cbldiaコマンド − 調査対象に指定したデータ項目の調査対象関連一覧をCSVファイルに出力する
cbldiaコマンドは,調査対象に指定したデータ項目の調査対象関連一覧をCSVファイルに出力するときに使います。1回のcbldiaコマンドの実行結果は,調査対象に指定したデータ項目の個数に関係なく,調査対象一覧ファイル,調査対象別名一覧ファイル,調査対象使用個所一覧ファイルにまとめて出力します。
形式
指定した調査対象データ項目の調査対象関連一覧をCSVファイルに出力する場合
cbldia -OutputTargetList〔{,Alias|,Reference}+〕 {-Data データ名〔;〔プログラム名〕〔;ファイル名〕〕}... 〔-Copy〕 〔-SubSystem サブシステム名〔;サブシステム名〕...〕 〔-Filter プログラム情報フィルタリングファイル名〕 〔-OutDir フォルダ名〕 〔-OutFilePrefix プレフィックス文字列〕 〔-Force〕 〔-OutputLog ログファイル名〕 〔-NoHeaderInfo〕
コマンドヘルプを表示する場合
cbldia または cbldia -? または cbldia -Help
オプション
-OutputTargetList〔{,Alias|,Reference}+〕
調査対象一覧ファイルを出力する場合に指定します。このオプションを指定した場合,解析は実行しません。サブオプションを指定すると,調査対象一覧に加えて各サブオプションと対応する調査対象関連一覧ファイルを出力します。調査対象関連一覧ファイルについては,「付録A.5 調査対象関連一覧ファイル」を参照してください。
-OutputTargetList,Aliasを指定すると,調査対象別名一覧ファイルを出力します。
-OutputTargetList,Referenceを指定すると,調査対象使用個所一覧ファイルを出力します。
このオプションは,必ず-Dataオプションと同時に指定してください。
また,このオプションを指定した場合,次のオプションの指定は無効です。
-ControlFlow,-Line ,-Column,-Direction,-ProgramImpactLevel,-OutputFile,-NoOutputAliasData
{-Data データ名〔;〔プログラム名〕 〔;ファイル名〕〕}...
調査対象にするデータ項目を次の順に指定します。
-
データ名
影響波及調査ウィンドウの[調査対象選択]ダイアログで指定できるデータ項目名を指定します。指定したデータ名が複数存在する場合は,それらすべてを調査対象に指定したものと仮定されます。
登録集原文に記述されたデータ名を指定した場合,その登録集原文のデータ名を基にソースプログラムに展開したデータ項目すべてが調査対象に設定されます。なお,登録集原文に記述されたデータ名を指定する場合は,登録集原文ファイルのデータ記述項で宣言されているデータ名を指定してください。また,-Copyオプションもあわせて指定してください。
-
プログラム名
影響波及調査ウィンドウの[調査対象選択]ダイアログで指定できるプログラム名を指定します。プログラム名を省略した場合,すべてのプログラムが対象となります。
-
ファイル名
影響波及調査ウィンドウの[調査対象選択]ダイアログで指定できるファイル名を指定します。ファイル名を省略した場合,すべてのファイルが対象となります。
各項目の入力規則については,「10.4 [調査対象選択]ダイアログ」を参照してください。
-Dataオプションを複数指定して,複数の調査対象を同時に指定することもできます。
検索結果の上限は2,147,483,647個です。上限を超える場合,エラーメッセージを出力して処理を中止します。
-Copy
検索の種別として,登録集原文で記述されているデータ項目を検索する場合に指定します。省略した場合は,ソースプログラム内で使用されているデータ項目を検索します。
このオプションは,影響波及調査ウィンドウの[調査対象選択]ダイアログの[検索の種別]で指定できる検索条件と同じ役割です。詳細は,「10.4 [調査対象選択]ダイアログ」を参照してください。
-OutDir フォルダ名
調査対象関連一覧ファイルの出力先フォルダを絶対パスまたはカレントフォルダからの相対パスで指定します。省略した場合はカレントフォルダが仮定されます。
指定したフォルダが存在しない場合は,新規作成されます。出力ファイルと同名のファイルが存在する場合は,上書き保存されます。
指定したパスでフォルダ作成が失敗した場合は,エラーメッセージを出力して,処理を中止します。
-OutFilePrefix プレフィックス文字列
出力ファイル名のプレフィックス文字列を指定します。プレフィックス文字列の31文字を超える文字は切り捨てられます。
次の文字を使用した場合,エラーメッセージを出力して処理を中止します。
「\」 「/」 「:」 「*」 「?」 「"」 「<」 「>」 「|」 「@」
-Force
影響範囲の解析の開始前に行われるデータベースの情報とファイルの同期チェックで,同期が取れていないと判断されたときに発生するエラーを抑止する場合に指定します。データベースの情報とファイルの同期チェックについては,「1.5 データ影響波及分析を使用するときの注意」を参照してください。
-OutputLog ログファイル名
標準エラー出力に表示される進捗メッセージをログファイルに出力したい場合,出力先のログファイルを絶対パスまたはカレントフォルダからの相対パスで指定します。
指定したログファイルが存在する場合は,ファイルの内容は上書きされます。ログファイルが存在しない場合は,新規作成されます。
なお,ログファイル名に標準エラー出力のリダイレクト先ファイル名と同じファイル名は指定しないでください。次のどれかに該当する場合は,エラーメッセージを出力して,処理を中止します。
-
ログファイル名に指定したドライブが存在しない
-
コンソール出力のリダイレクト先ファイル名と同じファイル名を指定した
-
指定されたログファイルに書き込みできない
出力ファイル
出力ファイル |
ファイル名 |
---|---|
調査対象一覧のCSVファイル |
(プレフィックス文字列)_DIA_TargetList.csv |
調査対象別名一覧のCSVファイル |
(プレフィックス文字列)_DIA_TargetAliasList.csv |
調査対象使用個所一覧のCSVファイル |
(プレフィックス文字列)_DIA_TargetReferenceList.csv |
- 出力ファイルの命名規則
-
-
(プレフィックス文字列):-OutFilePrefixオプションの規則に従った文字列
-OutFilePrefixオプションの指定がない場合,-Dataオプションで指定した調査対象データ項目の名前(OF 修飾なし)が使用されます。
-Dataオプションに指定したデータ項目が,ファイル名に指定できない文字列の場合は「_」(アンダスコア)に置き換えられます。
-
使用例
- 調査対象に選択できるデータ項目のうち,「Q」で始まるデータ項目をすべて抽出して,そのデータ項目の一覧をD:¥Resultフォルダに出力する場合
cbldia -Data Q* -OutputTargetList -OutDir D:\Result
終了コード
終了コード |
意味 |
メッセージとの対応 |
---|---|---|
0 |
正常終了。 |
EレベルおよびUレベルのエラーはありません。 |
1 |
エラーが発生して終了しました。 |
Eレベルのエラーが1つ以上あり,Uレベルのエラーはありません。 |
2 |
回復不能のエラーが発生して終了しました。 |
Uレベルのエラーが1つ以上あります。 |