JP1/Power Monitor
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jaomchang(UNIX限定)
形式
jaomchang[-b {y|n|r}]
[-c {監視終了開始日時|now|none}]
[-r {制限終了開始日時|now|none}]
[-f {強制終了開始日時|now|none}]
[-n {次回電源投入日時|none}]
機能
jaomchangコマンドは,JP1/Power Monitorデーモンの起動中に,構成定義ファイルと運転スケジュール定義ファイルに設定されている内容を一時的に変更し,ホストを起動・終了する日時を変更するコマンドです。ホストを起動・終了する日時を変更できる範囲は,コマンドを実行する日から1か月先の日時までです。引数を必ず一つ以上指定してください。
実行権限
格納先ディレクトリ
引数
-b {y|n|r}
ホストのシャットダウン後の処理を指定します。このオプションの各引数の説明を次に示します。
- y
- ホストの電源をオフにします。
- n
- シングルユーザーモードにします。ホストのOSがSolarisの場合は,シングルユーザーモードに切り替えられません。
- r
- ホストを再起動します。
-c {監視終了開始日時|now|none}
監視終了の開始日時を変更する場合,または取り消す場合に指定します。この引数は,監視終了処理中,制限終了処理中,および強制終了処理中は指定できません。
- 監視終了開始日時
- 監視終了の開始日時を「[月/日.]時:分」の形式で指定します。例えば,7月31日午後11時30分を指定する場合,「7/31.23:30」と指定します。各オプションは,次の範囲で指定します。0から9を指定する場合,先頭に0を指定できます。
- 月(1〜12)
- 日(1〜31)
- 時(0〜23)
- 分(0〜59)
- 月/日.を省略した場合,当日の日付を仮定します。そのため,現在時刻より前の時刻を指定した場合は,エラーになります。
- now
- すぐに監視終了を開始します。この引数を指定した場合,制限終了および強制終了は,運転スケジュール定義ファイルに設定されている日時に開始します。
- none
- 指定した監視終了開始日時を取り消します。
-r {制限終了開始日時|now|none}
制限終了の開始日時を変更する場合,または取り消す場合に指定します。この引数は,制限終了処理中,および強制終了処理中は指定できません。
- 制限終了開始日時
- 制限終了開始日時を「[月/日.]時:分」の形式で指定します。例えば,7月31日午後11時30分を指定する場合,「7/31.23:30」と指定します。
- 各オプションは,次の範囲で指定します。0から9を指定する場合,先頭に0を指定できます。
- 月(1〜12)
- 日(1〜31)
- 時(0〜23)
- 分(0〜59)
- 月/日.を省略した場合,当日の日付を仮定します。そのため,現在時刻より前の時刻を指定した場合は,エラーになります。
- now
- すぐに制限終了を開始します。この引数を指定した場合,監視終了開始日時は,取り消されます。また,強制終了は,運転スケジュール定義ファイルに設定されている日時に開始します。
- none
- 指定した制限終了開始日時を取り消します。
-f {強制終了開始日時|now|none}
強制終了の開始日時を変更する場合,または取り消す場合に指定します。この引数は,強制終了処理中は指定できません。
- 強制終了開始日時
- 強制終了の開始日時を「[月/日.]時:分」の形式で指定します。例えば,7月31日午後11時30分を指定する場合,「7/31.23:30」と指定します。
- 各オプションは,次の範囲で指定します。0から9を指定する場合,先頭に0を指定できます。
- 月(1〜12)
- 日(1〜31)
- 時(0〜23)
- 分(0〜59)
- 月/日.を省略した場合,当日の日付を仮定します。そのため,現在時刻より前の時刻を指定した場合は,エラーになります。
- now
- すぐに強制終了を開始します。この引数を指定した場合,監視終了開始日時および制限終了開始日時は,取り消されます。
- none
- 指定した強制終了開始日時を取り消します。
-n {次回電源投入日時|none}
次回の電源投入日時を変更する場合,または取り消す場合に指定します。この引数は,JP1/Power Monitorデーモンが起動されていなくても,ハードウェアに電源投入予約機構があれば,有効になります。
- 次回電源投入日時
