13.5 dcmgpmnt.exe(あて先グループへのポリシーの一括反映)
あて先グループにポリシーを一括反映するdcmgpmntコマンドについて説明します。
機能
ローカルホスト上の配布管理システム(JP1/IT Desktop Management 2 - Manager)に接続し、作成したポリシーに従って、登録されているホストを一括してあて先グループに振り分けます。
形式
dcmgpmnt.exe [処理キー] [/LC {ON|OFF}]引数
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処理キー
あて先グループに一括反映するポリシーの種別を指定するキーです。コマンド名の直後に、次に示す処理キーのうち1つ以上を指定してください。省略した場合は、「ALLGROUP」が仮定されます。
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ALLGROUP
すべてのポリシーをあて先グループに一括反映します。
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IPSCOPE
種別が「IPアドレス」のポリシーをあて先グループに一括反映します。
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OSTYPE
種別が「OS種別」のポリシーをあて先グループに一括反映します。
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HWASSETFIELD
種別が「ハードウェア資産情報の追加管理項目」のポリシーをあて先グループに一括反映します。
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DEPARTMENT
種別が「部署」のポリシーをあて先グループに一括反映します。
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LOCATION
種別が「設置場所」のポリシーをあて先グループに一括反映します。
「IPSCOPE」、「OSTYPE」、「HWASSETFIELD」、「DEPARTMENT」および「LOCATION」は、任意に組み合わせて指定できます。組み合わせる場合は間をスペースで区切ってください。なお、次のように指定した場合は、リターンコード「2」のエラーとなります。
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「ALLGROUP」とそれ以外の処理キーを組み合わせて指定した場合
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同じ処理キーを重複して指定した場合
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/LC
タスクスケジューラやJP1/AJSを使用してコマンドをバックグラウンドサービスとして実行している場合にWindowsをログオフしても、コマンド処理を継続するかどうかを「ON」または「OFF」で指定します。
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ON
Windowsをログオフしても、コマンド処理を継続します。
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OFF
Windowsをログオフすると、コマンド処理を強制終了します。
この引数は、次に示すOSでコマンドをサービスから実行した場合に、有効となります。
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Windows Server 2003
コマンドプロンプトからコマンドを実行する場合は、フォアグラウンドプログラムとして実行されるため、「/LC ON」を指定しないでください。
Windowsをログオフしてもコマンド処理を継続するかどうかは、レジストリでも設定できます。
なお、/LCでの指定と、レジストリでの設定の組み合わせで、動作が異なります。詳細については、「13.20 レジストリ設定とログオフオプションによるログオフ時のコマンドの動作」を参照してください。
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リターンコード
dcmgpmntコマンド実行時のリターンコードを次の表に示します。
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コード |
意味 |
対処 |
|---|---|---|
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0 |
正常終了、または該当ホストなし。 |
なし。 |
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2 |
コマンドの引数に不正な値が指定されている。 |
コマンドの引数の設定値を確認してください。 |
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3 |
データベースの接続に失敗した。 |
配布管理システムのセットアップで、データベースの設定を確認してください。 |
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12 |
そのほかのエラーが発生した。 |
イベントログを参照してください。 |
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15 |
ほかのプロセスがデータベースを更新している。 |
しばらく待ってからコマンドを再実行してください。または更新中のプロセスを確認してください。 |
実行例
種別が「IPアドレス」および「OS種別」のポリシーをあて先グループに一括反映する例を次に示します。
dcmgpmnt.exe IPSCOPE OSTYPE
注意事項
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あて先グループの一括メンテナンス機能は台数とポリシー数に比例して時間が掛かります。
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一括メンテナンス実行中は、機器情報の更新時に行われるあて先グループの自動メンテナンス機能が動作しないため、あて先グループの一括メンテナンスは機器情報の更新が少ない時間帯に実施することをお勧めします。