Hitachi

JP1 Version 10 JP1/Performance Management - Remote Monitor for Virtual Machine


付録G.3 クラスタ環境の移行

クラスタ環境では実行系ノードに環境を移行した後,待機系ノードに環境定義ファイルをコピーする必要があります。次に手順を示します。移行するインスタンスごとに必要な操作を繰り返します。

〈この項の構成〉

(1) 共有ディスクのオンライン設定 [図データ]

共有ディスクがオンラインになっていることを確認してください。共有ディスクがオンラインになっていない場合は,クラスタソフトやボリュームマネージャの操作で,共有ディスクをオンラインにしてください。

(2) PFM - RM for Virtual Machineでの論理ホストのセットアップ [図データ]

PFM - RM for Virtual Machine環境で,あらかじめ論理ホストをセットアップしておく必要があります。セットアップの方法は「3. クラスタシステムでの運用」を参照してください。

(3) 移行元Storeデータベースのバックアップ [図データ]

Storeデータベースの移行方法2および移行方法3の場合は,移行するインスタンスのStoreデータベースのバックアップファイルを作成してください。

PFM - Agent for Virtual MachineでStoreデータベースのバックアップファイルを作成する際のコマンド実行例を次に示します。

C:\Program Files\Hitachi\jp1pc\tools> jpctool db backup -id 5S1inst1[aovmhost]
KAVE06000-I Storeデータベースのバックアップ処理が正常終了しました(service=5S1inst1[aovmhost])

(4) 移行先Storeデータベースのバックアップ [図データ]

既存のインスタンス環境に監視対象を追加して移行する場合,障害に備えて移行先インスタンスのStoreデータベースのバックアップを作成してください。

PFM - RM for Virtual MachineでStoreデータベースのバックアップファイルを作成する際のコマンド実行例を次に示します。

C:\Program Files\Hitachi\jp1pc\tools> jpctool db backup -id 8S1newinst[rmvmhost]
KAVE06000-I Storeデータベースのバックアップ処理が正常終了しました(service=8S1newinst[rmvmhost])

(5) 実行系ノードへの環境移行 [図データ]

環境移行するすべてのインスタンスを,実行系ノードに移行します。移行コマンドの使い方は,非クラスタ環境の移行と同じです。移行コマンドに-aolhostオプションと-rmlhostオプションで論理ホスト名を指定してください。

(6) 移行後の設定 [図データ]

移行コマンドでStoreデータベースを移行後,必要に応じてネットワークの環境設定やパフォーマンスデータの格納先を設定します。作業手順は非クラスタ環境と同じです。詳しくは,「付録G.2(4) 移行後の設定」を参照してください。

(7) 論理ホスト環境定義ファイルのエクスポート [図データ]

実行系ノードで環境の移行を行えたら,論理ホスト環境定義をファイルにエクスポートします。

論理ホスト環境定義をlhostexp.txtというファイルにエクスポートする際のコマンドを次に示します。

C:\Program Files\Hitachi\jp1pc\tools>jpcconf ha export -f lhostexp.txt
KAVE05139-I 論理ホスト環境定義ファイルのエクスポート処理が正常終了しました

(8) 論理ホスト環境定義ファイルの待機系ノードへのコピー [図データ] [図データ]

「 (7) 論理ホスト環境定義ファイルのエクスポート」でエクスポートした論理ホスト環境定義ファイルを,実行系ノードから待機系ノードにコピーします。

(9) 論理ホスト環境定義ファイルのインポート [図データ]

実行系ノードからコピーしたエクスポートファイルを,待機系ノードにインポートします。lhostexp.txtという論理ホスト環境定義ファイルをインポートする際のコマンドを次に示します。

C:\Program Files\Hitachi\jp1pc\tools>jpcconf ha import -f lhostexp.txt
KAVE05140-I 論理ホスト環境定義ファイルのインポート処理が正常終了しました

(10) クラスタソフトへのPFM - RM for Virtual Machineの登録 [図データ] [図データ]

クラスタソフトへのPFM - RM for Virtual Machineの登録は,「3.3.4 セットアップ手順」を参照してください。