Hitachi

JP1 Version 10 JP1/Automatic Job Management System 3 トラブルシューティング


1.3.1 Windowsの場合

〈この項の構成〉

(1) OSのログ情報

次に示すOSのログ情報の採取が必要です。

(a) Windows Vista以降の場合

Windows 8.1,Windows 8,Windows Server 2012,Windows 7,Windows Server 2008,またはWindows Vistaの場合に,採取するOSのログ情報を次に示します。

表1‒10 トラブル発生時に採取が必要なOSのログ情報

情報の種類

デフォルトのファイル名

ツールでの採取

Windowsイベントログ

Windowsレジストリー情報

hostsファイル

servicesファイル

  1. システムフォルダ\system32\drivers\etc\hosts

  2. システムフォルダ\system32\drivers\etc\services

マシン構成情報※1

サービス起動されているPP一覧※1

ネットワーク構成情報※1

メモリーダンプ

×※2

クラッシュダンプ

×※2

問題レポート

×※2

(凡例)

○:資料採取ツールで資料を採取できる。

×:資料採取ツールで資料を採取できない。

−:デフォルトのファイル名なし。

注※1

これらの情報を含めたハードウェア環境,ソフトウェア環境,インターネット環境など,コンピュータに関するさまざまな情報が取得されます。

なお,情報採取の終了までに数分掛かることがあります。採取中は,[システム情報]ダイアログボックスが表示されますが,自動で閉じるため手動での操作は必要ありません。

注※2

採取方法については,「1.4.1(2) ダンプファイルを採取する」を参照してください。

(b) Windows Server 2003またはWindows XP Professionalの場合

表1‒11 トラブル発生時に採取が必要なOSのログ情報

情報の種類

デフォルトのファイル名

ツールでの採取

Windowsイベントログ

Windowsレジストリー情報

hostsファイル

servicesファイル

  1. システムフォルダ\system32\drivers\etc\hosts

  2. システムフォルダ\system32\drivers\etc\services

ワトソンログファイル

システムドライブ\Documents and Settings\All Users\Application Data\Microsoft\Dr Watson\drwtsn32.log

マシン構成情報

サービス起動されているPP一覧

ネットワーク構成情報

メモリーダンプ

クラッシュダンプ

(凡例)

○:資料採取ツールで資料を採取できる。

−:デフォルトのファイル名なし。

注※

ワトソンログファイル,メモリーダンプ,クラッシュダンプをデフォルトのフォルダから取得します。別のフォルダを指定している場合には,資料採取ツールのセットアップが必要です。

