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JP1 Version 10 JP1/Cm2/Extensible SNMP Agent


2.12.1 共有ディスクの監視に必要な設定(Linuxの場合)

SNMPエージェントをクラスタシステムにインストールした場合に,監視マネージャーから共有ディスクのファイルシステム情報が取得できないときがあります。原因は,対象となるファイルシステムが/etc/fstabに記載されていないためです。これは,SNMPエージェントはファイルシステム情報の取得にOSのシステムコールを使用していますが,このシステムコールは/etc/fstabに記載されているファイルシステムだけを対象としているためです。この対策としては,/etc/fstabに共有ディスクのファイルシステム情報を追加します。

SNMPエージェントは,共有ディスクを監視するに当たり,/etc/fstabに記述された共有ディスクのフィールドのうち,第1フィールド(ブロックスペシャルデバイス)と第2フィールド(マウントポイント)だけを意識していて,そのほかのフィールドの設定値について,設定値が何であるかは意識していません。

そのため,/etc/fstabに記述された共有ディスクのほかのフィールド部分に関する具体的な設定方法や設定値は,使用しているクラスタソフトおよびOSのドキュメントを参照してください。

例えば,使用しているクラスタ管理ソフトがHAモニタの場合で,共有ディスクのマウントポイントが/mnt/testであり,その共有ディスクを制御する際の要件として,OS起動時などに共有ディスクが自動マウントされないようにするときの,/etc/fstabの設定例を次に示します。

(設定例)
  /dev/sdb1 /mnt/test ext3 defaults,noauto 0 0

上記は,HAモニタを使用している場合の設定例になります。設定する際は,HAモニタのマニュアルおよびリリースノートを確認して,設定を行ってください。

そのほかのクラスタソフトを使用している場合は,使用しているクラスタソフトやOS環境の要件に合わせて適切な設定を行ってください。