項関係を抽出するタイミングと,その際に抽出する影響2項関係を次に示します。

表12‒15 影響2項関係を抽出するタイミングと抽出する影響2項関係

項番

タイミング

影響2項関係

影響を与える作用対象

影響を受ける作用対象

1

データ項目(物理ファイル名)が論理ファイルに影響を与えるとき

論理ファイル

物理ファイル名

2

データ項目(物理ファイル名)が論理ファイルから影響を受けるとき

物理ファイル名

論理ファイル

COBOLプログラムからファイルにアクセスするには,環境部のファイル管理記述項で,SELECT句で指定したCOBOLのファイル名(論理ファイル)に対して,ASSIGN句を使って物理ファイル名(OSのファイルシステム上での実体ファイル名)を割り当てる必要があります。

物理ファイルを経由した解析では,SELECT句の論理ファイル名に対して,ASSIGN句に装置名または定数を指定して割り当てた物理ファイル名が対象となります。

関連項目