10.1 GUIモードによるテストデバッグの概要
GUIモードによって対話形式にテストデバッグする方式について説明します。GUIモードによるテストデバッグには,次の特長があります。
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実行されたプログラムの追跡
ソーステキストに実行の経路を表示します。テストプログラムの実行状態を目視できるため,テスト状況を把握しやすくなります。プログラムの実行に合わせてリアルタイムに実行文を表示するアニメーションと,プログラムの実行後に実行された経路を表示するバックトレースがあります。
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プログラムの中断
ソーステキストから文を指定して,中断点を設定できます。プログラムの実行を中断して,コーディングを検証したいときなどに有効です。設定されている中断点・データ監視条件を,ダイアログボックスの一覧で確認できます。また,設定した中断点を解除することもできます。
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データの確認
プログラムを中断時に,ソーステキストからデータ名を選択して値の表示とデータ監視条件の設定ができます。これによって,特定の値になる時点まで,プログラムを実行させることができます。また,ウィンドウにデータを登録し,プログラムの中断時に最新の値を自動的に表示させることができます。
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プログラムの構成
テストデバッグ対象のソース要素の一覧を表示します。ソース要素を選択し,ソーステキストの表示,プログラムの入口および出口に中断点を設定できます。
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シミュレーション
TDコマンド入力ウィンドウにTDコマンドを入力して,主プログラムシミュレーション,副プログラムシミュレーション,ファイルシミュレーション,DCシミュレーションが実行できます。
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カバレージ
プログラムを実行しカバレージ情報を蓄積できます。
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プログラムの連動実行
ほかのアプリケーションから起動されるプログラムのテストデバッグができます。
- 〈この節の構成〉