Hitachi

Hitachi IT System Configuration Manager 解説


3.1.4 PaaS環境を準備

ここでの作業は管理用サーバマシンでPaaS提供者(OSユーザ:Administrator)が行います。

〈この項の構成〉

(1) ISCM起動

Windowsサービスから表示名「Hitachi IT System Configuration Manager」を開始します。

ISCMを停止する場合には3.1.7(2)をご覧ください。

(2) 仮想サーバマネージャ管理者のアカウントをISCMに通知

仮想サーバマネージャに設定した仮想サーバマネージャ管理者のアカウント情報をISCMに通知します。実行例を次に示します。

C:\sample\VMware\Linux>csdsetaccount -vcosmi -u admin -w adminpassword
KFUD15053-I 仮想サーバマネージャ管理者アカウントを設定しました。

(3) 構成パターンテンプレートの登録

Webブラウザからのリクエストに応じて処理を行うアプリケーションサーバとDBサーバを組み合わせた構成パターンテンプレートを登録します。

(a) サイジングUOCのビルド(UOC変更時だけ必要な作業)

サイジングUOCのビルド方法を示します。サンプルにはビルドしたjarファイルが入っているため,通常はビルドを行う必要はありません。サイジングUOCを変更した場合にここに示すビルドを行う必要があります。

サイジングUOCに関するファイルはC:\sample\VMware\<仮想ホストOS名>\sizingUocディレクトリに格納しています。

  1. C:\sample\VMware\<仮想ホストOS名>\sizingUoc\srcディレクトリ以下にあるサイジングUOCのJavaソースを変更します。

  2. コマンドプロンプトにてC:\sample\VMware\<仮想ホストOS名>\sizingUocディレクトリに移動します。

  3. 次の表のとおり2つの環境変数を設定します。

    表3‒4 環境変数の設定

    項番

    環境変数

    設定値

    1

    JDK_HOME

    JDK(Java Development Kit)のホームディレクトリ

    2

    CSDUOCIF_JAR_PATH

    ISCMが提供するUOCのjarファイル(C:\Program Files\Hitachi\uCSD\mgr\lib\csduocif.jar

  4. C:\sample\VMware\<仮想ホストOS名>\sizingUocディレクトリにあるbuild.batを実行します。

    ビルドが成功すると,C:\sample\VMware\<仮想ホストOS名>\ptAsDbDir\sizingUoc.jarに新たなjarファイルが生成されます。

(b) 構成パターンテンプレートファイルの作成

構成パターンテンプレートを定義するXMLファイルを作成します。サンプルで使用する構成パターンテンプレートファイルはC:\sample\VMware\<仮想ホストOS名>\ptAsDb.xmlです。

サンプルの構成パターンテンプレートファイルで定義する主要な内容は次の2つです。

  • AppServerとDbの2つのティアで構成

  • サイジングUOCの入力情報を定義

(c) 構成パターンテンプレートの登録

csdtmpregisterコマンドを使い構成パターンテンプレートを登録します。実行例を次に示します。

C:\sample\VMware\Linux>csdtmpregister -f ptAsDb.xml -d ptAsDbDir
KFUD13000-I テンプレートの登録が完了しました。テンプレート名=asdb,ID=1 

(4) コンポーネントテンプレート(AppServerティア)の登録

AppServerティアに対応するCosminexusを使用したコンポーネントテンプレートを登録します。

(a) 仮想イメージテンプレートの作成(Linux)

  1. vCenterとESXを使い仮想ホストを作成します。

    仮想ホストにはネットワークアダプタを2つ以上用意します。この仮想ホストはJP1/ITRM上で仮想イメージテンプレートとして登録します。そのため,JP1/ITRMのドキュメントを参照して仮想イメージテンプレートとしての条件を満たしてください。

  2. OSおよびVMware Toolsをインストールします。

  3. 仮想ホストにrootユーザでログインします。

  4. Cosminexusのドキュメントを参照しCosminexusの動作に必要なOSパラメータ設定やOSパッケージ適用や環境変数設定などを行います。

  5. Cosminexusのインストーラを利用しインストールします。

  6. Cosminexus用OSアカウント(Component Container管理者)を作成します。

    次に示す情報で作成します。

    • ユーザ名:cosmiuser

    • パスワード:resuimsoc

    • グループ名:cosmigrp

    コマンド例を次に示します。背景色がある部分は表示されません。

    # groupadd cosmigrp
    # useradd cosmiuser -g cosmigrp
    # passwd cosmiuser
    Changing password for user cosmiuser.
    New password: resuimsoc
    Retype new password: resuimsoc
  7. サーバ通信エージェントの環境設定を行います。

