Hitachi

Hitachi IT System Configuration Manager 解説


3.1.3 ISCMインストール・セットアップ

この作業はPaaS提供者であるAdministratorユーザが行います。

〈この項の構成〉

(1) インストール

日立総合インストーラを使用して,ISCMをインストールします。

(2) セットアップ

csdsetupコマンドを使いISCMをセットアップします。実行例を次に示します。

C:\sample\VMware\Linux>csdsetup
KFUD90330-I Hitachi IT System Configuration Manager - Manager DB Serviceのセットアップを開始します。
KFUD90331-I Hitachi IT System Configuration Manager - Manager DB Serviceのセットアップが完了しました。
KFUD90330-I Hitachi IT System Configuration Managerのセットアップを開始します。
KFUD90331-I Hitachi IT System Configuration Managerのセットアップが完了しました。
KFUD90330-I Hitachi IT System Configuration Manager - Managerのセットアップを開始します。
KFUD90331-I Hitachi IT System Configuration Manager - Managerのセットアップが完了しました。
 
KFUD90300-I セットアップが正常に完了しました。

セットアップが完了したら,Hitachi IT System Configuration Manager - Managerサービスを実行するユーザアカウントを設定します。設定手順については,「2.4.4 ISCMのサービス実行ユーザ設定」を参照してください。

(3) ISCM稼働のための定義

ISCMの稼働に必要な情報を定義します。定義先は次の定義ファイルです。

表3‒3 ISCM稼働必須の定義ファイル

項番

定義ファイル

定義内容

1

システム定義ファイル

csd.properties

PaaS利用者OSグループを定義します。ほかにも定義できる項目はありますが,デフォルト動作とします。

2

IPアドレス定義ファイル

ipaddress.csv

仮想ホストに付与するIPアドレスを定義します。

3

物理構成定義ファイル

physical_configuration.xml

仮想ホストをデプロイする物理マシンを定義します。

4

物理容量定義ファイル

storage_capacity.xml

仮想ホストが使用するストレージを定義します。

5

負荷分散機接続設定プロパティファイル

lb\lb1.properties

利用する負荷分散機を定義します。仮想サーバマネージャの負荷分散機接続設定プロパティファイルと同じ仕様です。

仕様はCosminexusのドキュメントを参照してください。

サンプルで使用する定義ファイルはC:\Program Files\Hitachi\uCSD\mgr\sample\VMware\confディレクトリに格納しています。このディレクトリ以下の定義ファイルをC:\Program Files\Hitachi\uCSD\mgr\confディレクトリにコピーします。

(4) PaaS利用者のための設定

PaaS利用者がISCMを利用できるように次の2ディレクトリに対してPaaS利用者OSグループCsdUsersに変更権限を付与します。ディレクトリ権限の設定については表2-6を参照してください。

付与方法はOSのドキュメントを参照してください。