JP1/Power Monitor
WindowsホストのJP1/Power Monitorによって自ホストが起動・終了するときに発生するトラブルの現象を次の表に示します。
表18-4 自ホストの起動・終了時のトラブル一覧
項番 | 現象 |
---|---|
1 | スケジュールで設定した時刻に,ホストの電源がオンにならない。 |
2 | スケジュールで設定した時刻に,ホストの電源がオフにならない。 |
3 | 監視対象ホストの運用中に,自ホストが終了した。 |
4 | SVPボードに接続したホストを起動・終了できない。 |
次に,考えられる原因と対処方法をトラブルの現象ごとに説明します。
インストールとセットアップの手順に従って,電源制御装置をホストに接続してください。電源制御装置を使わないでホストを運用する場合,ホストの再起動はできますが,電源オフまたはスタンバイの状態からの電源オンはできません。
各製品のマニュアルを参照し,電源制御装置を正しく設定し直してください。
電源制御装置の電源をオンにしてください。
ホストの電源を手動でオンにしてください。
[環境設定]ダイアログボックスで設定している使用プログラム名を確認してください。間違っていた場合,使用プログラム名を設定し直し,ホストを再起動してください。
ホストの電源を手動でオンにしてください。ホストをシャットダウンするときは,次回から必ずJP1/Power Monitorでシャットダウンしてください。
ホストのシャットダウンに必要な時間を考慮し,ホストの電源オフからオンまでに十分な間隔を設定してください。SVPボード,APC社製Smart-UPSなど,電源制御装置の種類によっては電源オフからオンまでの間隔が短いために正しくホストが起動されない場合があります。
JP1/Power Monitorのスケジュールを再設定してください。
[環境設定]ダイアログボックスの[使用プログラム名]を[なし]にしたあと,一度[環境設定]ダイアログボックスを閉じてください。その後,再度[環境設定]ダイアログボックスを表示し,[使用プログラム名]を選択し直してください。
次のどれかの方法で対処してください。
ホストの電源オフの時刻から電源オンまでの間隔が336時間以上の間隔を指定した場合の動作は保証しません。詳細については,製造元にお問い合わせください。
電源再供給後,ホストのOSが自動的に起動する構成にしてください。構成の確認については,ご使用のホストのハードウェアマニュアルなどを参照してください。
インストールとセットアップの手順に従って,電源制御装置をホストに接続してください。電源制御装置を使わないでホストを運用する場合,ホストのシャットダウンはできますが,電源オフはできません。
電源制御装置の連携ソフトウェアから,正しく電源オフができるか確認してください。また,各製品のマニュアルを参照し,電源制御装置を正しく設定し直してください。
各製品のマニュアルを参照し,電源制御装置本体のスイッチを正しく設定し直してください。
シリアルポートが重複しないように設定してください。
JP1/Base Control Serviceサービスが起動しているかどうか確認してください。停止していた場合,JP1/Base Control Serviceサービスを起動してください。
ご使用の電源制御装置の機種によっては,電源制御装置を制御するプログラムを実行するときにサービスプログラムが必要な場合があります。このサービスプログラムについては,各製品のマニュアルを参照してください。
[環境設定]ダイアログボックスで設定している使用プログラム名を確認してください。間違っている場合,指定し直し,ホストを再起動してください。
JP1/AJS3の実行状況を確認してください。ホストの強制終了を実行しても,JP1/AJS3が終了するまでホストは終了しません。
Windowsの[スタート]メニューから,[設定]−[プリンタ]を選択し,印刷ジョブが残っているかどうか確認してください。また,プリンタがレディ状態になっているかどうか確認してください。
監視対象ホストが運用中かどうか確認してください。運用中のホストがある場合,ホストは監視を続けるので終了しません。そのホストの監視が必要かどうか運用を検討してください。
Windows Server 2003環境では,システムのシャットダウン処理がキャンセルされてしまうことがあります。スクリーンセーバーの起動やワークステーションのロックの設定を解除してください。ログオンスクリーンセーバーの設定変更については,Microsoft社へお問い合わせください。
[環境設定]ダイアログボックスの[使用プログラム名]を[なし]にしたあと,一度[環境設定]ダイアログボックスを閉じてください。その後,再度[環境設定]ダイアログボックスを表示し,[使用プログラム名]を選択し直してください。
Windowsの[スタート]メニューの[設定]−[コントロールパネル]−[サービス]を選択し,Agentサービスが起動しているかどうか確認してください。停止していた場合,Agentサービスを起動してください。
Windowsの[スタート]メニューの[設定]−[コントロールパネル]−[サービス]を選択し,無停電電源装置のコントロールソフトのサービスが起動しているかどうか確認してください。サービスが停止していた場合は,サービスを起動してください。
JP1/Power Monitorのスケジュールを再設定してください。
統合トレースログに,メッセージID「KAVP11493-E」,メッセージに(POS=AOMPW_CO.CPP 22)が出力されている場合,電源制御装置または電源制御装置のコントロールソフトで障害が発生していますので,エラーコード(メッセージに(RC1=エラーコード)の形式で出力されています)を電源制御装置の購入元へお問い合わせください。
コントロールソフトのサービス名については,各製品のマニュアルを参照してください。
ネットワーク性能が他ホスト監視機能の下限を下回っている可能性があります。
監視対象ホストとのネットワーク性能は,10秒以内のレスポンスが必要です。それを超えた場合,監視しているホストが停止中であると判断します。ホスト間の速度については,pingコマンドで確認してください。
DNSまたはWINSを使ってホスト名を対応づけている場合には,他ホストとの通信に時間がかかることがあります。必要に応じて,監視対象のホスト名およびIPアドレスをhostsファイルに定義することをお勧めします。
SVPボードを使用した連携を行う場合は,ホストにSVPボードを組み込んでください。
JP1/ServerConductorをインストールしてください。
JP1/ServerConductorで,電源制御装置またはSVPボードの環境設定をし直してください。
JP1/ServerConductorから電源制御装置またはSVPボードの電源が制御できるように設定してください。
自ホストの電源制御ができない場合,「JP1/ServerConductorインストール先フォルダ\Program」の下に,次に示すファイルがあるか確認してください。
これらのファイルがある場合は,これらのファイルを「JP1PWパス\bin」にコピーしてください。
なお,ファイルをコピーするときは,JP1/BaseおよびJP1/Power Monitorのサービスを停止してください。
JP1/Power Monitorの[環境設定]ダイアログボックスの[使用プログラム名]に,[SYSTEM MANAGER]を選択してください。
統合トレースログに,メッセージID「KAVP11444-E」,エラーコードが(RC1=10000009)または(RC1=EEEEEEEE)以外でメッセージが出力されている場合,JP1/ServerConductorに対応する電源制御装置,SVPボードまたはSVPドライバーで障害が発生しています。この場合は,エラーコードを添えてJP1/ServerConductorへお問い合わせください。
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