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JP1 Version 10 JP1/IT Desktop Management 構築ガイド


7.8 データベースサーバをリプレースする手順

データベースサーバのリプレースとは、データベースサーバとして構築されているコンピュータとは別のコンピュータを、データベースサーバとして利用できるようにすることです。

注意事項

リプレース先のコンピュータにインストールするJP1/IT Desktop Management - Managerは、リプレース元と製品のバージョン情報が一致している必要があります。

注意事項

データベースサーバのリプレース時にJP1/IT Desktop Management - Managerのバージョンアップはできません。リプレース完了後にバージョンアップするか、バージョンアップ後にリプレースしてください。

データベースサーバをリプレースする手順を次に示します。リプレース先のコンピュータにJP1/IT Desktop Management - Managerをインストールして、リプレース元のコンピュータからデータを移行することで、データベースサーバをリプレースします。

データベースサーバをリプレースするには:

  1. データベースサーバで、JP1/IT Desktop Management - Managerのサービスを停止します。

    Windowsの[スタート]メニューから[管理ツール]−[サービス]を選択してください。表示されるダイアログで、サービス名を右クリックして[停止]を選択すると、サービスを停止できます。停止するサービスを次に示します。

    • JP1_ITDM_Agent Control

    • JP1_ITDM_Service

    • JP1_ITDM_Web Container

  2. データベースのバックアップを取得します。

    リプレース元のコンピュータで、Windowsの[スタート]メニュー−[すべてのプログラム]−[JP1_IT Desktop Management - Manager]−[ツール]−[データベースマネージャ]からJP1/IT Desktop Management - Managerのデータベースマネージャを起動して、データベースのバックアップを実行してください。バックアップ先フォルダのドライブは、目安として20ギガバイト以上の空き容量を確保してください。

  3. リプレース元のコンピュータをネットワークから切断します。

  4. リプレース先のコンピュータに、JP1/IT Desktop Management - Managerをインストールします。

  5. JP1/IT Desktop Management - Managerをデータベースサーバとしてセットアップします。

    リプレース先のコンピュータで、Windowsの[スタート]メニュー−[すべてのプログラム]−[JP1_IT Desktop Management - Manager]−[ツール]−[セットアップ]からJP1/IT Desktop Management - Managerのセットアップを起動して、セットアップを実行してください。

  6. 管理用サーバを再セットアップします。

    管理用サーバで、Windowsの[スタート]メニュー−[すべてのプログラム]−[JP1_IT Desktop Management - Manager]−[ツール]−[セットアップ]からJP1/IT Desktop Management - Managerのセットアップを起動して、管理用サーバを再セットアップしてください。

  7. 管理用サーバで、JP1/IT Desktop Management - Managerのサービスを停止します。

    Windowsの[スタート]メニューから[管理ツール]−[サービス]を選択してください。表示されるダイアログで、サービス名を右クリックして[停止]を選択すると、サービスを停止できます。停止するサービスを次に示します。

    • JP1_ITDM_Agent Control

    • JP1_ITDM_Service

    • JP1_ITDM_Web Container

  8. データベースサーバで、手順2.でバックアップしたデータベースをリストアします。

    リプレース先のコンピュータで、Windowsの[スタート]メニュー−[すべてのプログラム]−[JP1_IT Desktop Management - Manager]−[ツール]−[データベースマネージャ]からJP1/IT Desktop Management - Managerのデータベースマネージャを起動して、データベースのリストアを実行してください。

  9. 管理用サーバで、JP1/IT Desktop Management - Managerのサービスを開始します。

    Windowsの[スタート]メニューから[管理ツール]−[サービス]を選択してください。表示されるダイアログで、サービス名を右クリックして[開始]を選択すると、サービスを開始できます。開始するサービスを次に示します。

    • JP1_ITDM_Agent Control

    • JP1_ITDM_Service

    • JP1_ITDM_Web Container

  10. リプレース元のコンピュータで、JP1/IT Desktop Management - Managerをアンインストールします。

データベースサーバのリプレースが完了します。

ポイント

リプレース元のコンピュータで取得したバックアップは、リプレース完了後に、必要に応じて削除してください。

ポイント

リプレース完了後にエージェントが管理用サーバに接続されたかどうかは、機器画面の[機器一覧]画面で、[最終接続確認日]が更新されていることで確認できます。エージェントが接続されない場合、利用者のコンピュータで、エージェントのセットアップから接続先が正しく設定されているかどうか確認してください。

移行手順に関する注意事項

注意事項

リプレース元のコンピュータで取得したデータベースのバックアップは、管理用サーバのユーザーID/パスワードと同様に、管理者以外が参照できないように管理してください。このバックアップを不正に入手してリストアすれば、その管理用サーバから管理対象の機器の操作ができてしまうためです。

注意事項

リプレース前に管理していた機器を、リプレース後も引き続き管理する場合、リプレース元のコンピュータでバックアップしたデータベースを、リプレース先のコンピュータにリストアしてください。データベースのリストアを実施しないと、管理対象の機器にインストールされているエージェントがリプレース先の管理用サーバに接続されません。

なお、リプレース後の環境で新たに機器管理を始める場合は、データベースのバックアップとリストアは不要です。この場合、リプレース前と同じ機器を管理するには、リプレース完了後に次のように対処してください。

  • エージェント導入済みのコンピュータ:リプレース後に管理用サーバで作成したインストールセットを利用して、エージェントを再インストールしてください。

  • エージェントレスの機器:探索を実行して、機器を管理対象にしてください。

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