13.1.1 カバレージ機能の入出力構成と使用するファイル
- 〈この項の構成〉
(1) 入出力構成
カバレージ機能の入出力構成を示します。矢印は,入力を示します。
- 注※
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目的に応じて次の拡張子を使用します。
・固定形式正書法で書かれた原始プログラムをコンパイルする場合
.cbl,.cob,.ocb,または環境変数CBLFIXで指定した拡張子
・自由形式正書法で書かれた原始プログラムをコンパイルする場合
.cbf,.ocf,または環境変数CBLFREEで指定した拡張子
図13‒2 カウント情報の表示 - 注※
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目的に応じて次の拡張子を使用します。
・固定形式正書法で書かれた原始プログラムをコンパイルする場合
.cbl,.cob,.ocb,または環境変数CBLFIXで指定した拡張子
・自由形式正書法で書かれた原始プログラムをコンパイルする場合
.cbf,.ocf,または環境変数CBLFREEで指定した拡張子
(2) 使用するファイル
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実行可能ファイル
カバレージ情報の蓄積対象,またはカウント情報の表示対象となる実行可能ファイル(.exe)です。
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DLLファイル
カバレージ情報の蓄積対象,またはカウント情報の表示対象となるDLLファイル(.dll)またはライブラリファイルです。
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プログラム情報ファイル
カバレージ情報の蓄積,またはカウント情報の表示に必要とするプログラムの情報を格納するファイルです。また,蓄積,取得したカバレージ情報を格納するためのファイルでもあります。-CVInfコンパイラオプションを指定してコンパイルしたときに出力されます。
カバレージ情報の操作時は,プログラム情報ファイルに格納されている情報に対してカバレージ情報の操作をします。
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カバレージ情報リストファイル(カバレージ情報表示時)
カバレージ表示の実行結果を格納するファイルです。ファイルはテキストファイルです。
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カウント情報リストファイル(カウント情報表示時)
カウント情報の表示結果を格納するファイルです。ファイルはテキストファイルです。
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カバレージ統計情報CSVファイル(カバレージ情報表示時)
ソースファイル単位または翻訳単位に,カバレージ統計情報を出力するファイルです。複数のプログラム情報ファイルに対するカバレージ統計情報を一つのファイルにまとめて出力します。ファイルはCSVファイルです。
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ソースカバレージ情報CSVファイル(カバレージ情報表示時)
原始プログラム1行ごとのカバレージ情報を出力するファイルです。一つのプログラム情報ファイルに対して,ソースカバレージ情報CSVファイルを一つ出力します。ファイルはCSVファイルです。
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実行結果出力ファイル(連動実行)
カバレージ情報の蓄積およびカウント情報の表示で,実行中のメッセージの出力は実行結果出力ファイルに出力されます。次の理由で,実行結果出力ファイルに出力できない場合については,「15.2.2 プログラムからの連動実行による方法」の「(3) 実行結果出力ファイルにメッセージを出力できないときの処理」を参照してください。
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環境変数CBLTDEXECの値の指定に誤りがあった場合
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結果出力ファイルにエラーが発生し,実行結果出力ファイルが出力できなかった場合
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実行環境が整っていなかったためカバレージ情報の蓄積またはカウント情報の表示ができなかった場合
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- 注意事項
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プログラム情報ファイルは,実行可能ファイルまたはDLLファイルのあるディレクトリを参照します。任意のディレクトリのプログラム情報ファイルを参照するときは,環境変数CBLPIDIRにディレクトリ名を指定します。
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プログラム情報ファイルは,使用するカバレージと同じバージョンのコンパイラで作成されたものでなければなりません。異なる場合は,エラーメッセージが出力されます。
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環境変数CBLPIDIRを指定した場合のプログラム情報ファイルの検索順序は,次の順序で検索します。検索した結果,見つからないときは,プログラム情報ファイルに該当するプログラムはカバレージの対象となりません。
- 検索順序
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環境変数CBLPIDIRで指定したフォルダ
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実行可能ファイルに含まれるプログラムは,実行可能ファイルのあるフォルダ
DLLに含まれるプログラムは,DLLのあるフォルダ
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次に示すファイルに,複数のカバレージから同時に書き込みを行ったとき,あとからファイルをオープンする処理がエラーとなる場合があります。オープンエラーが起きた場合は,表13‒1 オープンエラーが起きた場合の対処方法の対処をしてください。
表13‒1 オープンエラーが起きた場合の対処方法 ファイル名
オープンエラーが発生する可能性があるとき
対処方法
プログラム情報ファイル
カバレージ情報の蓄積時
再度カバレージ蓄積を行う。
ログ出力ファイル
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SET LOGコマンド投入時
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「オプション」「モニタ」で「モニタウィンドウの内容をファイルに出力する」を選択したとき
ログ出力ファイル名を変更する。
結果蓄積ファイル
SET PRINTコマンド投入時
結果出力ファイル名を変更する。
結果出力ファイル
バッチモードの開始時
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結果出力ファイル名を変更する。
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時間を置いて,再度バッチを起動する。
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ファイルの相対パス名を指定したときの起点となるフォルダ,およびパスのつかないファイル名を指定したときのフォルダは,表13‒2 相対パス名の起点となるフォルダに示すとおりです。
表13‒2 相対パス名の起点となるフォルダ ファイル名
GUIモード
バッチモード
TDコマンド格納ファイル
「テストデバッグの設定ダイアログボックス」で指定した作業フォルダ
起動コマンドを投入したフォルダ
ログ出力ファイル
−
結果蓄積ファイル
起動コマンドを投入したフォルダ
結果出力ファイル
−
- (凡例)
-
−:使用できません。