COBOL2002 操作ガイド


10.3.5 常時データ表示ウィンドウ

値を確認する頻度の高いデータ名を常時データ表示ウィンドウに設定することで,プログラムの中断ごとに値を確認できます。最大25個のデータ名を設定できます。

図10‒5 常時データ表示ウィンドウ

[図データ]

注意事項
  • 値には255バイトまでの値が表示されます。255バイトを超える値を確認したい場合は,TDコマンドを使用してモニタ画面に表示してください。データの値の表示については,「12.4 TDコマンドの詳細」の「(8) DISPLAY DATA(データの値表示)」または「(10) DISPLAY OBJECT/DISPLAY FACTORY(オブジェクトのデータ値の表示)」を参照してください。

  • プログラムの実行前など,値の取得ができない場合は,値域に”???”が表示されます。

  • データ名を登録するとき,値はデータの属性で表示されます。ただし,取得したデータが不当で,値をデータ属性で表示できない場合は,16進で表示されます。表示属性の設定については,「(4) 表示属性の設定」を参照してください。

  • DISPLAY DATA コマンドを使用したときに値に「エラー」と表示されるデータの場合,常時データ表示ウィンドウでは値に「*エラー」と表示されます。

〈この項の構成〉

(1) データ名の設定

値を表示するデータ名をデータ表示一覧ウィンドウに設定します。

データ名を登録すると,アニメーションを使用しないときはプログラムの実行が中断するごとに,そのときの値が表示されます。アニメーションを使用しているとき(アニメーション抑止中も含む)は,1文が実行されるごとに,そのときの値が表示されます。

  1. ソーステキストウィンドウでデータ名を選ぶ。

    選んだデータ名が選択状態になります。

  2. [データの操作]メニュー,またはポップアップメニューから[常時データ表示に設定]を選ぶ。

    常時データ表示ウィンドウにデータ名が設定され,値が表示されます。

    データ名が正しくない場合は,エラーメッセージが表示され,データ名は登録されません。

    データに添字の指定が必要な場合は,添字の指定ダイアログボックスが表示されます。

    [図データ]

(a) 添字の設定方法

反復回数には,指定できる添字の最大値が表示されます。

  1. 添字を入力する。

    添字の入力領域に,添字を入力します。反復回数を超えない値を,コンマ(,)または空白文字で区切って入力してください。

  2. [OK]ボタンを選ぶ。

    添字の指定ダイアログボックスが閉じます。添字の指定方法に誤りがある場合は,エラーメッセージボックスが表示され,ダイアログボックスは閉じません。

(2) データ名の変更

必要に応じて,登録したデータ名を変更します。

  1. 常時データ表示ウィンドウでデータ名を選ぶ。

    選んだデータ名が選択状態になります。

  2. ポップアップメニューから[データ名の変更]を選ぶ。

    データ名の変更ダイアログボックスが表示されます。

    [図データ]

    現在設定中のデータ名とデータが定義されているプログラム名が表示されます。

    データ名域をクリックしても,データ名の変更ダイアログボックスが表示されます。

  3. データ名の変更ダイアログボックスのデータ名を変更し,[OK]ボタンを選ぶ。

    常時データ表示ウィンドウにデータ名が設定され,値が表示されます。存在しないデータ名を入力するなど,データ名の変更処理がエラーになった場合は,エラーメッセージが表示され,変更したデータ名は無効となります。

(3) データの設定解除

不要となったデータ名の設定を解除します。

  1. 常時データ表示ウィンドウでデータ名を選ぶ。

    選んだデータ名が選択状態になります。

  2. ポップアップメニューから[データの設定解除]を選ぶ。

    常時データ表示ウィンドウからデータ名の設定が解除されます。

    [Delete]キーを押して,データ名の設定を解除することもできます。

(4) 表示属性の設定

表示の形式を設定します。データ名の属性と16進を指定できます。

  1. 常時データ表示ウィンドウで表示属性を設定したいデータ名を選ぶ。

    選んだデータ名が選択状態になります。

  2. ポップアップメニューから[データ属性/16進]を選ぶ。

    値がデータ属性または16進で表示されます。