Hitachi

JP1 Version 10 JP1/Automatic Operation 運用ガイド


1.12.3 エージェントレス接続先定義の設定項目一覧

エージェントレス接続先定義は,大別して次の2種類の情報で構成されます。

エージェントレス接続先定義を作成するときの設定項目を次の表に示します。

表1‒18 エージェントレス接続先定義の設定項目

分類

項目

説明

接続先情報※1

サービスのリソースグループ

エージェントレス接続先と関連づけるリソースグループ名を指定します。

指定したリソースグループ内のサービスは,接続先に指定したエージェントレス接続先にだけアクセスできます。

All Resourcesを指定した場合,All Resources内のサービスからすべてのエージェントレス接続先にアクセスできます。

接続先種別

次の中から種別を選択します。

  • ホスト名※2

  • IPv4

  • IPv6

接続先

接続先種別に応じて接続先を指定します。

接続先の指定方法には次の種類があります。

  • 単一指定

  • 範囲指定

  • 全指定

認証情報※3

プロトコル

次の中から接続先ホストとの通信で使用する認証用プロトコルを選択します。

  • SSH

  • WMI

  • Telnet

SSH認証方式

接続先ホストとの通信で使用する認証方式を指定します。

プロトコルにSSHを選択した場合,次のどれかを指定してください。

  • パスワード認証

  • 公開鍵認証

  • キーボードインタラクティブ認証

ユーザーID

接続先ホストにリモートログインできるユーザーのユーザーIDを指定します。

ドメインユーザーを指定する場合は,次のどちらかの形式で指定してください。

  • ドメイン名¥ユーザー名

  • ユーザー名@ドメイン名

パスワード

ユーザーIDに対応するパスワードを指定します。

次のどちらかの場合は,必ず指定してください。

  • プロトコルにWMIを選択している場合

  • SSH認証方式にパスワード認証またはキーボードインタラクティブ認証を選択している場合

スーパーユーザーのパスワード※4

プロトコルにSSHまたはTelnetを選択した場合,接続先ホストのスーパーユーザーのパスワードを指定します。

スーパーユーザーのパスワードを指定する必要があるかどうかは,サービステンプレートの定義内容(コマンドラインやファイル転送処理をroot権限で実行するかどうか)によって異なります。使用するサービステンプレートおよび部品の仕様を確認してください。

注※1

ローカル実行機能が有効の場合,操作対象ホストとしてローカルホストを設定する必要があります。

注※2

ホスト名のIPアドレス解決で2個以上のIPアドレスが取得された場合,取得されたすべてのIPアドレスが接続先に引き当てられます。

注※3

認証情報は,1つの接続先に対して1つだけ設定してください。同じ接続先に複数の認証情報を設定すると,認証に失敗するおそれがあります。

なお,ローカル実行機能が有効の場合で,ローカルホストに対して,汎用コマンド実行部品,ファイル転送部品またはコンテンツ部品を実行するときは,認証情報は無視されます。

注※4
  • 汎用コマンド実行部品,ファイル転送部品およびコンテンツ部品では,操作対象の機器がUNIXの場合,SSHで接続します。SSHで接続する場合は,認証情報のユーザーIDで指定したユーザーでログインします。ログインしたあとに,rootユーザーに昇格するように指定されている場合は,認証情報(スーパーユーザーのパスワード)を設定してください。rootユーザーに昇格するかどうかの指定方法は,部品によって異なります。

    • 汎用コマンド実行部品およびファイル転送部品の場合

      部品プロパティ「elevatePrivileges」にtrue(rootユーザーに昇格する)またはfalse(rootユーザーに昇格しない)を指定する。

    • コンテンツ部品の場合

      rootユーザーに昇格する場合は,[部品作成]ダイアログボックスまたは[部品編集]ダイアログボックスの[root権限で実行(SSH接続用)]チェックボックスで,[有効]をチェックする。昇格しない場合はチェックしない。

  • ターミナルコマンド実行部品で,部品プロパティ「commandLine」のコマンドの値に予約プロパティ「reserved.terminal.suPassword」を指定する場合は,スーパーユーザーのパスワードを設定してください。

  • 汎用コマンド実行部品,ファイル転送部品およびコンテンツ部品で,プロトコルにSSHを使用して接続先に接続する場合,接続先のデフォルトに指定されているシェルに条件があります。rootユーザーに昇格するかどうかで条件が異なります。次のとおり指定してください。

    • rootユーザーに昇格する場合

      接続ユーザーおよびrootユーザーのデフォルトのシェルを,sh,bash,ksh,csh,またはtcshにする。

    • rootユーザーに昇格しない場合

      接続ユーザーのデフォルトのシェルを,sh,bash,ksh,csh,またはtcshにする。

関連トピック