Hitachi

JP1 Version 10 JP1/Automatic Job Management System 3 トラブルシューティング


1.3.2 UNIXの場合

〈この項の構成〉

(1) OSのログ情報

次に示すOSのログ情報の採取が必要です。

表1‒14 JP1/AJS3のトラブル発生時に採取が必要なOSのログ情報

情報の種類

デフォルトのファイル名

ツールでの採取

syslog※1

  1. /var/adm/syslog/syslog.log

    (HP-UXの場合)

  2. /var/adm/messages

    (Solarisの場合)

  3. /var/adm/syslog/

    または/var/adm/syslog/*

    (AIXの場合)

  4. /var/log/messages*

    (Linuxの場合)

hostsファイル

servicesファイル

passwdファイル

environmentファイル※2

inittabファイル

  1. /etc/hosts

  2. /etc/services

  3. /etc/passwd

  4. /etc/environment

  5. /etc/inittab

各OSのパッチ情報

各OSの共有ライブラリーファイル

プロセス一覧

coreファイル

  1. /opt/jp1ajs2配下にあるcore

  2. /var/opt/jp1ajs2配下にあるcore

  3. JP1/AJS3 - ViewログインユーザーにマッピングしたOSユーザーのホームディレクトリにあるcore(ツールでは採取できません)

  4. /opt/jp1ajs2cm配下にあるcore

  5. /var/opt/jp1ajs2cm配下にあるcore

  6. /opt/jp1base配下にあるcore

  7. /var/opt/jp1base/log配下にあるcore

クラスタ運用している場合は,次のファイルの採取も必要です。

/共有ディレクトリ/jp1ajs2/database/core

※3

エラーログ情報※2

ネットワーク構成情報

インストール済みの日立製品情報

/etc/.hitachi/pplistd/pplistd

(凡例)

○:資料採取ツールで資料を採取できる。

−:デフォルトのファイル名なし。

注※1

システムの設定によっては,調査時に過去のsyslogが必要な場合があります。システムの設定で頻繁にsyslogを切り替えるシステムの場合には,手動で過去のsyslogを採取してください。

注※2

AIXの場合だけ採取します。

注※3

コマンドを実行してcoreファイルが出力された場合,カレントディレクトリのcoreファイルを手動で採取する必要があります。また,JP1/AJS3 - View使用時にネットワーク制御プロセスで問題が発生した場合は,ログインしたJP1ユーザーがマッピングされているOSユーザーのホームディレクトリのcoreファイルを手動で採取する必要があります。

(2) JP1の情報

JP1に関する次の情報の採取が必要です。また,ネットワーク接続でのトラブルの場合,接続先ホスト上のファイルの採取も必要です。

表1‒15 JP1/AJS3のトラブル発生時に採取が必要なJP1の情報

情報の種類

デフォルトのファイル名

ツールでの採取

ログファイル

作業ファイル

定義ファイル

  1. /var/opt/jp1ajs2/log

  2. /var/opt/jp1base/log

  3. /etc/opt/jp1base/conf/user_acl

  4. /etc/opt/jp1ajs2/conf

  5. /var/opt/jp1ajs2/database

  6. /var/opt/jp1ajs2/sys

  7. /var/opt/jp1ajs2/jobinf

  8. /var/opt/jp1ajs2/tmp/schedule

  9. /opt/jp1ajs2/PatchHistory

  10. /opt/jp1ajs2/PatchLog

  11. /var/opt/jp1ajs2cm/log

  12. /etc/opt/jp1ajs2cm/conf

  13. /opt/jp1ajs2cm/PatchHistory

  14. /opt/jp1ajs2cm/PatchLog

  15. /var/opt/jp1ajs2cm/database

クラスタ運用している場合は,次のファイルの採取も必要です。

  1. /共有ディレクトリ/jp1ajs2

  2. /共有ディレクトリ/jp1base/log

  3. /共有ディレクトリ/jp1base/conf

  4. /共有ディレクトリ/jp1ajs2cm

統合トレースログディレクトリ

/var/opt/hitachi/HNTRLib2/spool

データベースディレクトリのファイルリスト情報

JP1/Baseのファイルリスト情報

core解析に必要な情報

(凡例)

○:資料採取ツールで資料を採取できる。

−:デフォルトのファイル名なし。

注意事項

情報を採取する場合には,cpコマンドなどではなく,tarコマンドで採取してください。採取ディレクトリの下に,システムファイルがあるため,cpコマンドなどで採取すると,予期しない現象が発生するおそれがあります。

(3) JP1/AJS3のプロセス一覧

psコマンドでプロセスの動作状態を確認します。

JP1/AJS3のプロセスの情報については,「付録B.3 プロセス一覧(UNIXの場合)」を参照してください。

(4) オペレーション内容

トラブル発生時のオペレーション内容について次に示す情報が必要です。

  1. オペレーション内容の詳細

  2. トラブル発生時刻

  3. マシン構成(各OSのバージョン,ホスト名,JP1/AJS3 - ManagerとJP1/AJS3 - Agentの構成,JP1/AJS3 Console ManagerとJP1/AJS3 Console Agentの構成など)

  4. 再現性の有無

  5. JP1/AJS3 - ViewまたはJP1/AJS3 Console Viewからログインしている場合は,ログインユーザー名

(5) 組み込みDBの情報

次に示す組み込みDBに関する情報の採取が必要です。

表1‒16 JP1/AJS3のトラブル発生時に採取が必要なJP1の情報

情報の種類

デフォルトのファイル名

ツールでの採取

定義ファイル

組み込みDB運用ディレクトリ/conf

障害情報

組み込みDB運用ディレクトリ/spool

データベース情報

ajsembdbrorgコマンドに-k unldオプションを指定して取得したアンロードファイル

(凡例)

○:資料採取ツールで資料を採取できる。

(6) その他の情報

コマンド実行時にトラブルが発生した場合は,コマンドに指定した引数の採取が必要です。