9.1.2 出力結果が意図したとおりではない
COBOLソース解析を実行したが,出力した結果が意図したとおりではない事例への対処です。
次に示す事例について説明します。
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プログラムコメントまたは節コメントが出力されない
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プログラム名の記号(#,¥,@,-)が表示されない
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「ページが表示されません」と表示されるページがある
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解析/生成対象にしていないCOBOLソースファイルまで解析/生成される
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半角空白が正しく出力されない
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レイアウトが崩れる
- 〈この項の構成〉
(1) プログラムコメントまたは節コメントが出力されない
生成されたソース解析情報にプログラムコメントまたは節コメントが出力されない原因は次の2種類が考えられます。
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解析対象のCOBOLソースファイルにコメント行がない。
COBOLソース解析では,COBOLソースファイルのコメント行をソース解析情報に出力しています。コメント行がないと,プログラムコメントおよび節コメントはソース解析情報に出力されません。
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解析生成オプションの設定が不正である。
[解析生成オプション設定]画面の[プログラムコメント抽出]タブと[節コメント抽出]タブに正しい値を設定しないと,生成されたソース解析情報にプログラムコメントおよび節コメントが出力されません。
解析オプションの設定が正しいかどうか確認してください。
[解析生成オプション設定]画面については,「5.2 [解析生成オプション設定]画面」を参照してください。
[解析生成オプション設定]画面で入力する値の制限事項については,「10. COBOLソース解析の仕様範囲のリファレンス」を参照してください。
(2) プログラム名の記号(#,¥,@,-)が表示されない
COBOLソース解析では,PROGRAM-IDおよびCALL文の定数で指定するプログラム名の記号(#,¥,@,-)を次に示す条件で変換して,ソース解析情報に出力します。
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先頭の「#」「¥」「@」は,それぞれ「J」「A」「B」に変換。
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2文字目以降の「#」「¥」「@」は,それぞれ「0」「1」「2」に変換。
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「-」は,「_」に変換。
また,モジュール名の先頭が数字の場合,「1」は「A」,「2」は「B」,「3」は「C」,「4」は「D」,「5」は「E」,「6」は「F」,「7」は「G」,「8」は「H」,「9」は「I」に変換されます。
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プログラム名が「#PROGRAM@01」の場合は「JPROGRAM201」に変換されます。
(3) 「ページが表示されません」と表示されるページがある
次の理由でHTMLドキュメントが生成されていない場合,そのドキュメントへのリンクには,「ページが表示されません」が表示されます。ただし,以前に生成した古いドキュメントが存在する場合は,その古いドキュメントが表示されます。
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[解析生成オプション設定]画面の[生成ドキュメント]タブでHTMLファイルの生成を無効(チェックボックスをオフ)になっている
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解析エラーまたは生成エラーが発生している
これらの理由に該当するかどうかは,COBOLソース解析の操作ログで確認してください。COBOLソース解析の操作ログについては,「9.2.2 操作ログを参照する」および「9.3 メッセージから探す」を参照してください。
(4) 解析/生成対象にしていないCOBOLソースファイルまで解析/生成される
[解析生成オプション設定]画面の[生成ドキュメント]タブで出力先フォルダとして指定したフォルダに,以前にソース解析情報を生成していたことが考えられます。前回の解析結果と今回の解析結果の両方がフォルダ内に格納され,解析または生成対象にしていないCOBOLソースファイルが解析または生成されているように見えることが考えられます。
出力先フォルダに誤りがないかどうかを確認してください。また,前回のソース解析情報を格納した出力先フォルダは削除または退避してください。
出力先フォルダについては,「5.2.8 [生成ドキュメント]タブ」を参照してください。
(5) 半角空白が正しく出力されない
COBOLプログラム上の複数の半角空白は,1つの半角空白としてソース解析情報に出力されます。複数の半角空白が1つの半角空白として出力される値を次に示します。
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プログラムコメント行
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節コメント行
(6) レイアウトが崩れる
Webブラウザの文字のサイズを[大]または[最大]にすると,ソース解析情報のタイトルの幅より広く表示され,レイアウトが崩れることがあります。Webブラウザの文字のサイズを[中]に設定してください。