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JP1 Version 10 JP1/Automatic Operation 運用ガイド


1.12.4 ホスト名のIPアドレス解決について

エージェントレス接続先定義の接続先種別にホスト名を指定した場合,サービス実行時にIPアドレス解決が行われます。このとき,OSでIPアドレス解決できるホスト名を指定してください。JP1/Baseのjp1hostsまたはjp1hosts2にだけ定義しているホスト名は利用できません。

サービステンプレートを編集または作成する場合,接続先種別をホスト名で指定するときは,部品プロパティにもホスト名で指定する必要があります。一方,接続先種別をIPアドレスで指定するときは,部品プロパティにはIPアドレスでもホスト名でも指定できます。部品プロパティにホスト名を指定すると,自動的にIPアドレスに変換されてエージェントレス接続先定義に引き当てられます。

エージェントレス接続先定義の接続先種別と,部品プロパティの接続先の指定方法との対応を,次の表に示します。

表1‒19 接続先種別と接続先の指定方法との対応

エージェントレス接続先定義に指定する接続先種別

部品プロパティの接続先の指定方法

ホスト名

IPv4

IPv6

ホスト名

○ 

× 

× 

IPv4

○ 

○ 

× 

IPv6

○ 

× 

○ 

(凡例)

○:指定できます。 ×:指定できません。

注※

部品プロパティにホスト名を指定した場合,ホスト名と一致するエージェントレス接続先定義があればホスト名が使用されます。ホスト名に一致するエージェントレス接続先定義がなければ,入力情報はIPアドレスに変換され,IPv4アドレスが得られた場合はIPv4の定義が,IPv6アドレスが得られた場合はIPv6の定義がそれぞれ使用されます。部品プロパティに指定したホスト名およびIPアドレスと一致するエージェントレス接続先定義がない場合は接続に失敗します。

図1‒30 部品プロパティにホスト名を指定した場合の動作

[図データ]