COBOL2002 操作ガイド


9.4.2 OLE2オートメーションのテストデバッグ

[データの操作]メニューから[データ値の表示]を選ぶか,DISPLAY DATAコマンドで,OLE2オートメーション機能のためのデータに対して,次の操作ができます。

詳細については,「10.13.1 データ値の表示」,または「12.4 TDコマンドの詳細」の「(8) DISPLAY DATA(データの値表示)」を参照してください。

〈この項の構成〉

(1) バリアントデータ項目の値の表示

バリアントデータ項目は,データの型とVARIANT値を表示できます。

VARIANT値は,OLE2(Object Linking and Embedding 2)のVARIANTARG構造体のvtの値を表示するものです。バリアントデータの型を次に示します。バリアントデータの型がブールのときは,TRUE,FALSEを表示します。バリアントデータの型がその他のときは,VARIANT値を16進で表示します。

表9‒12 データの型とVARIANTARG構造体のvtの値の対応

データの型

VARIANTARG構造体のvtの値

整数型

2

長整数型

3

単精度内部浮動小数点型

4

倍精度内部浮動小数点型

5

通貨型

6

日付型

7

文字列型

8

ブール型

11

EMPTY

0

NULL

1

オブジェクト型

9

その他

上記以外(16進で表示)

注意事項

データ監視条件にバリアントデータ項目を指定したときは,バリアントデータ項目の値を監視します。VARIANT値は監視しません。

(2) OLEプロパティの値の表示

OLEプロパティは,OLEオブジェクトのプロパティです。OLEオブジェクトは,次の方法で指定します。

OLEプロパティは,バリアントデータの属性を持つため,バリアントデータの型とVARIANT値を表示できます。

注意事項

データ監視条件にOLEオブジェクト参照データ項目を指定したときは,OLEオブジェクト参照データ項目の値を監視します。OLEプロパティの値は監視しません。