5.4.8 unicodeオプション
(1) 機能
COBOL UAPと受け渡す引数の,文字列データ変換時のエンコードをUTF-8およびUTF-16で行うことを指定します。
(2) 指定形式
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Windowsの場合
SET CBLJ2CBOPT=unicode( no | big | little )
unicodeオプション未指定時は,noとして扱います。
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UNIXの場合
unicodeオプションは引用符(”)で囲んで指定します。
CBLJ2CBOPT="unicode( no | big | little )" export CBLJ2CBOPT
unicodeオプション未指定時は,noとして扱います。
(3) 指定値の動作
unicode(no):文字列データをencodeオプション指定に従ってエンコードします。encodeオプション未指定時は,デフォルトエンコードで変換します。デフォルトエンコードについては,「5.4.4 encodeオプション」の「(5) デフォルトエンコード」の「表5‒1 デフォルトエンコード一覧」を参照してください。
unicode(big/little):文字列データをUTF-8またはUTF-16でエンコードします。
英数字項目はUTF-8でエンコードします。
日本語項目は,big指定時はUTF-16BEで,little指定時はUTF-16LEでエンコードします。
(4) 注意事項
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このオプションにbigまたはlittleを指定した場合,encodeオプションの指定は無効となります。
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日本語項目として扱う場合は,「日本語項目を英数字項目として扱う。」チェックボックスをオフにして,COBOLアクセス用Beanを生成してください。
また,Linuxの場合は,unicodeオプションを必ず指定してください。詳細については,「付録A.5 Linuxで使用する場合の注意事項」を参照してください。
(5) エンコード対象となる項目
COBOL UAPに受け渡す引数で次に示す項目が対象となります。
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英字項目
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英数字項目
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英数字編集項目
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日本語項目
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日本語編集項目
(6) 設定するデータの長さが項目長よりも短い場合に補う文字
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英数字項目はUTF-8の半角空白(0x20)を補います。
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日本語項目はjapaneseオプションの指定によって,補う文字が異なります。big指定時は次に示す文字を補います。
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japanese(1):UTF-16の半角空白(0x0020)を補います。
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japanese(2):UTF-16の全角空白(0x3000)を補います。
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