10.2.1 データベースの使用状況に応じて対処する
データベースの使用状況は,admdbstatコマンドで確認できます。admdbstatコマンドの詳細については「12. コマンド」の「admdbstat(データベースの使用状況確認)」を参照してください。admdbstatコマンドの実行結果は標準出力に出力されます。出力例を次に示します。
[監査ログ情報] 監査ログ件数 : 1095000 データ領域使用率 : 27% インデクス領域使用率 : 18% [監査ログ統計情報] 統計パターン数 : 200 データ領域使用率 : 8% インデクス領域使用率 : 5%
「監査ログ情報」および「監査ログ統計情報」のそれぞれについて,データ件数と領域使用率が表示されます。データ領域またはインデクス領域の使用率が高い場合は,データベースのデータを削除する,またはデータベースのサイズを変更して再作成することで対処してください。
- 〈この項の構成〉
(1) データベースのデータを削除する
監査が完了した期間のデータをバックアップしたあと,データベースからデータを削除します。使用率が高い領域について次の対処を実施してください。
(a) 監査ログ情報のデータ領域またはインデクス領域の使用率が高い場合
データベースに格納されている監査ログを,次の手順で削除します。
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admexportコマンドを実行して監査ログをバックアップする。
admexportコマンドの詳細については「12. コマンド」の「admexport(監査ログのバックアップ)」を参照してください。
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admdbdeleteコマンドを実行して監査ログを削除する。
admdbdeleteコマンドの詳細については「12. コマンド」の「admdbdelete(データベースのデータ削除)」を参照してください。
(b) 監査ログ統計情報のデータ領域またはインデクス領域の使用率が高い場合
データベースに格納されている監査ログの統計情報を,次の手順で削除します。
なお,直前に「(a) 監査ログ情報のデータ領域またはインデクス領域の使用率が高い場合」の手順を実施している場合,監査ログ統計情報の領域の使用率もすでに下がっていることがあります。「(a) 監査ログ情報のデータ領域またはインデクス領域の使用率が高い場合」の手順を実施している場合は,再度admdbstatコマンドを実行してデータベースの使用状況を確認してください。
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監査ログの統計結果をファイルに出力する。
監査ログの統計結果をファイルに出力する手順については「7.5.1 監査ログの統計」を参照してください。
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admstdelコマンドを実行して統計情報を削除する。
admstdelコマンドの詳細については「12. コマンド」の「admstdel(監査ログの統計情報削除)」を参照してください。
(2) データベースのサイズを変更する
運用中に監査ログの収集量や監査ログ収集対象サーバが増加したり,監査ログの保存期間が長くなったりすることによって,容量不足になる場合が考えられます。この場合,データベースのサイズを,セットアップ済みの領域サイズより大きなサイズに変更してください。データベースのサイズを変更する場合は,データベースを再セットアップする必要があります。ただし,再セットアップすると,データベースのデータがすべて削除されてしまいます。したがって,サイズを変更する場合は,必ずCSVバックアップを取得してください。
データベースのサイズは,次の手順で変更します。
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データベースのCSVバックアップを実行する。
データベースのCSVバックアップ方法については「10.1.7 データベースのCSVバックアップ」を参照してください。
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データベースの再セットアップを実行する。
[データベースの詳細設定]画面で,データベースのサイズを変更します。
データベースの再セットアップ方法はセットアップ方法と同様です。データベースのセットアップについては「5.5.7 監査ログ管理サーバのデータベースをセットアップする」を参照してください。
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データベースのCSVリストアを実行する。
データベースのCSVリストアについては「10.1.8 データベースのCSVリストア」を参照してください。