4.3.9 スクリプトを設定する手順
操作対象ホストで実行するスクリプトを設定します。OS(WindowsまたはUNIX)に対応した部品を作成するために,スクリプトはOSごとに設定します。スクリプトに定義できるのは,操作対象の機器にあり,その機器で実行できるスクリプトまたはコマンドです。
スクリプトの設定方法には,作成済みのスクリプトを添付する方法と,スクリプトを直接入力する方法の2種類があります。
複数ファイルで構成されるスクリプトを定義する場合や,任意の文字セットや改行コードを使用してスクリプトを定義する場合は,「作成済みのスクリプトを添付する方法」を実施してください。「スクリプトを直接入力する方法」の場合,定義できるスクリプトファイルが1ファイルに限られ,保存されるスクリプトの文字セットや改行コードはOSごとに固定となります。
スクリプトファイルにはASCII文字を使用してください。次の文字は使用できません。
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制御文字('¥u0000'〜'¥u001F' または'¥u007F'〜'¥u009F')
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「?」「*」「"」「>」「<」「|」「:」
また,ファイル名にマルチバイト文字は使用できません。
部品として実行するスクリプトの戻り値に使用できる値は,0〜63の範囲です。
部品の標準出力および標準エラー出力が,100KB未満となるように部品およびサービステンプレートを設計する必要があります。部品の標準出力および標準エラー出力が100KBを超えると,その時点でコマンドが強制終了され,部品はエラーで終了します。このときのコマンドの実行結果は保証されません。
スクリプト実行時のロケールは,操作対象の機器のOSごとに異なります。操作対象の機器に設定されるロケールについては,「4.1.7 部品実行時に設定される操作対象の機器のロケールについて」を参照してください。
[部品作成]ダイアログボックスまたは[部品編集]ダイアログボックスを表示していない場合の手順:
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[エディタ]画面の[部品]ビューで[開発]タブを選択します。
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部品を新規作成する場合,[作成]ボタンをクリックします。
または,部品を編集する場合,部品を選択して[編集]ボタンをクリックします。
作成済みのスクリプトを添付する方法
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[部品作成]ダイアログボックスまたは[部品編集]ダイアログボックスの「リモートコマンド」で[編集]ボタンをクリックします。
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[リモートコマンド編集]ダイアログボックスの「実行モード」で[スクリプト]を選択します。
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[コマンドライン]テキストボックスに,スクリプトを実行するためのコマンドを入力します。
登録できるスクリプトファイルは1つですが,zip形式のファイルに圧縮することで複数のファイルやフォルダ階層で構成されるスクリプトも登録できます。[コマンドライン]テキストボックスに入力するスクリプトのパスは,単一ファイルの場合,ファイル名を指定します。複数ファイルをzip形式にしたファイルの場合,ファイルを展開したパスをカレントとして,そこからの相対パスとなるように指定します。
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「スクリプト設定」で[添付]を選択します。
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「ファイル」で[選択]をクリックし,スクリプトを登録します。
スクリプトを直接入力する方法
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[部品作成]ダイアログボックスまたは[部品編集]ダイアログボックスの「リモートコマンド」で[編集]ボタンをクリックします。
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[リモートコマンド編集]ダイアログボックスの「実行モード」で[スクリプト]を選択します。
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[コマンドライン]テキストボックスに,スクリプトを実行するためのコマンドを入力します。
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「スクリプト設定」で[直接入力]を選択します。
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「ファイル名」および「スクリプト」を設定します。
[ファイル名]には,[スクリプト]に記入するコードのファイル名を記入します。[スクリプト]には,スクリプトのコードを記入します。
ファイルを登録したあとでも,再度ファイルを登録し直すことができます。この場合,既存のファイルは選択し直したファイルで置き換えられます。
- ポイント
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コマンドおよびスクリプトを実行する際の戻り値の設定については,「4.3.11 コンテンツ部品の戻り値について」を参照してください。
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