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JP1 Version 10 JP1/Automatic Operation 導入・設計ガイド


付録A.2 エージェントレス接続先の前提条件

JP1/AOで使用できるエージェントレス接続先の前提条件について説明します。

エージェントレス接続先としてサポートするOSについては,リリースノートを参照してください。

JP1/AOサーバとエージェントレス接続先との通信で使用できるプロトコルについては,マニュアル「JP1/AO サービステンプレートリファレンス」の「各部品で使用できるプロトコル一覧」のトピックを参照してください。

基本部品のサポートOSについては,マニュアル「JP1/AO サービステンプレートリファレンス」の「エージェントレス接続先として使用できる操作対象の機器」のトピックを参照してください。

また,JP1/AOが提供するサービステンプレートおよび部品のサポートOSについては,マニュアル「JP1/AO サービステンプレートリファレンス」の各サービステンプレートおよび部品の説明を参照してください。

注※

ローカル実行機能が有効の場合,ローカルホストについては前提条件を満たす必要はありません。

エージェントレス接続先としてWindowsを使用する場合,接続できるユーザーと管理共有の設定について,次の条件があります。

〈この項の構成〉

(1) エージェントレス接続先に接続できるユーザー

エージェントレス接続先のWindowsでは,次のユーザーが使用できます。

注※1

コマンド実行時に管理者特権に昇格することはできません。

注※2

エージェントレス接続先のOSが次のどれかの条件を満たす場合は,レジストリーを設定してください。

  • Windows Server 2008でUAC機能が有効になっている場合

  • Windows Server 2008 R2でUAC機能が有効になっている場合

  • Windows Server 2012の場合

  • Windows Server 2012 R2の場合

表A‒3 レジストリーの設定(ローカルユーザーの設定)

項目

レジストリーキー

HKEY_LOCAL_MACHINE¥SOFTWARE¥Microsoft¥Windows¥CurrentVersion¥Policies¥System

レジストリーエントリー

LocalAccountTokenFilterPolicy

レジストリーエントリーに設定する値

1 (DWORD)

ポイント

次のコマンドでも設定できます。

reg add HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Policies\System /v LocalAccountTokenFilterPolicy /t REG_DWORD /d 1

(2) 管理共有の設定

Windowsのエージェントレス接続先で,次の部品を使ったサービステンプレートを使用する場合は,管理共有を有効にする必要があります。

管理共有を有効にするには,次のレジストリーを設定したあとエージェントレス接続先のOSを再起動してください。

表A‒4 レジストリーの設定(管理共有の設定)

項目

レジストリーキー

HKEY_LOCAL_MACHINE¥SYSTEM¥CurrentControlSet¥Services¥Lanmanserver¥parameters

レジストリーエントリー

AutoShareServer

レジストリーエントリーに設定する値

1 (DWORD)

ポイント

次のコマンドでも設定できます。

reg add HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\Lanmanserver\parameters /v AutoShareServer /t REG_DWORD /d 1

注意事項

複数のJP1/AOサーバから,1つのWindowsのエージェントレス接続先に接続するシステム構成は,製品サポートの対象外です。