COBOL2002 操作ガイド


1.7.3 テキストエディタの設定

開発マネージャでは,ソースファイルの編集などで使用するテキストエディタを登録・変更できます。開発環境やCOBOLソースファイル,HTMLファイルなどのファイルの種類ごとに,それぞれ異なるエディタを設定できます。

〈この項の構成〉

(1) エディタの設定ダイアログボックスの表示

テキストエディタは,エディタの設定ダイアログボックスで登録します。エディタの設定ダイアログボックスの表示方法を次に示します。

  1. 開発マネージャのウィンドウの[ツール]メニューから[開発マネージャのユーザカスタマイズ]の[エディタ]を選ぶ。

    エディタの設定ダイアログボックスが表示されます。

(2) エディタの設定ダイアログボックスの説明

[図データ]

開発環境

エディタを設定する開発環境が表示されます。

  • Windows開発環境

    WindowsだけでCOBOLプログラムを作成する開発環境です。

現在設定されているエディタ一覧

ファイル種別ごとに登録されているエディタ,およびエディタの起動オプションの一覧が表示されます。

ファイル種別

開発環境で使用するファイルの種類です。

同じエディタを使用するファイルの種類は,一つのファイル種別としてまとめて表示されます。

ファイル種別を選択すると,そのファイル種別に連動してエディタの設定が変更されるファイル種別の一覧が下の欄に表示されます。

エディタ名

ファイル種別ごとに登録されているエディタ名が表示されます。

  • COBOL2002に内蔵されているCOBOLエディタが登録されている場合,「---」と表示されます。

  • COBOLエディタ以外のエディタが登録されている場合,エディタのプログラム名称が絶対パス名で表示されます。

ファイル指定オプション,新規作成オプション,エラージャンプオプション,行指定オプション

エディタの起動オプションが表示されます。設定が省略されている項目は,「---」と表示されます。

(3) エディタの登録

(a) 外部エディタを登録する場合

  1. エディタの設定ダイアログボックスで,エディタを登録したいファイル種別を選ぶ。

    ファイル種別は複数選択できます。

  2. [設定]ボタンを選ぶ。

    次のダイアログボックスが表示されます。

    ダイアログボックスに必要な項目を入力し,[OK]ボタンを選ぶと,エディタの設定が登録されます。

    [図データ]

使用するエディタ名

テキストエディタのファイル名を絶対パスで指定します。

ファイル名指定時の起動オプション

ファイル名を指定してテキストエディタを起動した場合のオプションを設定します。

"%F"を含む文字列を指定する必要があります。

新規作成時の起動オプション

ファイルを新規に作成するためにテキストエディタを起動した場合のオプションを設定します。

エラージャンプ時の起動オプション

コンパイル時に出力されるエラーメッセージとエディタとの関連づけを設定します。エディタオプションには,"%L"または"%A"のどちらか一方を指定する必要があります。

メッセージウィンドウに表示されたメッセージをダブルクリックすると,ここで設定した方法でエディタが起動されます。エディタの起動方法には,次の2通りがあります。

%A(ダブルクリックされたメッセージを一時ファイルに書き出し,その一時ファイル名称をコマンドライン引数として渡す)

メッセージウィンドウ中のエラーメッセージには,エラーの発生したファイル名と行数がタグジャンプ情報の書式で出力されています。この方法では,エラーメッセージを一時タグファイルとして書き出し,そのファイル名をエディタに渡します。

一時タグファイルはダブルクリック1回につき1個,環境変数TEMPで示されるフォルダに作成されます。このファイルは,開発マネージャの終了時に削除されます。

この方法で起動する場合には,次の両方の機能を持つエディタを使用してください。

  • ファイル名をコマンドライン引数で受け取ってファイルを開く機能

  • エディタで開いたタグファイルから,タグジャンプする機能

(例)

エディタに「fsed.exe」,オプションに「/error△%A」を指定した場合のコマンドラインは「fsed.exe /error 一時ファイル名」となります。

△は半角空白文字を表します。

%L(ダブルクリックされたメッセージの1行をコマンドライン引数として渡す)

この方法では,メッセージウィンドウでダブルクリックされたメッセージ行を,直接エディタにコマンドライン引数として渡します。

この方法で起動する場合には,次のどちらかの機能を持つエディタを使用してください。

  • コンパイラの出力メッセージをコマンドライン引数で受け取って,直接タグジャンプする機能

  • コマンドラインからのタグジャンプ機能は持たないが,コマンドラインの先頭作用対象をファイル名称として受け取り,ファイルを開く機能

(例)

エディタに「notepad.exe」,オプションに「%L」を指定した場合のコマンドラインは「notepad.exe ダブルクリックされた1行」となります。

行番号指定時の起動オプション

使用するテキストエディタが,行番号指定でファイルをオープンするコマンドラインオプションを提供している場合に,「行番号指定コマンドラインインタフェースあり」を指定し,そのコマンドラインオプションを指定します。オプションには,"%F"を含む文字列を指定する必要があります。

また,指定したコマンドラインは,テストデバッガからエディタを起動するときに使用されます。

(置換文字列の種類)

外部エディタ登録時のオプションに指定できる置換文字列を示します。

%F

編集対象となるファイル名(ドライブ名から始まる絶対パス)に置き換えられます。

%N

カーソルを位置づけたい行番号に置き換えられます。

%A

ダブルクリックされた時点のメッセージウィンドウの内容が一時ファイルに出力され,そのファイル名に置き換えられます。

%L

ダブルクリックされたメッセージウィンドウの1行と置き換えられます。

次に,エディタ設定ダイアログボックス上の設定項目に,これらの置換文字列をどのように指定するのか示します。

設定項目

%F

%N

%A

%L

起動時のオプション

×

×

×

行番号指定エディタオプション

×

×

メッセージウィンドウをダブルクリックしたときのエディタオプション

×

×

(凡例)

◎:常に指定する

○:どちらか一方を指定する

△:単独では指定できない

×:指定できない

(オプションの指定で使用する文字列についての注意事項)

オプションの文字列に「%」を使用したい場合は,「%%」と二つ続けて記述してください。

(例)

"%F" … 置換文字列とみなされ,編集対象となるファイル名に置換されます。

"%%F" … 「%F」という文字列とみなされます。

(b) 標準のエディタに設定を戻す場合

  1. エディタの設定ダイアログボックスで,エディタの設定を戻したいファイル種別を選ぶ。

    ファイル種別は複数選択できます。

  2. [標準のエディタに戻す]ボタンを選ぶ。

    指定したファイル種別に標準のエディタが設定されます。