付録D データ影響波及分析の環境変数
- 構文
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CBLDIA_PERFORMANCELOG=ファイルのパス名
- 機能
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データ影響波及分析のパフォーマンスログの出力先を指定します。この環境変数を指定すると,影響波及の解析が正常終了またはエラーで終了した時点で,指定したパス名のファイルに出力されます。
パフォーマンスログは,トラブル発生時に調査資料として必要になります。環境変数CBLDIA_PERFORMANCELOGは,システム環境変数またはユーザ環境変数に必ず指定して運用してください。
- 規則
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書き込みオープンできないパス名を指定すると,環境変数CBLDIA_PERFORMANCELOGの指定は無視され,パフォーマンスログは出力されません。
パフォーマンスログは次の規則に従って出力されます。
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ログ出力中に入出力エラーになった場合でも,エラーは通知されません。その後のログ出力処理はスキップされます。
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初回解析時は上書きで,2回目以降の解析では追加で書き込まれます。
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ファイル名(パス名と拡張子を除いたもの)の末尾が@の場合は,@が日付("_yyyymmdd_hhmmss")に置き換えられた名前のファイルに出力されます。その場合は,追加で書き込まれないで,解析の実行のたびに別ファイルに出力されます。
- 出力例
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D:¥temp¥sample@.log
2015年4月10日2時00分38秒に実行すると,次に示すファイル名に置き換えられます。
D:¥temp¥sample_20150410_020038.log
この変換によってパス名がパス名長の上限を超えた場合は,環境変数CBLDIA_PERFORMANCELOGの指定は無視されます。
パフォーマンスログの出力例
/////////////////////////////////////////////////////////////////////////////// // // COBOL2002 Professional Tool Kit 03-05 Data Impact Analyzer // // PERFORMANCE LOG (CREATED AT 2015/04/10 16:30:07) // /////////////////////////////////////////////////////////////////////////////// [ LOADED SOURCE INFORMATION LIST ] SourceID InfoSize LoadTime FileName ----------------------------------------------------------------------------- [00301] 26,377 0s 032ms D:\Sample\sample_main.CBL [00302] 10,855 0s 015ms D:\Sample\sample_sub1.CBL [00303] 1,367 0s 015ms D:\Sample\sample_sub2.CBL ----------------------------------------------------------------------------- Total Number of Source Information Loaded from DB : 3 files Total Amount of Source Information Loaded from DB : 38,599 bytes [ EXECUTION PERFORMANCE INFORMATION ] Amount of Time for Loading of Source Information : 0m 00s 062ms Amount of Time for Traversing of Source Information : 0m 00s 000ms Amount of Time for Analyzing of Source Information : 0m 00s 107ms Amount of Time for Searching of DB : 0m 00s 026ms Amount of Time for GC : 0m 00s 012ms Amount of Time for Closing of DB : 0m 00s 007ms --------------------------------------------------------------------- Total Amount of Time for Data Impact Analysis : 0m 00s 214ms [ MEMORY PERFORMANCE INFORMATION ] Amount of Memory for Opening of DB : 179,320 bytes Amount of Memory for Loading of Source Information : 38,599 bytes Amount of Memory for Analyzing of Source Information: 95,132 bytes -------------------------------------------------------------------------- Total Amount of Memory for Data Impact Analysis : 313,051 bytes
ファイルの出力例の項目の意味を次に示します。
- [ LOADED SOURCE INFORMATION LIST ]
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影響範囲解析のためにデータベースから読み込まれたソースファイル解析情報のリストです。データベース内でソースファイル解析情報を一意に示すためのソースID,データベース内のソースファイル解析情報のサイズ,読み込みに要した時間,およびソースファイルの絶対パス名が表示されます。
ソースファイル解析情報のサイズは,そのソースファイルをコンパイルした際のコンパイルリストの2〜3倍になります。ソースファイルから見積もる場合はこれを目安にできます。
その下には,ソースファイル解析情報の総数と総量(データベース内の形式でのサイズの総合計)が表示されます。
- [ EXECUTION PERFORMANCE INFORMATION ]
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影響範囲解析の実行性能情報です。解析情報のロード時間の合計,走査時間の合計,解析時間の合計,データベースの検索時間の合計,GC(ガーベジコレクション)時間,およびデータベースのクローズ時間が表示されます。
- [ MEMORY PERFORMANCE INFORMATION ]
