2.2.5 マッピングパラメータの定義例とデータの流れについて
マッピングパラメータ定義とは,サービスの入出力プロパティと,部品の入出力プロパティおよび変数を結び付けることです。マッピングパラメータを定義すると,サービスの実行時に指定するプロパティの値を,部品の入力プロパティの値として代入し,処理を実行できます。また,部品の処理終了時に,部品の出力結果をサービステンプレートの出力プロパティまたは変数に格納できます。
マッピングパラメータの定義例と,各プロパティ間でどのようにデータが受け渡しされるかを説明します。
条件
ここでは,次のように,ある部品を実行するサービステンプレートを作成する場合の例を説明します。
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部品のプロパティは次のとおり定義されています。
表2‒4 部品Aの定義 プロパティの種別
プロパティ名
入力プロパティ
容量
実行対象サーバ
出力プロパティ
部品の出力結果
表2‒5 部品Bの定義 プロパティの種別
プロパティ名
入力プロパティ
実行対象サーバ
格納先フォルダパス
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プロパティ「実行対象サーバ」および「格納先フォルダパス」の値は,サービス実行時に指定します。
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プロパティ「容量」の値は「10」で,変更する必要がなく,固定です。
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サービスの実行後,部品Aの出力結果を[タスク詳細]ダイアログボックスで確認します。
定義内容
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[サービス定義編集]ダイアログボックスで,サービスを次のとおり定義します。
表2‒6 [サービス定義編集]ダイアログボックスの定義 プロパティの種別
プロパティ名
入力プロパティ
サーバ名
格納先フォルダパス
出力プロパティ
サービスの実行結果
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部品Aおよび部品Bをステップとしてフローに追加します。その後,[ステップ編集]ダイアログボックスで次のとおり設定します。
表2‒7 ステップAの定義 プロパティ名
マッピングパラメータ
容量
10
実行対象サーバ
「サーバ名」のプロパティキー
部品の出力結果
「サービスの実行結果」のプロパティキー
表2‒8 ステップBの定義 プロパティ名
マッピングパラメータ
実行対象サーバ
「サーバ名」のプロパティキー
格納先フォルダパス
「格納先フォルダパス」のプロパティキー
実行対象サーバ,部品の出力結果,および格納先フォルダパスに,[サービス定義編集]ダイアログボックスで定義したプロパティがマッピングされます。
データの流れ
各プロパティのデータの流れを次に示します。
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[サービス実行]ダイアログボックスで指定した「サーバ名」の値が,部品Aおよび部品Bの「実行対象サーバ」の値として格納されます。
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[サービス実行]ダイアログボックスで指定した「格納先フォルダパス」の値が,部品Bの「格納先フォルダパス」の値として格納されます。
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部品Aの「部品の出力結果」が,[タスク詳細]ダイアログボックスの「サービスの実行結果」に表示されます。
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部品Aおよび部品Bの「実行対象サーバ」が,[タスク詳細]ダイアログボックスの「サーバ名」に表示されます。
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部品Bの「格納先フォルダパス」が,[タスク詳細]ダイアログボックスの「格納先フォルダパス」に表示されます。