(2) JP1の情報

JP1に関する次の情報の採取が必要です。また,ネットワーク接続でのトラブルの場合,接続先ホスト上のファイルの採取も必要です。

表1‒12 JP1/AJS3のトラブル発生時に採取が必要なJP1の情報

情報の種類

デフォルトのファイル名

ツールでの採取

ログファイル

作業ファイル

定義ファイル

  1. JP1/Baseのインストール先フォルダ\log

  2. JP1/Baseのインストール先フォルダ\conf\user_acl

  3. %ALLUSERSPROFILE%※1

    \Hitachi\JP1\JP1_DEFAULT\JP1AJS2\log※2

  4. JP1/AJS3 - Managerのインストール先フォルダ\log※3

  5. JP1/AJS3 - Managerのインストール先フォルダ\conf

  6. %ALLUSERSPROFILE%※1

    \Hitachi\JP1\JP1_DEFAULT\JP1AJS2\sys※2

  7. JP1/AJS3 - Managerのインストール先フォルダ\sys※3

  8. %ALLUSERSPROFILE%※1

    \Hitachi\JP1\JP1_DEFAULT\JP1AJS2\database※2

  9. JP1/AJS3 - Managerのインストール先フォルダ\database※3

  10. %ALLUSERSPROFILE%※1

    \Hitachi\JP1\JP1_DEFAULT\JP1AJS2\jobinf※2

  11. JP1/AJS3 - Managerのインストール先フォルダ\jobinf※3

  12. %ALLUSERSPROFILE%※1

    \Hitachi\JP1\JP1_DEFAULT\JP1AJS2\tmp\schedule※2

  13. JP1/AJS3 - Managerのインストール先フォルダ\tmp\schedule※3

  14. JP1/AJS3 - Managerのインストール先フォルダ\PATCHLOG.txt

  15. JP1/AJS3 - Viewのインストール先フォルダ\PATCHLOG.txt

  16. JP1/AJS3 - Viewのインストール先フォルダ\resource

  17. %ALLUSERSPROFILE%※1

    \Hitachi\JP1\JP1_DEFAULT\JP1AJS2V\log※2,※4

  18. JP1/AJS3 - Viewのインストール先フォルダ\log※3,※5

  19. JP1/AJS3 - Viewのインストール先フォルダ\conf※3,※5

  20. %ALLUSERSPROFILE%※1

    \Hitachi\JP1\JP1_DEFAULT\JP1AJS2V\conf※4

  21. %ALLUSERSPROFILE%※1

    \Hitachi\JP1\JP1_DEFAULT\JP1AJS2CM\log※2

  22. JP1/AJS3 Consoleのインストール先フォルダ\log※3

  23. %ALLUSERSPROFILE%※1

    \Hitachi\JP1\JP1_DEFAULT\JP1AJS2CM\database※2

  24. JP1/AJS3 Consoleのインストール先フォルダ\database※3

  25. JP1/AJS3 Consoleのインストール先フォルダ\conf

  26. JP1/AJS3 Consoleのインストール先フォルダ\PATCHLOG.txt

クラスタ運用している場合は次のファイルの採取も必要です。

  1. 共有フォルダ\JP1BASE\log

  2. 共有フォルダ\JP1BASE\conf

  3. 共有フォルダ\JP1AJS2

  4. 共有フォルダ\JP1AJS2CM

統合トレースログフォルダ

システムドライブ\Program files※6\HITACHI\HNTRLib2\spool

製品情報ファイル格納フォルダ

システムドライブ\Program Files※6\HITACHI\jp1common\JP1AJS2

データベースディレクトリのファイルリスト情報

JP1/Baseのファイルリスト情報

JP1/AJS3稼働中に使用している共有メモリー情報

(凡例)

○:資料採取ツールで資料を採取できる。

−:デフォルトのファイル名なし。

注※1

%ALLUSERSPROFILE%」のデフォルトは「システムドライブ\ProgramData」です。

注※2

Windows Server 2012またはWindows Server 2008の場合

注※3

Windows Server 2003の場合

注※4

Windows 8.1,Windows 8,Windows 7,またはWindows Vistaの場合

注※5

Windows XP Professionalの場合

注※6

64ビット版のWindowsの場合は,「Program Files」を「Program Files (x86)」と読み替えてください。

(3) JP1/AJS3のプロセス一覧

Windowsの[タスクマネージャ]ウィンドウの[プロセス]タブでプロセスの動作状態を確認します。

JP1/AJS3のプロセスの情報については,「付録B.2 プロセス一覧(Windowsの場合)」を参照してください。

(4) オペレーション内容

トラブル発生時のオペレーション内容について次に示す情報が必要です。

  1. オペレーション内容の詳細

  2. トラブル発生時刻

  3. マシン構成(各OSのバージョン,ホスト名,JP1/AJS3 - ManagerとJP1/AJS3 - Agentの構成,JP1/AJS3 Console ManagerとJP1/AJS3 Console Agentの構成など)

  4. 再現性の有無

  5. JP1/AJS3 - ViewまたはJP1/AJS3 Console Viewからログインしている場合は,ログインユーザー名

(5) 画面上のエラー情報

次に示すハードコピーを採取してください。

  1. アプリケーションエラーが発生した場合は,操作画面のハードコピー

  2. エラーメッセージダイアログボックスのハードコピー(および詳細ボタンがある場合はその内容)

  3. コマンド実行時にトラブルが発生した場合は,[コマンドプロンプト]ウィンドウのハードコピー

(6) 組み込みDBの情報

次に示す組み込みDBに関する情報の採取が必要です。

表1‒13 JP1/AJS3のトラブル発生時に採取が必要なJP1の情報

情報の種類

デフォルトのファイル名

ツールでの採取

定義ファイル

組み込みDB運用ディレクトリ\conf

障害情報

組み込みDB運用ディレクトリ\spool

データベース情報

ajsembdbrorgコマンドに-k unldオプションを指定して取得したアンロードファイル

(凡例)

○:資料採取ツールで資料を採取できる。

(7) その他の情報

上記の(1)〜(6)以外で必要な情報を次に示します。

  1. Windowsの[イベントビューア]ウィンドウの,[システムログ]および[アプリケーションログ]の内容

  2. [ヘルプとサポート]の[システム情報]の内容(Windows Server 2003またはWindows XP Professionalの場合)

    Windows 8.1,Windows 8,Windows Server 2012,Windows 7,Windows Server 2008,またはWindows Vistaの場合は,「(1) OSのログ情報」として資料採取ツールで取得できます。

  3. コマンド実行時にトラブルが発生した場合は,コマンドに指定した引数