- 次回の電源投入日時を「[月/日.]時:分」の形式で指定します。例えば,7月31日午前8時30分を指定する場合,「7/31.8:30」と指定します。
- 各オプションは,次の範囲で指定します。0から9を指定する場合,先頭に0を指定できます。
- 月(1〜12)
- 日(1〜31)
- 時(0〜23)
- 分(0〜59)
- 月/日.を省略した場合,当日の日付を仮定します。そのため,現在時刻より前の時刻を指定した場合は,エラーになります。
- none
- 指定した次回の電源投入日時を取り消します。
注意事項
- 強制終了処理中にこのコマンドを実行しないでください。
強制終了処理中は,変更が有効になる前にシャットダウンされる可能性があります。
また,強制終了処理中に次回電源投入時刻を変更した場合は,シャットダウン処理が中止されることがあります。
その場合,JP1/Power Monitorは変更された次回電源投入時刻まで強制終了状態で待機し,変更後の次回電源投入時刻に,構成定義ファイルおよびスケジュール定義ファイルを再度読み込み,以降のスケジュールに従い運用します。また,ジョブネットの終了を待つ設定になっている場合,JP1/AJS3の終了処理を中断し,JP1/AJS3を起動します。
- 引数を必ず一つ以上指定してください。
- -c,-r,-f,および-nオプションの各引数は,次の関係になるように指定します。
次回電源投入日時>強制終了開始日時>制限終了開始日時>監視終了開始日時
- -c,-r,および-fオプションでnowを指定する場合,-f,-r,-cの順で処理が優先されます。
- 複数の引数を同時に指定した場合,どれか一つでも誤ると,指定項目すべてが無効になります。
- このコマンドの実行時より過去の日時を指定した場合,エラーになります。
- 監視終了中に-cオプションを指定すると,エラーになります。
- 制限終了中に-cまたは-rオプションを指定すると,エラーになります。
- 強制終了中に-c,-r,または-fオプションを指定すると,エラーになります。
- サマータイムが導入されている場合,-c,-r,-f,および-nオプションの各引数で,実在しない時刻は指定できません。重複する時刻が指定された場合,標準時間帯の時刻を指定したものとみなします。
- 運転スケジュール定義ファイルで指定している時刻と,jaomchangコマンドで指定する時刻の間隔が,次の間隔よりも大きくなるとエラーになります。
監視開始時刻 |
制限開始時刻 |
強制終了時刻 |
次回電源投入時刻 |
30日23時間59分 |
30日23時間59分 |
30日23時間59分 |
(次月同日同時刻)−1分 |
例えば,6月20日午前10時00分の次月同日同時刻−1分とは,7月20日午前9時59分を表します。
- 連携するプログラムに対する終了監視を行っている場合で,終了処理中にスケジュール情報の一時的な変更操作,またはJP1/Power Monitorの停止操作を実行した場合,実行の完了に時間が掛かることがあります。
- AIXホストで,jaomchangコマンドを使用してシングルユーザーモードに移行する場合,次のことに注意してください。
- シングルユーザー環境に移行しますが,ログイン後のランレベルは「2」になります。
- システムから自動起動する,またはシステム権限で動作するユーザープログラムおよびその他の常駐アプリケーションは,OSの停止スクリプト(/etc/rc.shutdown)などで自動停止するように設定していなければ,シングルユーザー環境に移行した後も継続して動作します。
これは,シングルユーザー環境に移行する際のシャットダウン処理で,システムから起動されるJP1/Power Monitorのプロセスと同じプロセスグループであるプロセスを停止しないという,AIXの動作によるものです。そのため,システムから自動起動する,またはシステム権限で動作するユーザープログラムおよびその他の常駐アプリケーションの中で,シングルユーザー環境に移行したときに停止する必要があるユーザープログラムおよびアプリケーションがある場合は,シングルユーザー環境への移行前に手動停止するか,OSの停止スクリプト(/etc/rc.shutdown)などで自動停止するように設定してください。
戻り値
0 |
コマンドが正常終了しました。 |
0以外 |
エラーが発生しました。 |
使用例
すぐにホストを強制終了します。また,次回の電源投入日時を7月1日午前9時に指定します。
jaomchang -f now -n7/1.09:00
Copyright (C) 2012, Hitachi, Ltd.
Copyright (C) 2012, Hitachi Solutions, Ltd.