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COBOL2002 Professional Tool Kit COBOLソース解析ガイド


9.2.2 操作ログを参照する

操作ログは,ソース解析プロジェクトの解析生成オプションの設定やCOBOLソースファイルの登録や削除に問題がないかどうか,また必要な解析や生成が行われているかを確認するときに参照します。

操作ログは,次に示すタイミングで出力されます。

COBOLソース解析が操作ログファイルの作成に失敗した場合,エラーメッセージを出力して,処理を終了します。

〈この項の構成〉

(1) 操作ログの出力先ファイル

操作ログは,次に示すファイルに格納されます。

出力先フォルダや操作ログファイルの最大サイズは,COBOLソース解析の環境定義ファイル(CBLANALYZER.INI)で変更できます。

COBOLソース解析が操作ログファイルの作成に失敗した場合,次のように動作します。

(2) 操作ログの表示方法

操作ログファイルをメモ帳などのテキストを表示するプログラムで開きます。

注意事項

操作ログを表示したあとで,再度COBOLソース解析を実行する場合は,いったん操作ログファイルを閉じてください。操作ログファイルを開いたままCOBOLソース解析を実行すると,操作ログを正しく取得できないことがあります。また,COBOLソース解析の実行中は,ファイルを排他制御するエディタで操作ログを開かないでください。

(3) 操作ログの出力形式

形式

yyyy/mm/dd hh:mm:ss.fff],[AA],[BBBBCCCC...,DDDD,EEEE,FFFF,GGGG,HHHH

形式の説明
  • yyyy/mm/dd hh:mm:ss.fff:ログを採取した時刻です(yyyy:西暦年,mm:月,dd:日,hh:時,mm:分,ss:秒,fff:ミリ秒)。

  • AA:ログの重要度です。

    「情報」:解析の開始時間,終了時間などの情報を示します。

    「警告」:解析は成功しましたが,一部の情報を取得できていないことを示します。

    「エラー」:プロジェクト操作,解析または生成に失敗していることを示します。プロジェクト操作や解析の結果はデータベースに格納されていません。生成中のエラーでは,生成中のドキュメントおよびそのドキュメントと関連するドキュメントが未完成です。

  • BBBB:ログの種別です。

    「システム」:COBOLソース解析のシステムエラー,実行ログの情報を示します。

    「DB」:データベースアクセスエラーを示します。

    「操作」:COBOLソース解析の操作の実行ログを示します。

    「追加」:追加したCOBOLソースファイルを示します。

    「削除」:削除したCOBOLソースファイルを示します。

    「選択方法」:解析対象と生成対象の選択方法の情報を示します。

    「解析オプション」:プロジェクトに設定された解析オプションの状態を示します。

    「パース」:COBOLソースファイルを読み込むとき,またはCOPY文による登録集原文を展開するときのエラーを示します。

    「解析」:COBOLソースファイルの構文を解析するとき,または組み込みデータベースに登録するときの実行ログおよびエラーを示します。

    「生成オプション」:プロジェクトに設定された生成オプションの状態を示します。

    「生成」:組み込みデータベースのデータから,ソース解析情報を生成するときの実行ログおよびエラーを示します。

    「実行結果」:解析および生成の実行結果を示します。

  • CCCC...:メッセージです。

  • DDDD:エラーを起こしたプログラム名です。

  • EEEE:エラーを起こした行の番号です。ファイルの入出力エラー/DBアクセス時のエラーなどのシステムエラーや,リソース不足など,COBOLソースファイルの行を特定できない場合は表示されません。

  • FFFF:エラー番号です。

  • GGGG:エラー詳細です。

  • HHHH:エラーを検知したCOBOLソース解析のソースファイル名とプロシジャ名です。(ソースファイル名, プロシジャ名)の形式で出力されます。

注意事項
  • 重要度が「情報」の場合は,出力項目は「CCCC」までです。「DDDD」以降は出力されません。末尾のコンマも出力されません。

  • 重要度が「警告」または「エラー」の場合は,すべての項目が出力されます。

  • 「DDDD」以降の項目については,検知したログの種別によって項目の数が変化します。「HHHH」が出力されるときは末尾のコンマは出力されません。「HHHH」が出力されないときは末尾にコンマが出力されます。

(4) 操作ログの出力例

[図データ]

[図データ]

[図データ]

[図データ]

  1. cblcsaコマンド起動

    • 基本情報

      次の項目が出力されます。

      ・製品の形名バージョン

      ・Windowsマシンのホスト名+OS名(バージョン)

      ・接続先のODBCデータソース名(COBOL2002ToolKitDB)

    • cblcsaコマンド開始

      コマンド引数が出力されます。

  2. COBOLソース解析のプロジェクト操作の実行

    次に示すプロジェクト操作の処理の開始/終了ログやエラーメッセージが出力されます。

    • ソース解析プロジェクトの作成,名称変更,および削除

    • 解析生成オプションの登録

    • COBOLソースファイルの登録と削除

    • COBOLソース解析用データベースの初期化

  3. 解析/生成の実行

    解析または生成処理の開始/終了ログやエラーメッセージが出力されます。

  4. 解析/生成の実行結果

    解析または生成の成功,警告,失敗の集計結果が出力されます。

  5. cblcsaコマンド終了

    終了コードが出力されます。

関連項目