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影響範囲解析のメモリ性能情報です。
データベースのオープンで要したメモリ量,データベースからのソースファイル解析情報の読み込みに要したメモリ量(ピーク時),ソースファイル解析情報を解析するために使用したメモリ量,およびそれらの合計のメモリ量が表示されます。
- 注意
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表示されているメモリ量は,ガーベジコレクションのため,厳密な量ではありません。数十パーセントのオーダの誤差を含むことがあります。また解析処理のキャンセルやエラーの発生時は,正規の処理を通過していないために正しいメモリ量が計算されないで,負値のメモリ量が表示されることがあります。
- 構文
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CBLDIA_REMAPFILE=フォルダ対応付けファイルの絶対パス
- 機能
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データ影響波及分析用データベースをサーバマシンからクライアントマシンに配布する場合に,フォルダ名を変換するための対応付けファイルを指定します。
- 規則
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有効なファイル絶対パスが指定されなかった場合,または指定したファイル絶対パスが存在しない場合,エラーメッセージが出力され,処理が中断されます。
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環境変数CBLDIA_REMAPFILEを使用する場合は,コントロールパネルのシステム環境変数またはユーザ環境変数に設定してください。
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- 構文
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CBLDIA_PROGRESS_LOG_INTERVAL=数値
- 機能
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KEDL3011E-Iメッセージの解析状態が「解析中」または「出力中」のときに,表示情報を更新(出力)する間隔を秒単位で指定します。この環境変数が指定された場合,環境変数に指定された時間が経過するごとにKEDL3011E-Iメッセージの表示情報を更新します。
- 規則
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0〜200の範囲内の数値で指定します。
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数値は半角数字で指定します。
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0を指定した場合,解析状態が「解析中」および「出力中」のメッセージは出力しません。調査対象データ項目の影響範囲の解析が完了した時に,解析状態が「解析完了」のメッセージだけ出力します。
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数値以外,または範囲外の数値が指定された場合,この環境変数の指定は無効です。
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この環境変数が無効,または指定されていない場合,「20」が仮定されます。
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この環境変数に指定した数値より解析および出力の処理時間が短い場合,解析状態が「解析中」および「出力中」のメッセージを出力しないことがあります。
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- 構文
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CBLDIA_CREATE_CONTROLFLOW={TRUE|FALSE}
- 機能
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制御フローを考慮した解析が可能なデータベースを構築するかどうかを指定します。
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TRUE:制御フローを考慮した解析が可能なデータベースを構築します。
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FALSE:制御フローを考慮した解析が不可能なデータベースを構築します。
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- 規則
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TRUEおよびFALSE以外を指定した場合は,環境変数の指定がないものとして扱われます。
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値は半角英字で指定します。大文字と小文字は区別しません。
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この環境変数に値を指定しないで,cbldraコマンドでCOBOLソースファイルを登録すると,TRUEが仮定されます。
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データベースへの追加登録時,この環境変数に指定した形式と,すでに登録しているデータ影響波及分析用データベースの作成形式が異なる場合は,エラーメッセージが出力され,処理が中止されます。
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開発マネージャで制御フローを考慮した解析が可能なデータベースを作成する場合は,次の個所で,環境変数CBLDIA_CREATE_CONTROLFLOWに「TRUE」を必ず指定してください。
・開発マネージャの[プロジェクト設定]ダイアログの[ユーザ設定]タブ
・システム環境変数またはユーザ環境変数
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- 構文
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CBLDIA_MATERIAL_DB={TRUE|FALSE}
- 機能
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COBOLソースファイル登録時に,データベースを経由した解析が可能な形式で登録するかどうかを指定します。この環境変数を指定してCOBOLソースファイルを登録したかどうかは,cbldraコマンドの-Listオプションで確認できます。
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TRUE:データベースを経由した解析が可能な形式で,COBOLソースファイルを登録します。
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FALSE:データベースを経由した解析が不可能な形式で,COBOLソースファイルを登録します。
