2.12.2 不正な共有ディスク容量の応答抑止の設定(AIXおよびLinuxの場合)
SNMPエージェントは共有ディスクがアンマウントされている状態で,MIB取得要求を受けると,不正な共有ディスク容量を応答します。その抑止のため,/etc/SnmpAgent.d/esafilesys.confの設定が必要です。次に/etc/SnmpAgent.d/esafilesys.confの記述例を示します。
- (例)
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記述例は,共有ディスク:/mnt/test,ファイル:esatestになります。
check: /mnt/test esatest
AIXおよびLinuxの場合,クラスタシステムで論理ホストが存在しないノードから共有ディスクのファイルシステム情報を取得すると,不正な情報を応答する場合があります。これは対象ファイルシステムがマウントされていないためです。SNMPエージェントが対象となるファイルシステムがマウントされているか,マウントされていないかをチェックして,マウントされていない場合には対象ファイルシステムの情報を応答しないようにすることができます。
ファイルシステムの詳細については,「4.2.2(2) fileSystemグループ」および「4.3.2(20) fileSystem64グループ」を参照してください。
次の作業をスーパーユーザーで実施します。
操作手順
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/etc/SnmpAgent.d/esafilesys.confファイルをエディタで開く。
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/etc/SnmpAgent.d/esafilesys.confファイルの最後に次の行を追加する。
check: 共有ディスクのファイルシステムpath名 共有ディスク直下に存在する任意のファイル名
- (例)
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共有ディスク/shdisk1,/shdisk2を監視します。
test1,test2ファイルはそれぞれ/shdisk1,/shdisk2直下に存在します。
check: /shdisk1 test1 check: /shdisk2 test2
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SNMPエージェントを再起動する。
SNMPエージェントは起動時に/etc/SnmpAgent.d/esafilesys.confを読み込みます。その際,/etc/SnmpAgent.d/esafilesys.confファイルの内容にシンタクスエラーがあった場合はその行を無視して起動します。シンタクスエラーの内容は/etc/SnmpAgent.d/esafilesys.conf.errに出力します。