10.1.1 テストデバッグの手順
プログラムをテストデバッグする作業の流れを説明します。
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コンパイラオプションを指定して,コンパイルする。
プログラムのコンパイル時には,コンパイラオプションとして-TDInfコンパイラオプションを必ず指定します。また,必要に応じて-CVInfコンパイラオプション,-SimMainコンパイラオプション,-SimSubコンパイラオプション,または-SimIdentコンパイラオプションも指定します。
コンパイラオプションの内容を次に示します。
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-TDInf
テストデバッガを使用する場合に指定する。
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-CVInf
カバレージを使用する場合に指定する。
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-SimMain
主プログラムシミュレーション機能を使用する場合に指定する。
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-SimSubまたは-SimIdent
副プログラムシミュレーション機能を使用する場合に指定する。
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環境変数を設定する。
プログラムの実行に必要な環境変数と,テストデバッガに必要な環境変数があります。環境変数については,「10.2.1 テストデバッガの起動」の「(1) 開発マネージャからの開始」を参照してください。
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テストデバッガを起動する。
起動方法については,「10.2.1 テストデバッガの起動」の「(1) 開発マネージャからの開始」または「(2) Windowsのプログラム一覧にある[COBOL2002]メニューからの開始」を参照してください。
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プログラムの実行前の準備を行う。
テストデバッグの目的に応じて,次の操作を行います。
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プログラムを中断させるときは,ソーステキストウィンドウを開き中断点を設定します。
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プログラムにパラメタを渡すときはオプション設定のダイアログボックスで,「ユーザパラメタ」にテストデバッグ対象プログラムに渡すパラメタの値を設定します。ただし,テストデバッグのオプション設定で,実行環境が「実行開始開始時に毎回設定する」になっているときは,実行開始時に設定します。
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カバレージ情報の蓄積をするときは,オプション設定のダイアログボックスで,「カバレージ情報を取得する」をチェックします。
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シミュレーションを行うときは,TDコマンドによって指定します。
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プログラムの実行を開始する。
[連続実行],[ステップイン],[ステップオーバー]のどれかのメニューを選ぶと,プログラムの実行が開始します。連動実行の場合については,[連動実行の待機]を選び,ほかのアプリケーションなどからプログラムを実行します。
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プログラムを中断する。
中断点を設定することによって,中断点でプログラムが中断します。実行時エラーが発生した場合,割り込みの操作でも,プログラムは中断します。プログラムの中断状態で,データの値の確認や変更ができます。
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プログラムの実行を再開する。
中断している文から,プログラムの実行が再開します。プログラムが再開する文を,別の文に変更することもできます。
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プログラムを再実行する。
プログラムの実行が終了したあと,再度プログラムの実行を開始できます。
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テストデバッグ対象のプログラムを変更する。
必要であれば,テストデバッグ対象の実行可能ファイルとDLLファイルを変更できます。
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テストデバッガを終了する。