Hitachi

JP1 Version 10 JP1/Automatic Operation 構築ガイド


9.2 JP1/AOシステムをリプレースする手順(ホスト名またはIPアドレスが異なる環境に対してリプレースする場合)

ホスト名またはIPアドレスが異なる環境に対してJP1/AOシステムをリプレースする場合は,リプレース先のホスト名やIPアドレスをリプレース元に合わせる必要があります。リストアしたあとは,リプレース先のホスト名やIPアドレスを元に戻してください。

前提条件

リプレース元のJP1/AOサーバがバージョン10-02以前からバージョンアップしているかどうかによって,JP1/AOの前提製品であるJP1/Baseをリストアするタイミングが異なります。

リプレース元のJP1/AOサーバのバージョンアップの状況ごとに,リプレースの流れを次に説明します。

バージョン10-02以前からバージョンアップしていない場合

表9‒3 リプレースの流れ(リプレース元のJP1/AOサーバのバージョンが10-02以前からバージョンアップしていない場合)

作業

参照先

1

リプレース元のサーバのJP1/AOをバックアップします。

マニュアル「JP1/AO 運用ガイド」−「バックアップ」のトピック

2

リプレース先のホスト名,IPアドレスをリプレース元の環境に合わせます。

3

リプレース先のサーバにJP1/BaseおよびJP1/AOをインストールします。

このとき,リプレース先とリプレース元で,次の項目は一致させてください。

  • JP1/Baseのインストール先フォルダ

  • JP1/AOのインストール先フォルダ

  • JP1ユーザーとマッピングされているOSユーザーのアカウント

非クラスタシステムの場合

1.1 新規インストールの流れ

クラスタシステムの場合

1.2.2 JP1/Baseをインストールする1.2.3 JP1/BaseでJP1ユーザーを作成する1.2.4 .NET Frameworkをインストールする(Windows Server 2012またはWindows Server 2012 R2の場合)5.1 クラスタシステムにJP1/AOをインストールする流れ

4

リプレース先のサーバのJP1/AOをリストアします。

マニュアル「JP1/AO 運用ガイド」−「リストア」のトピック

5

リプレース先のホスト名,IPアドレスを元に戻します。ホスト名,IPアドレスの変更手順を実施してください。

6

リプレース先のサーバが動作していることを確認して,運用を開始します。

(凡例)

−:なし

バージョン10-02以前からバージョンアップしている場合

表9‒4 リプレースの流れ(リプレース元のJP1/AOサーバのバージョンが10-02以前からバージョンアップしている場合)

作業

参照先

1

リプレース元のサーバのJP1/AOをバックアップします。

マニュアル「JP1/AO 運用ガイド」−「バックアップ」のトピック

2

リプレース先のホスト名,IPアドレスをリプレース元の環境に合わせます。

3

リプレース先のサーバでJP1/Baseをインストールし,リストアします。

このとき,リプレース先とリプレース元で,次の項目は一致させてください。

  • JP1/Baseのインストール先フォルダ

  • JP1ユーザーとマッピングされているOSユーザーのアカウント

1.2.2 JP1/Baseをインストールする1.2.3 JP1/BaseでJP1ユーザーを作成する

4

リプレース先のサーバにJP1/AO をインストールします。

このとき,JP1/AOは,リプレース元と同じインストール先フォルダにインストールしてください。

非クラスタシステムの場合

1.1 新規インストールの流れ

クラスタシステムの場合

1.2.2 JP1/Baseをインストールする1.2.3 JP1/BaseでJP1ユーザーを作成する1.2.4 .NET Frameworkをインストールする(Windows Server 2012またはWindows Server 2012 R2の場合)5.1 クラスタシステムにJP1/AOをインストールする流れ

5

リプレース先のサーバのJP1/AOをリストアします。JP1/Baseのリストアは手順3で作業済みのため不要です。

マニュアル「JP1/AO 運用ガイド」−「リストア」のトピック

6

リプレース先のホスト名,IPアドレスを元に戻します。ホスト名,IPアドレスの変更手順を実施してください。

7

リプレース先のサーバが動作していることを確認して,運用を開始します。

(凡例)

−:なし