COBOL2002 操作ガイド


13.1.3 テストしたいプログラムの実行

カバレージの対象となるプログラムは,一つの実行可能ファイルと複数のDLLファイルで構成されます。

カバレージ対象のプログラムの実行環境は,COBOL2002のプログラムの実行環境に基づきます。実行環境の詳細については,「3.3.2 実行環境の設定」を参照してください。

注意事項
  • DLLのロードは,COBOLプログラムの実行時の動作に従います。

    指定したDLLがテスト実行時にロードされた場合,カバレージの対象になります。ロードされなかった場合,カバレージの対象になりません。

  • カバレージでは,DLLのロード時に以下のチェックを行い,指定されたDLLであるかを判断しています。チェックで指定されたDLLとは異なると判断された場合は,カバレージの対象になりません。

     ・DLLファイル内で保持している作成時間が等しい。

     ・DLLファイル内で保持しているファイル名が等しい(フォルダ名は含みません)。

  • Windows以外で作成された実行可能ファイル,またはDLLファイル,あるいは,それ以外のファイルの拡張子を実行可能ファイル,またはDLLファイルの拡張子に変更したものをカバレージ対象に指定された場合は,KCCC4200T-Sのエラーメッセージを出力し,実行を中止します。

  • Windowsの別のシステム(32bit Windowsの場合は64bit Windows,64bit Windowsの場合は32bit Windows)で作成された実行可能ファイル,またはDLLファイルがカバレージの機能の対象に指定された場合は,KCCC4202T-Sのエラーメッセージを出力し,実行を中止します。ただし,64bit Windows上でも,32bit用として作成された実行可能ファイル,またはDLLファイルは32bitのシステムで作成されたものとして扱います。

  • 同じWindowsのシステムで作成されたCOBOL85の実行可能ファイル,または,DLLファイルがカバレージの機能の対象に指定された場合は,エラーメッセージを出力し,実行を中止します。