    操作方法はCosminexusのドキュメントを参照してください。

    • 仮想サーバマネージャからの通信を許可します。

      /opt/Cosminexus/sinagent/config/sinaviagent.propertiesファイルのsinaviagent.permitted.hostsパラメータに管理用サーバマシンのIPアドレスをJavaの正規表現で指定します。

      sinaviagent.permitted.hosts=1\\.1\\.1\\.11

    • OS起動時にサーバ通信エージェントが起動する設定にします。

      次に示すコマンドを実行します。

      /opt/Cosminexus/sinagent/bin/snactl setauto

  8. CosminexusのログやJ2EEサーバの作業用ディレクトリを作成し,所有者をComponent Container管理者に変更します。

    • 作業用ディレクトリを作成します。

      次に示すコマンドを実行します。

      mkdir -p /SPOOL/Cosminexus/log/J2EEServer/admin

      mkdir -p /SPOOL/Cosminexus/log/J2EEServer/stats

      mkdir -p /SPOOL/Cosminexus/log/Manager

      mkdir -p /SPOOL/Cosminexus/log/PRF

      mkdir -p /SPOOL/Cosminexus/log/WebServer/redirector

      mkdir -p /SPOOL/Cosminexus/snapshot

      mkdir -p /SPOOL/Cosminexus/work/J2EEServer/public

      mkdir -p /SPOOL/Cosminexus/work/J2EEServer/repository

      mkdir -p /SPOOL/Cosminexus/work/WebServer/htdocs

    • 所有者をComponent Container管理者に変更します。

      コマンド例を次に示します。

      chown -R cosmiuser.cosmigrp /SPOOL/Cosminexus

  9. J2EEサーバ上の業務アプリケーションがデータベースを利用するために,JDBCドライバを配置します。

    • JDBCドライバ配置用のディレクトリを作成します。

      次のコマンドを実行します。

      mkdir -p /var/Cosminexus/lib/

    • /var/Cosminexus/lib/にJDBCドライバpdjdbc2.jarを配置します。JDBCドライバはデータベースのドキュメントを参照して入手してください。

    • 所有者をComponent Container管理者に変更します。

      コマンド例を次に示します。

      chown -R cosmiuser.cosmigrp /var/Cosminexus

  10. JP1/ITRMで仮想ホストを管理対象とするための設定を行います

    詳細は,マニュアル「JP1/IT Resource Management - Manager 設計・構築ガイド」を参照してください。

  11. 付録Cに記載のカーネルパラメータを設定します。

  12. 仮想ホストをシャットダウンします。

  13. JP1/ITRMで仮想ホストを仮想イメージテンプレートに登録します。

    詳細な操作方法はJP1/ITRMのドキュメントを参照してください。

    • JP1/ITRMのjirmimageimportコマンドを使い,仮想イメージテンプレートを作成します。

      jirmimageimportコマンドで指定する-vオプションには,「3.1.2 前提製品の準備」で作成した仮想マシン名を指定してください。

    • 仮想イメージテンプレートをライブラリに追加します。

      ここで設定する情報で,業務システムの構築時にISCMから変更できる情報については表2-8を参照してください。

(b) 仮想イメージテンプレートの作成(Windows)

  1. vCenterとESXを使い仮想ホストを作成します。

    仮想ホストにはネットワークアダプタを2つ以上用意します。この仮想ホストはJP1/ITRM上で仮想イメージテンプレートとして登録します。そのため,JP1/ITRMのドキュメントを参照して仮想イメージテンプレートとしての条件を満たしてください。