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- 規則
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この環境変数の指定がない場合は,FALSEが仮定されます。
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TRUEおよびFALSE以外を指定した場合は,FALSEが仮定されます。
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値は半角英字で指定します。大文字と小文字は区別しません。
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- 注意
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影響波及分析用データベースには,データベースを経由した解析が可能な形式と不可能な形式のCOBOLソースファイルを混在して登録できます。
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COBOLソースファイルを混在して登録した影響波及分析用データベースに対して影響波及解析を実行した場合,データベースを経由した解析が有効となるのは,データベースを経由した解析が可能な形式で登録したCOBOLソースファイルだけです。データベースを経由した解析が不可能な形式で登録したCOBOLソースファイルは,データベースを経由した解析が無効であるものとして解析します。
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COBOLソースファイルを混在して登録した影響波及分析用データベースに対して,データベースの表や列を調査対象データ項目に指定した場合,データベースを経由した解析が可能な形式で登録したCOBOLソースファイルの影響波及データ項目だけが影響波及分析の対象となります。
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データベースを経由した解析が可能な形式でCOBOLソースファイルを登録した場合,そのCOBOLソースファイルにSELECT文,INSERT文,UPDATA文以外のSQL文あったとき,「付録E 影響波及で解析できるSQL文の一覧」に含まれるSQL文は影響2項関係の抽出対象となります。
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- 構文
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CBLDIA_MATERIAL_DB_CHECK={TRUE|FALSE}
- 機能
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データベースを経由した解析が可能な形式でCOBOLソースファイルを登録する時に,影響2項関係を抽出できないSQL文の有無を確認するかどうかを指定します。
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TRUE:影響2項関係を抽出できないSQL文の有無を確認します。該当するSQL文があった場合は警告メッセージを出力し,COBOLソースファイルの登録処理を続行します。
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FALSE:影響2項関係を抽出できないSQL文の有無を確認しません。COBOLソースファイルの登録処理を続行します。
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- 規則
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この環境変数の指定がない場合は,TRUEが仮定されます。
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TRUEおよびFALSE以外を指定した場合は,TRUEが仮定されます。
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値は半角英字で指定します。大文字と小文字は区別しません。
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環境変数CBLDIA_MATERIAL_DBに「FALSE」を指定している場合,この環境変数の指定はないものとして扱われます。
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- 構文
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CBLDIA_MATERIAL_PHYSICAL_FILE=物理ファイル名対応付けファイルの絶対パス
- 機能
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物理ファイルを経由した解析が可能な形式でCOBOLソースファイルを登録する時に,装置名と物理ファイル名をひもづけるための対応付けファイルを指定します。この環境変数を指定してCOBOLソースファイルを登録したかどうかは,cbldraコマンドの-Listオプションで確認できます。
- 規則
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物理ファイル名対応付けファイルの指定に誤りがある場合の動作については,「付録A.6 物理ファイル名対応付けファイル」を参照してください。
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指定したパスに物理ファイル名対応付けファイルが存在しない場合は,定数指定のASSIGN句もプログラム情報収集の対象になりません。
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- 注意
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影響波及分析用データベースには,物理ファイルを経由した解析が可能な形式と不可能な形式のCOBOLソースファイルを混在して登録できます。
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COBOLソースファイルを混在して登録した影響波及分析用データベースに対して影響波及解析を実行した場合,物理ファイルを経由した解析が有効となるのは,物理ファイルを経由した解析が可能な形式で登録したCOBOLソースファイルだけです。物理ファイルを経由した解析が不可能な形式で登録したCOBOLソースファイルは,物理ファイルを経由した解析が無効であるものとして解析します。
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COBOLソースファイルを混在して登録した影響波及分析用データベースに対して,物理ファイル名を調査対象データ項目に指定した場合,物理ファイルを経由した解析が可能な形式で登録したCOBOLソースファイルの影響波及データ項目だけが影響波及分析の対象となります。
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