Hitachi

COBOL2002 Professional Tool Kit COBOLソース解析ガイド


10.11.1 引数整合性チェックとは

引数整合性チェックとは,プロジェクトのすべてのCOBOLソースファイル中のCALL文に対して,CALL文の実引数と呼出先プログラムの仮引数に不整合(矛盾)がないかをチェックする機能のことです。

引数整合性チェックで実施する検査項目を次の表に示します。引数整合性チェックでは,この表に示す項番の順番に,実引数と仮引数の整合性を検査します。

表10‒13 引数整合性チェックで実施する検査項目

項番

検査項目

検査内容

1

引数の個数のチェック

実引数と仮引数の個数が一致しているかを検査します。

2

引数ごとの個別チェック

受渡方法のチェック

実引数と仮引数の受け渡し方法(BY REFERENCE,BY CONTENT,BY VALUE,BY ATTRIBUTE)が一致しているかを検査します。

3

データ型の適合チェック

実引数と仮引数のデータ型が適合しているかを検査します。

4

サイズのチェック

実引数と仮引数のサイズが一致しているかを検査します。

5

集団項目の構造チェック

実引数と仮引数が集団項目の場合に,集団項目に属するデータ項目の構造が一致しているかを検査します。

引数整合性チェックを実施するには,[解析生成オプション設定]画面の[生成ドキュメント]タブで不整合引数一覧の出力を有効(チェックボックスをオン)にします。また,引数整合性チェックの検査項目や検査条件は,[解析生成オプション設定]画面の[引数整合性チェック]タブで設定します。

引数整合性チェックで引数の不整合が検出されると,次のファイルに引数の不整合情報が出力されます。それらのファイルを参照し,引数ごとの不整合情報を確認して,COBOLプログラムを修正してください。

各ファイルに出力される内容については,「10.11.2 引数整合性チェックの検査内容」を参照してください。

関連項目