Hitachi

JP1 Version 10 JP1/Audit Management - Manager 構築・運用ガイド


5.5.7 監査ログ管理サーバのデータベースをセットアップする

監査ログ管理サーバで,JP1/Audit Management - Managerが監査ログの管理に使用するデータベースをセットアップします。

データベースのセットアップは,[データベースマネージャ]ダイアログで実施します。

[データベースマネージャ]ダイアログを次の図に示します。

図5‒6 [データベースマネージャ]ダイアログ

[図データ]

データベースのセットアップは,監査ログ管理サーバの環境設定が完了してから実施してください。監査ログ管理サーバの環境設定の内容については「5.5.6 監査ログ管理サーバの環境設定をする」を参照してください。

データベースは,次に示す設定をして作成します。

ここでは,監査ログ管理サーバをクラスタ環境で運用しない場合のデータベースのセットアップ手順を説明します。クラスタ環境の場合の構築手順については「6. クラスタ環境でのシステム構築」を参照してください。

〈この項の構成〉

(1) データベースのセットアップ前の作業

JP1/BaseおよびJP1/Baseの認証サーバが起動していないと,JP1ユーザ情報の取得に失敗し,データベースのセットアップに失敗するおそれがあります。このため,監査ログ管理サーバのデータベースをセットアップする前に,JP1/BaseおよびJP1/Baseの認証サーバが起動しているかどうかを確認してください。確認方法については,マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」を参照してください。

(2) データベースのセットアップ手順

  1. [スタート]ボタンをクリックして[プログラム]−[JP1_NETM_Audit]−[データベースマネージャ]を選択する。

    [データベースマネージャ]ダイアログが表示されます。

  2. 「データベースのセットアップ」を選択して,[次へ]ボタンをクリックする。

    次の図に示す[データベースのパスワード確認]画面が表示されます。

    図5‒7 [データベースのパスワード確認]画面

    [図データ]

  3. 「データベースのパスワード」にパスワードを入力して,[次へ]ボタンをクリックする。

    次の図に示す[データベースの基本設定]画面が表示されます。

    なお,パスワードは,監査ログ管理サーバの環境設定をするときに[パスワードの設定]ダイアログで設定したパスワードを入力してください。

    図5‒8 [データベースの基本設定]画面

    [図データ]

  4. [データベースの基本設定]画面で,必要な情報を設定する。

    画面の各項目について説明します。

    • 「ポート番号」

      接続するデータベースサーバのポート番号を指定します。使用されていないポート番号を5001〜65535の整数で指定してください。デフォルトでは,「24100」が指定されます。

    • 「ODBCデータソース名」

      [マネージャセットアップ]ダイアログの「サービス名」に指定した値が表示されます。値を確認してください。

      値を変更したい場合は,[マネージャセットアップ]ダイアログで再設定してください。

      なお,データベースのセットアップが完了すると,ODBCデータソース名は[マネージャセットアップ]ダイアログだけでは変更できなくなります。データベースのセットアップ完了後にODBCデータソース名を変更する方法については「5.5.6(2)(a) データベース情報」を参照してください。

    • 「接続ユーザID」

      [マネージャセットアップ]ダイアログの「ログインID」に指定した値が表示されます。値を確認してください。なお,[マネージャセットアップ]ダイアログで一度設定したログインIDは変更できません。

  5. [次へ]ボタンをクリックする。

    次の図に示す[データベースの詳細設定]画面が表示されます。

    図5‒9 [データベースの詳細設定]画面

    [図データ]

  6. [データベースの詳細設定]画面で「データベースのサイズ」および「データベース領域の格納先」を設定する。

    画面の各項目について説明します。

    • 「データベースのサイズ」

      データベースの最大サイズを「LLサイズ」,「Lサイズ」,「Mサイズ」,または「Sサイズ」から選択します。デフォルトでは「Mサイズ」が指定されています。

      データベース容量の見積もり方法については「4.6.3 データベース容量の見積もり」を参照してください。

    • 「データベース領域の格納先」

      「ローカルディスク上の格納先フォルダ名」に,データベースを格納するフォルダ名を指定します。100バイト以内でパスを指定してください。デフォルトのフォルダパスは「JP1/Audit Management - Managerのインストール先フォルダ\db\rd」です。なお,[...]ボタンをクリックすると,フォルダを参照するダイアログからフォルダ名を指定できます。任意のローカルフォルダを指定してください。

  7. [次へ]ボタンをクリックする。

    次の図に示す[クラスタシステム環境の設定]画面が表示されます。監査ログ管理サーバをクラスタ環境で運用しない場合,この画面での設定は不要です。クラスタ環境で運用する場合は,「クラスタシステム環境で使用する」チェックボックスにチェックしてください。

    図5‒10 [クラスタシステム環境の設定]画面

    [図データ]

    [クラスタシステム環境の設定]画面の詳細については「6.3.5 監査ログ管理サーバのデータベースをセットアップする(クラスタ環境)」を参照してください。

  8. [次へ]ボタンをクリックする。

    次の図に示す[データベースのセットアップ実行]画面が表示されます。

    図5‒11 [データベースのセットアップ実行]画面

    [図データ]

  9. [実行]ボタンをクリックする。

    データベースがセットアップされます。セットアップが完了すると,完了を示すメッセージが表示されます。作成に失敗した場合はメッセージが表示されるので,メッセージの内容に従って対処してください。