2.3.1 データベースマネージャを使用した管理
JP1/Audit Management - Managerは,監査ログ管理データベースを管理するためのコンポーネントとして,データベースマネージャを提供しています。このデータベースマネージャで,データベースの構築やメンテナンスを実施します。
データベースマネージャの機能を次に示します。
- データベースのセットアップ
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データベースをセットアップします。データベースのサイズは,使用環境に合わせてLLサイズ,Lサイズ,Mサイズ,およびSサイズの四つから選択できます。
- データベースのバックアップ
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データベースのバックアップファイルを取得します。
データベースにトラブルが発生した場合やシステムが壊れた場合などに備えて,定期的にデータベースのバックアップを実施することをお勧めします。
データベースのバックアップはオフラインモードのフルバックアップだけをサポートします。オンラインバックアップや差分バックアップはサポートしていませんので注意してください。
なお,この作業はadmdbbackupコマンドを使用しても実施できます。
admdbbackupコマンドについては「12. コマンド」の「admdbbackup(データベースのバックアップ)」を参照してください。
- データベースのアップグレード
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JP1/Audit Management - Managerを新しいバージョンに上書きインストールするときに,既存のデータを保持したまま,データベースを最新の状態にアップグレードします。
- データベースのリストア
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データベースのバックアップで取得したバックアップファイルをデータベースにリストアして,データベースを復元します。
- データベースの再編成
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データベースを再編成します。
データベースを運用し続けると,データの格納効率が悪くなり検索性能が低下することがあります。性能低下を防ぐため,1か月に1回を目安にデータベースの再編成を実施することをお勧めします。
なお,この作業はadmdbrorgコマンドを使用しても実施できます。
admdbrorgコマンドについては「12. コマンド」の「admdbrorg(データベースの再編成)」を参照してください。
- データベースのパスワード変更
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データベースとの接続に使用するパスワードを変更します。
- データベースのCSVバックアップ
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データベースのバックアップファイルを取得します。
データベース内のデータを別サーバに移行したい場合や,データベースのサイズを変更したい場合に,データベースに格納されている全データをCSV形式ファイルでバックアップします。
なお,この作業はadmdbexportコマンドを使用しても実施できます。
admdbexportコマンドについては「12. コマンド」の「admdbexport(データベースのCSVバックアップ)」を参照してください。
- データベースのCSVリストア
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データベースのCSVバックアップで取得したCSV形式ファイルをデータベースにリストアして,データベースを復元します。
データベースのセットアップ方法については「5.5.7 監査ログ管理サーバのデータベースをセットアップする」を参照してください。また,データベースのメンテナンス方法については「10. データベースのメンテナンス」を参照してください。