2.6.5 ISCMのトラブルシュート
(1) ISCMが出力するログ・トレースの概要
ISCMが出力するログ・トレースとその目的と出力先を次の表に示します。
項番 |
ログ・トレース名称 |
目的 |
出力先 |
---|---|---|---|
1 |
セットアップログ |
ISCMセットアップ時の情報を出力します。 |
<ISCMインストールディレクトリ>\ mgr\log\csdsetup.log |
2 |
アンセットアップログ |
ISCMアンセットアップ時の情報を出力します。 |
<ISCMインストールディレクトリ>\ mgr\log\csdunsetup.log |
3 |
イベントログ |
WindowsにインストールされたすべてのPPで共用するトレース情報出力ファイルです。問題発生個所の特定,回復のための情報提供などのために使用します。 |
Windows イベントログのアプリケーションログ |
4 |
メッセージログ |
ISCM固有のトレース情報出力ファイルです。サービスやコマンドの実行状況の確認,問題発生個所の特定,回復のための詳細な情報提供などのために使用します。 |
<ISCMインストールディレクトリ>\ mgr\log\csdmessageXX.log および <ISCMインストールディレクトリ>\ mgr\log\csdprocessmessageXX.log※1 |
5 |
アクセスログ |
ユーザが運用コマンドを実行し,アクセスした記録を残します。不正アクセス検出,および,ISCMに不具合が起きた場合などのデバッグ情報として活用します。 |
<ISCMインストールディレクトリ>\ mgr\log\csdaccessXX.log※1 |
6 |
コマンドトレースログ |
ユーザが実行した運用コマンドをトレースするために活用します。 |
<ISCMインストールディレクトリ>\ mgr\log\csdcmdtrcXX.log※1 |
7 |
統合トレースログ |
日立ミドルPPで共用するトレース情報出力ファイルです。重要度が高い問題発生個所の特定,回復のための情報提供などのために使用します。 |
<HNTRLib2(64bit版)インストールディレクトリ>\spool および HNTRLib2(32bit版)インストールディレクトリ>\spool※2 |
(2) ISCMが出力するログ・トレースの運用
ISCMが出力するログ・トレースの運用を決めるために必要な情報を次の表に示します。各ログ・トレースに出力されるメッセージIDの詳細については,マニュアル「Hitachi IT System Configuration Manager メッセージ」を参照してください。
項番 |
ログ・トレース名称 |
面数 |
サイズ |
管理形式 |
---|---|---|---|---|
1 |
セットアップログ |
1(固定) |
最大1KB |
セットアップ実行時に上書き |
2 |
アンセットアップログ |
1(固定) |
最大1KB |
アンセットアップ実行時に上書き |
3 |
イベントログ |
OSのイベントログ(アプリケーション)の設定 |
OSのイベントログ(アプリケーション)の設定 |
ラップアラウンド |
4 |
メッセージログ |
システム定義ファイルのlog.message.numoffiles およびprocess.log.message.numoffilesプロパティで指定 |
システム定義ファイルのlog.message.filesize およびprocess.log.message.filesizeプロパティで指定 |
ラップアラウンド |
5 |
アクセスログ |
システム定義ファイルのlog.access.numoffilesプロパティで指定 |
システム定義ファイルのlog.access.filesizeプロパティで指定 |
ラップアラウンド |
6 |
コマンドトレースログ |
システム定義ファイルのlog.cmdtrc.numoffilesプロパティで指定 |
システム定義ファイルのlog.cmdtrc.filesizeプロパティで指定 |
ラップアラウンド |
7 |
統合トレースログ |
統合トレースの設定値※ |
統合トレースの設定値※ |
ラップアラウンド |
(3) 障害発生時に採取する資料一覧
障害発生時には,次の資料を採取してください。
-
csdinfogetコマンド実行結果※
-
エラーが発生したマスターイメージの情報(csdmiexportコマンドで採取)
注※ ISCMでは障害発生時に資料を採取するためのcsdinfogetコマンドを提供しています。このコマンドを実行すると,障害の解決に必要な調査資料となる情報を採取できます。コマンドの詳細については,マニュアル「Hitachi IT System Configuration Manager リファレンス」を参照してください。
また,マスターイメージのデプロイ・アンデプロイコマンドがエラーとなった場合は次の情報も採取してください。
-
JP1/ITRMのトラブルシュート情報
詳細については,マニュアル「JP1/IT Resource Management - Manager 運用ガイド」を参照してください。