10.11.1 引数整合性チェックとは
引数整合性チェックとは,プロジェクトのすべてのCOBOLソースファイル中のCALL文に対して,CALL文の実引数と呼出先プログラムの仮引数に不整合(矛盾)がないかをチェックする機能のことです。
引数整合性チェックで実施する検査項目を次の表に示します。引数整合性チェックでは,この表に示す項番の順番に,実引数と仮引数の整合性を検査します。
項番 |
検査項目 |
検査内容 |
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1 |
引数の個数のチェック |
実引数と仮引数の個数が一致しているかを検査します。 |
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2 |
引数ごとの個別チェック |
受渡方法のチェック |
実引数と仮引数の受け渡し方法(BY REFERENCE,BY CONTENT,BY VALUE,BY ATTRIBUTE)が一致しているかを検査します。 |
3 |
データ型の適合チェック |
実引数と仮引数のデータ型が適合しているかを検査します。 |
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4 |
サイズのチェック |
実引数と仮引数のサイズが一致しているかを検査します。 |
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5 |
集団項目の構造チェック |
実引数と仮引数が集団項目の場合に,集団項目に属するデータ項目の構造が一致しているかを検査します。 |
引数整合性チェックを実施するには,[解析生成オプション設定]画面の[生成ドキュメント]タブで不整合引数一覧の出力を有効(チェックボックスをオン)にします。また,引数整合性チェックの検査項目や検査条件は,[解析生成オプション設定]画面の[引数整合性チェック]タブで設定します。
引数整合性チェックで引数の不整合が検出されると,次のファイルに引数の不整合情報が出力されます。それらのファイルを参照し,引数ごとの不整合情報を確認して,COBOLプログラムを修正してください。
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不整合引数一覧CSVファイル(不整合引数一覧.csv)
引数不整合のある実引数と仮引数の組み合わせの情報を出力します。引数ごとの個別チェックでは,最初に検出した不整合だけを出力します。
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不整合引数一覧タグファイル(不整合引数一覧.tag)
引数不整合のあるCALL文,実引数および仮引数に対する警告メッセージを出力します。CSVファイル形式のソース解析情報が格納されたフォルダでこのタグファイルを選択すると,COBOLエディタが起動します。警告メッセージをダブルクリックすると,COBOLソースファイルが表示され,該当するCALL文,実引数または仮引数のソースコードにカーソルが移動します。不整合引数一覧タグファイルに出力される警告メッセージは,解析ログや操作ログには出力されません。
各ファイルに出力される内容については,「10.11.2 引数整合性チェックの検査内容」を参照してください。
関連項目