  2. OS・VMware Toolsをインストールします。

  3. 仮想ホストにAdministratorユーザでログインします。

  4. Cosminexusのドキュメントを参照しCosminexusの動作に必要なOSパラメータ設定やOSパッケージ適用や環境変数設定などを行います。

  5. Cosminexusのインストーラを利用しインストールします。

  6. サーバ通信エージェントの環境設定を行います。

    操作方法はCosminexusのドキュメントを参照してください。

    • 仮想サーバマネージャからの通信を許可します。

      <Cosminexusインストールディレクトリ>\sinagent\config\sinaviagent.propertiesファイルのsinaviagent.permitted.hostsパラメータに管理用サーバマシンのIPアドレスをJavaの正規表現で指定します。

      sinaviagent.permitted.hosts=1\\.1\\.1\\.11

    • OS起動時にサーバ通信エージェントが起動する設定にします。

      次のコマンドを実行します。

      <Cosminexusインストールディレクトリ>\sinagent\bin\snactl setauto

  7. CosminexusのログやJ2EEサーバの作業用ディレクトリを作成します。

    • 作業用ディレクトリを作成します。

      次に示すコマンドを実行します。

      mkdir <Windowsインストールドライブ>\SPOOL\Cosminexus\log\J2EEServer\admin

      mkdir <Windowsインストールドライブ>\SPOOL\Cosminexus\log\J2EEServer\stats

      mkdir <Windowsインストールドライブ>\SPOOL\Cosminexus\log\Manager

      mkdir <Windowsインストールドライブ>\SPOOL\Cosminexus\log\PRF

      mkdir <Windowsインストールドライブ>\SPOOL\Cosminexus\log\WebServer\redirector

      mkdir <Windowsインストールドライブ>\SPOOL\Cosminexus\snapshot

      mkdir <Windowsインストールドライブ>\SPOOL\Cosminexus\work\J2EEServer\public

      mkdir <Windowsインストールドライブ>\SPOOL\Cosminexus\work\J2EEServer\repository

      mkdir <Windowsインストールドライブ>\SPOOL\Cosminexus\work\WebServer\htdocs

  8. J2EEサーバ上の業務アプリケーションがデータベースを利用するために,JDBCドライバを配置します。

    • JDBCドライバ配置用のディレクトリを作成します。

      次に示すコマンドを実行します。

      mkdir <Windowsインストールドライブ>\var\Cosminexus\lib

    • <Windowsインストールドライブ>\var\Cosminexus\libにJDBCドライバpdjdbc2.jarを配置します。

      JDBCドライバはデータベースのドキュメントを参照して入手してください。

  9. JP1/ITRMで仮想ホストを管理対象とするための設定を行います

    詳細は,「JP1/IT Resource Management - Manager 設計・構築ガイド」を参照してください。

  10. 仮想ホストをシャットダウンします。

  11. JP1/ITRMで仮想ホストを仮想イメージテンプレートに登録します。

    詳細な操作方法はJP1/ITRMのドキュメントを参照してください。

    • JP1/ITRMのjirmimageimportコマンドを使い,仮想イメージテンプレートを作成します。

      jirmimageimportコマンドで指定する-vオプションには,3.1.2で作成した仮想マシン名を指定してください。

    • 仮想イメージテンプレートをライブラリに追加します。

      ここで設定する情報で,業務システムの構築時にISCMから変更できる情報については表2-8を参照してください。

(c) Cosminexusの定義ファイルの作成

Cosminexusの定義ファイルを作成します。サンプルで使用するCosminexus定義ファイルはC:\sample\VMware\<仮想ホストOS名>\ctCosmiDir\configディレクトリ以下です。このconfigディレクトリにはCosminexusで定められた定義ディレクトリに格納するファイル・ディレクトリを配置します。定義ディレクトリについてはCosminexusのマニュアルを参照してください。

サイジングにより変更するパラメータ値は可変部として記載します。

仮想ホストのOSがWinsdowsで,WindowsのインストールドライブがC以外の場合は次に示す定義ファイルで指定しているディレクトリパスのドライブ文字を,使用するWindowsのインストールドライブ文字に変更します。

ctCosmiDir\config\combined_tier\config\Cosminexus\DBConnector_HiRDB_Type4_CP_cfg.xml.default
ctCosmiDir\config\combined_tier\config\Cosminexus\DefModel.xml.default
ctCosmiDir\config\combined_tier\config\Cosminexus\DefModel.xml.fix
ctCosmiDir\config\combined_tier\config\Cosminexus\CC\admin\usrconf\usrconf.bat.fix
ctCosmiDir\config\combined_tier\config\Cosminexus\manager\config\adminagent.properties.fix
ctCosmiDir\config\combined_tier\config\Cosminexus\manager\config\manager.cfg.fix

