2.6.4 ISCMシステム資源の管理
PaaS提供者が,ISCMのデータをバックアップ,および,リストアするための手順について説明します。
なお,ISCMシステム資源のバックアップを実行したマシンとは異なるマシンであってもISCMシステム資源をリストアすることもできます。
- 〈この項の構成〉
(1) バックアップ
次の表にバックアップの手順を示します。
項番 |
手順 |
具体的な処理/コマンド例 |
---|---|---|
1 |
ISCMのDB Service以外のサービスを停止します。 |
次のWindowsサービスを停止します。
|
2 |
ISCMのデータベースバックアップ取得コマンドを実行します。 |
csddbcopyコマンドを実行します。 |
3 |
テンプレート・マスターイメージなどのデータを保存するディレクトリ※下のすべてのファイルを,任意の場所にコピーします。 |
OSのコマンドまたはGUI操作を用いてコピーします。 |
4 |
<インストール先ディレクトリ>\mgr\conf下のすべてのファイルを,任意の場所にコピーします。 |
OSのコマンドまたはGUI操作を用いてコピーします。 |
5 |
ISCMのサービスを開始します。 |
次のWindowsサービスを開始します。
|
6 |
統合トレースログを参照し,エラー・警告メッセージが出力されていないことを確認します。 |
C:\Program Files\Hitachi\HNTRLib2\spool\ hntr??log(??は数字)とC:\Program Files (x86)\Hitachi\HNTRLib2\spool\hntr??log(??は数字)を参照します。 |
(2) リストア
次の表にリストアの手順を示します。
項番 |
手順 |
具体的な処理/コマンド例 |
---|---|---|
1 |
ISCMのDB Service以外のサービスを停止します。 |
下記Windowsサービスを停止します。
|
2 |
<インストール先ディレクトリ>\mgr\conf下のすべてのファイルを削除したあと,バックアップした定義ファイルを,<インストール先ディレクトリ>\mgr\confにコピーします。 |
OSのコマンドまたはGUI操作を用いてコピーします。 |
3 |
バックアップ取得時の環境から変更する場合,変更後の環境に合わせてセットアップ定義ファイルを編集します。変更がない場合は編集不要です。ただし,ISCMのデータを格納するディレクトリ先(db_area_path)は変更できません。 |
環境に合わせてセットアップ定義ファイルを編集します。 |
4 |
セットアップオプションファイルの設定を反映させます。ただし,上記でセットアップオプションファイルの変更がない場合は不要です。 |
csdsetup |
5 |
ISCMを起動するための定義ファイルを編集する。 ただし,バックアップ取得時と環境が変わらない場合は不要です。 |
環境に合わせてシステム定義ファイルを編集します。 |
6 |
テンプレート・マスターイメージなどのデータを保存するディレクトリ※下のすべてのファイルを削除したあと,バックアップしたテンプレート・マスターイメージなどのデータファイルを,バックアップ取得時に存在していたディレクトリにコピーします。 |
OSのコマンドまたはGUI操作を用いてコピーします。 |
7 |
ISCMのリストアコマンドを実行します。 |
csddbrstrコマンドを実行します。 |
8 |
ISCMのサービスを開始します。 |
下記Windowsサービスを開始します。
|
9 |
統合トレースログを参照し,エラー・警告メッセージが出力されていないことを確認します。 |
C:\Program Files\Hitachi\HNTRLib2\spool\ hntr??log(??は数字)とC:\Program Files (x86)\Hitachi\HNTRLib2\spool\hntr??log(??は数字)を参照します。 |