COBOL2002 操作ガイド


9.1.3 テストしたいプログラムの実行

テストデバッグの対象となるプログラムは,一つの実行可能ファイルと複数のDLLファイルで構成されます。

テストデバッグ対象のプログラムの実行環境は,COBOL2002のプログラムの実行環境に基づきます。実行環境の詳細については,「3.3.2 実行環境の設定」を参照してください。

注意事項
  • DLLのロードは,COBOLプログラムの実行時の動作に従います。

    指定したDLLがテスト実行時にロードされた場合,テストデバッグの対象になります。ロードされなかった場合,テストデバッグの対象になりません。

  • テストデバッガでは,DLLのロード時に以下のチェックを行い,指定されたDLLであるかを判断しています。チェックで指定されたDLLとは異なると判断された場合は,テストデバッグの対象になりません。

    ・DLLファイル内で保持している作成時間が等しい。

    ・DLLファイル内で保持しているファイル名が等しい(フォルダ名は含みません)。

  • Windows以外で作成された実行可能ファイル,またはDLLファイル,もしくは,それ以外のファイルの拡張子を実行可能ファイル,またはDLLファイルの拡張子に変更したものをテストデバッグ対象に指定された場合は,KCCC4200T-Sのエラーメッセージを出力し,実行を中止します。

  • Windowsの別のシステム(32bit Windowsの場合は64bit Windows,64bit Windowsの場合は32bit Windows)で作成された実行可能ファイル,またはDLLファイルがテストデバッガの機能の対象に指定された場合は,KCCC4202T-Sのエラーメッセージを出力し,実行を中止します。ただし,64bit Windows上でも,32bit用として作成された実行可能ファイル,またはDLLファイルは32bitのシステムで作成されたものとして扱います。

  • 同じWindowsのシステムで作成されたCOBOL85の実行可能ファイル,または,DLLファイルがデバッグ対象に指定された場合は,エラーメッセージは出力しないで,デバッグ対象から外します。