注 Cosminexusの定義ファイル作成に関して注意事項があります。詳細については,「付録F 業務システムでCosminexusを使用する場合の注意事項」を参照してください。

(d) コンポーネントテンプレートファイルの作成

コンポーネントテンプレートを定義するXMLファイルを作成します。サンプルで使用するコンポーネントテンプレートファイルはC:\sample\VMware\<仮想ホストOS名>\ctCosmi.xmlです。

(e) コンポーネントテンプレートの登録

csdtmpregisterコマンドを使いコンポーネントテンプレートを登録します。実行例を次に示します。

C:\sample\VMware\Linux>csdtmpregister -f ctCosmi.xml -d ctCosmiDir
KFUD13000-I テンプレートの登録が完了しました。テンプレート名=cosmi,ID=2 

(5) コンポーネントテンプレート(Dbティア)の登録

Dbティアに対応するHiRDBを使用したコンポーネントテンプレートを登録します。

注意事項

ISCMがHiRDBとしてサポートしているのは,HiRDB/Single Serverだけです。

(a) 仮想イメージテンプレートの作成(Linux)

  1. vCenterとESXを使い仮想ホストを作成します。

    仮想ホストにはネットワークアダプタを2つ以上用意します。この仮想ホストはJP1/ITRM上で仮想イメージテンプレートとして登録します。そのため,JP1/ITRMのドキュメントを参照して仮想イメージテンプレートとしての条件を満たしてください。

  2. OS ・VMware Toolsをインストールします。

  3. 仮想ホストにrootユーザでログインします。

  4. HiRDBのドキュメントを参照しHiRDBの動作に必要なOSパラメータ設定やOSパッケージ適用や環境変数設定などを行います。

  5. HiRDBのインストーラを利用しHiRDB/Single Serverをインストールします。

  6. HiRDB用OSアカウントを作成します。

    次に示す情報で作成します。

    • ユーザ名:hirdb00

    • パスワード:HiRDB

    • グループ名:hirdbgrp

    コマンドでの実行例は次のとおりです。背景色がある部分は表示されません。

    # groupadd hirdbgrp
    # useradd hirdb00 -g hirdbgrp
    # passwd hirdb00
    Changing password for user hirdb00
    New password: HiRDB
    Retype new password: HiRDB
  7. 環境変数PDDIRを設定します。

    /root/.bash_profileに次を追記します。

    export PDDIR=/DB/hirdb
  8. JP1/ITRMで仮想ホストを管理対象とするための設定を行います。

    詳細については,マニュアル「JP1/IT Resource Management - Manager 設計・構築ガイド」を参照してください。

  9. 付録Cに記載のカーネルパラメータを設定します。

  10. 仮想ホストをシャットダウンします。

  11. JP1/ITRMで仮想ホストを仮想イメージテンプレートに登録します。

    詳細な操作方法はJP1/ITRMのドキュメントを参照してください。

    • JP1/ITRMのjirmimageimportコマンドを使い,仮想イメージテンプレートを作成します。jirmimageimportコマンドで指定する-vオプションには,3.1.2で作成した仮想マシン名を指定してください。

    • 仮想イメージテンプレートをライブラリに追加します。ここで設定する情報で,業務システムの構築時にISCMから変更できる情報については表2-8を参照してください。

(b) 仮想イメージテンプレートの作成(Windows)

  1. vCenterとESXを使い仮想ホストを作成します。

    仮想ホストにはネットワークアダプタを2つ以上用意します。この仮想ホストはJP1/ITRM上で仮想イメージテンプレートとして登録します。そのため,JP1/ITRMのドキュメントを参照して仮想イメージテンプレートとしての条件を満たしてください。

  2. OS・VMware Toolsをインストールします。

  3. 仮想ホストにAdministratorユーザでログインします。

    WindowsではHiRDB管理者にAdministratorを使用します。

  4. HiRDBのドキュメントを参照しHiRDBの動作に必要なOSパラメータ設定やOSパッケージ適用や環境変数設定などを行います。

  5. HiRDBのインストーラを利用しHiRDB/Single Serverをインストールします。

  6. 環境変数PDDIRを設定します。

    コマンドでの実行例は次のとおりです。

    setx PDDIR %SystemDrive%\win32app\hitachi\hirdb_s -m
  7. サンプルを利用する場合は次に示す環境変数を登録します。

    setx PDUXPLMSGTQL 6205
    setx PDUXPLSEMMAX 108
    setx PDUXPLSHMMAX 30087
  8. JP1/ITRMで仮想ホストを管理対象とするための設定を行います。

