10.3.5 常時データ表示ウィンドウ
値を確認する頻度の高いデータ名を常時データ表示ウィンドウに設定することで,プログラムの中断ごとに値を確認できます。最大25個のデータ名を設定できます。
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データ名
設定したデータ名にプログラム名が付き,表示されます。下位データのある場合はツリー構造で表示されます。OCCURS句が指定されているデータ名は,データ名のあとに添字を付けて表示されます。データ名は128バイトまでを表示します。選択状態にある項目のデータ名をクリックするか,Tabキーを押すと,データ名の変更ダイアログボックスが表示され,設定中のデータ名の編集ができます。データ名をダブルクリックしても,データ名の変更ダイアログボックスが表示されます。
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値
データ名に対応するデータの値が表示されます。データがない場合や二重定義,添字の数不正など,値が参照できないデータの場合は,”???”が表示されます。値表示の対象となるのは基本項目のデータで,指定の表示属性で表示されます。初期表示時はデータ属性で表示されます。ただし,値をデータ属性で表示できないデータは16進で表示されます。値は255バイトまでを表示します。
- 注意事項
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値には255バイトまでの値が表示されます。255バイトを超える値を確認したい場合は,TDコマンドを使用してモニタ画面に表示してください。データの値の表示については,「12.4 TDコマンドの詳細」の「(8) DISPLAY DATA(データの値表示)」または「(10) DISPLAY OBJECT/DISPLAY FACTORY(オブジェクトのデータ値の表示)」を参照してください。
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プログラムの実行前など,値の取得ができない場合は,値域に”???”が表示されます。
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データ名を登録するとき,値はデータの属性で表示されます。ただし,取得したデータが不当で,値をデータ属性で表示できない場合は,16進で表示されます。表示属性の設定については,「(4) 表示属性の設定」を参照してください。
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DISPLAY DATA コマンドを使用したときに値に「エラー」と表示されるデータの場合,常時データ表示ウィンドウでは値に「*エラー」と表示されます。
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- 〈この項の構成〉
(1) データ名の設定
値を表示するデータ名をデータ表示一覧ウィンドウに設定します。
データ名を登録すると,アニメーションを使用しないときはプログラムの実行が中断するごとに,そのときの値が表示されます。アニメーションを使用しているとき(アニメーション抑止中も含む)は,1文が実行されるごとに,そのときの値が表示されます。
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ソーステキストウィンドウでデータ名を選ぶ。
選んだデータ名が選択状態になります。
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[データの操作]メニュー,またはポップアップメニューから[常時データ表示に設定]を選ぶ。
常時データ表示ウィンドウにデータ名が設定され,値が表示されます。
データ名が正しくない場合は,エラーメッセージが表示され,データ名は登録されません。
データに添字の指定が必要な場合は,添字の指定ダイアログボックスが表示されます。
(a) 添字の設定方法
反復回数には,指定できる添字の最大値が表示されます。
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添字を入力する。
添字の入力領域に,添字を入力します。反復回数を超えない値を,コンマ(,)または空白文字で区切って入力してください。
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[OK]ボタンを選ぶ。
添字の指定ダイアログボックスが閉じます。添字の指定方法に誤りがある場合は,エラーメッセージボックスが表示され,ダイアログボックスは閉じません。
(2) データ名の変更
必要に応じて,登録したデータ名を変更します。
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常時データ表示ウィンドウでデータ名を選ぶ。
選んだデータ名が選択状態になります。
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ポップアップメニューから[データ名の変更]を選ぶ。
データ名の変更ダイアログボックスが表示されます。
現在設定中のデータ名とデータが定義されているプログラム名が表示されます。
データ名域をクリックしても,データ名の変更ダイアログボックスが表示されます。
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データ名の変更ダイアログボックスのデータ名を変更し,[OK]ボタンを選ぶ。
常時データ表示ウィンドウにデータ名が設定され,値が表示されます。存在しないデータ名を入力するなど,データ名の変更処理がエラーになった場合は,エラーメッセージが表示され,変更したデータ名は無効となります。