    詳細については,マニュアル「JP1/IT Resource Management - Manager 設計・構築ガイド」を参照してください。

  9. 仮想ホストをシャットダウンします。

  10. JP1/ITRMで仮想ホストを仮想イメージテンプレートに登録します。

    詳細な操作方法はJP1/ITRMのドキュメントを参照してください。

    • JP1/ITRMのjirmimageimportコマンドを使い,仮想イメージテンプレートを作成します。jirmimageimportコマンドで指定する-vオプションには,3.1.2で作成した仮想マシン名を指定してください。

    • 仮想イメージテンプレートをライブラリに追加します。ここで設定する情報で,業務システムの構築時にISCMから変更できる情報については表2-8を参照してください。

(c) HiRDB定義ファイル・セットアップスクリプトの作成

HiRDBの定義ファイルとセットアップスクリプトを作成します。サンプルで使用するHiRDB定義ファイルはC:\sample\VMware\<仮想ホストOS名>\ctHirdbDir\configディレクトリ以下です。

セットアップスクリプトはC:\sample\VMware\<仮想ホストOS名>\ctHirdbDir\scriptディレクトリ以下です。scriptディレクトリのsetup.shまたはsetup.batが業務システムの構築時に実行されるファイルです。

サイジングにより変更するパラメータ値は可変部として記載します。

仮想ホストのOSがWinsdowsで,WindowsのインストールドライブがC以外の場合は次に示す定義ファイルで指定しているディレクトリパスのドライブ文字を,使用するWindowsのインストールドライブ文字に変更します。

ctHirdbDir\config\pdsys.default
ctHirdbDir\config\pdutsys.default
ctHirdbDir\config\sds01.default
ctHirdbDir\script\mkinit.default

サンプルを使用した場合に次に示すHiRDBユーザが作成されます。

項番

認可識別子

パスワード

権限

1

hirdb00

hirdb00

DBA権限

2

USER1

USER1

CONNECT権限,スキーマ定義権限

(d) コンポーネントテンプレートファイルの作成

コンポーネントテンプレートを定義するXMLファイルを作成します。サンプルで使用するコンポーネントテンプレートファイルはC:\sample\VMware\<仮想ホストOS名>\ctHirdb.xmlです。

(e) コンポーネントテンプレートの登録

csdtmpregisterコマンドを使いコンポーネントテンプレートを登録します。実行例を次に示します。

C:\sample\VMware\Linux>csdtmpregister -f ctHirdb.xml -d ctHirdbDir
KFUD13000-I テンプレートの登録が完了しました。テンプレート名=hirdb,ID=3 

(6) テンプレートの公開

テンプレートの登録後は非公開となるのでPaaS利用者は使用できません。PaaS提供者は登録したテンプレートを使って業務システムを構築し,テンプレートが動作することを検証したあとにテンプレートを公開します。テンプレートを公開するにはcsdtmpcontrolコマンドを使います。実行例を次に示します。

C:\sample\VMware\Linux>csdtmpcontrol -n asdb -a public
KFUD13002-I 正常に属性の変更が完了しました。
 
C:\sample\VMware\Linux>csdtmpcontrol -n hirdb -a public
KFUD13002-I 正常に属性の変更が完了しました。
 
C:\sample\VMware\Linux>csdtmpcontrol -n cosmi -a public
KFUD13002-I 正常に属性の変更が完了しました。

テンプレートを削除する場合については,「3.1.7(1) テンプレートの削除」を参照してください。

(7) PaaS利用者の登録

PaaS利用者を登録するには次の作業を行います。

  1. PaaS利用者のOSアカウントを作成します。

  2. 作成したアカウントはPaaS利用者OSグループに所属させます。

  3. OSアカウントのユーザ名と同一名で仮想サーバマネージャのシステム構築者アカウントを作成します。

    パスワードは同一にする必要はなく任意の文字列を指定します。

    "C:\Program Files\Hitachi\Cosminexus\manager\vmi\bin\vmiaccount" create -m localhost -u admin -p adminpassword -user CsdUser01 -password user01pass