jssitemstoredbsetup.bat(案件保存DBセットアップ)
機能
案件保存DBをセットアップします。このコマンドは,スタートメニューの[プログラム]−[JP1_Integrated Management - Service Support]−[JP1_IM-SSコマンドプロンプト]から実行します。なお,このコマンドは,JP1/IM - Service Support Advanced Editionの場合に実行できます。
形式
jssitemstoredbsetup.bat {-i 案件保存DBセットアップ情報設定ファイル名 [-c online] | -c standby} [-q]
実行権限
Administrators権限
格納先フォルダ
IM-SSパス\tools\
引数
-i 案件保存DBセットアップ情報設定ファイル名
案件保存DBセットアップ情報設定ファイルのファイル名を,絶対パスで指定します。案件保存DBセットアップ情報設定ファイルのパスは,255バイト以下の文字列で指定します。このとき,半角文字を1バイト,全角文字を2バイトとして換算します。なお,UNCパスは指定できません。案件保存DBセットアップ情報設定ファイルの詳細については,「12. 定義ファイル」の「案件保存DBセットアップ情報設定ファイル(jssitemstoredbinfo.bat)」を参照してください。
-c online | -c standby
案件保存DBをセットアップする系を指定します。現用系の場合はonlineを,予備系の場合はstandbyを指定してください。
-q
応答メッセージを表示しないで,案件保存DBのセットアップを続行する場合に指定します。-qオプションを指定しない場合は,処理を続行するかどうかを選択するメッセージが表示されます。
戻り値
戻り値 |
意味 |
---|---|
0 |
正常終了 |
1 |
異常終了(リトライする場合,アンセットアップが不要) |
2※ |
異常終了(リトライする場合,アンセットアップが必要) |
- 注※
-
戻り値が「2」の場合,エラーの原因を取り除いたあとに次の手順で環境を回復してください。そのあと,再度コマンドを実行してください。
-
JP1/IM - Service Supportのデータベースを初期化する。
jssdbinit.bat(データベース初期化)コマンドを実行し,案件管理DBと案件保存DBを初期化します。jssdbinit.bat(データベース初期化)コマンドについては,「11. コマンド」の「jssdbinit.bat(データベース初期化)」を参照してください。
-
JP1/IM - Service Supportのデータベースをリカバリーする。
jssitemstoredbsetup.batコマンドを実行する前に取得したバックアップファイルから,jssdbrecovery.bat(データベースリカバリー)コマンドを実行して,案件管理DBおよび案件保存DBをリカバリーします。jssdbrecovery.bat(データベースリカバリー)コマンドについては,「11. コマンド」の「jssdbrecovery.bat(データベースリカバリー)」を参照してください。
-
実行時の前提条件
-
jssitemstoredbsetup.batコマンドは,JP1/IM - Service Support Advanced Editionの場合に実行できます。
-
コマンド実行時のサービスの状態については,「11. コマンド」の「コマンド実行時のサービスの状態」を参照してください。
-
案件保存DBをセットアップする際,1つの保存エリアのセットアップごとにメモリ所要量が増加します。メモリ所要量の詳細については,リリースノートを参照してください。
-
jssitemstoredbsetup.batコマンドを実行して案件保存DBの保存エリアをセットアップするには,案件保存DBセットアップ情報設定ファイルで指定した案件保存DB格納先フォルダに,128ギガバイトの空き容量が必要です。案件保存DBセットアップ情報設定ファイルについては,「12. 定義ファイル」の「案件保存DBセットアップ情報設定ファイル(jssitemstoredbinfo.bat)」を参照してください。
-
セットアップされていない保存エリアに対してコマンドを実行してください。
-
保存エリアBをセットアップする場合は,保存エリアAのセットアップが完了している必要があります。
-
案件管理DBがXLサイズでセットアップされている必要があります。
-
jssitemstoredbsetup.batコマンドの実行中に同時に実行できないコマンドについては,「同時に実行できないコマンド」を参照してください。
注意事項
-
案件保存DBは,jssunsetup.batコマンドを実行してアンセットアップします。このため,誤って案件保存DBをセットアップしてしまった場合に備えて,jssitemstoredbsetup.batコマンドを実行する前に,案件管理DBをバックアップしてください。案件管理DBのバックアップについては,「10.2.1 案件管理DBのバックアップとリカバリー」を参照してください。
-
jssitemstoredbsetup.batコマンドの実行中に[Ctrl]+[C]キーなどで実行を打ち切らないでください。もし実行を打ち切った場合は,「戻り値」が「2」の場合と同じ手順で環境を回復してください。
-
jssitemstoredbsetup.batコマンドの実行結果は,ユーザー公開用のログファイルに出力されます。詳細については,「付録A.2 JP1/IM - Service Supportが出力するログファイルの一覧」のJP1/IM - Service Supportのユーザー公開ログおよびフォルダの説明を参照してください。
使用例
- 使用例1
-
案件保存DBセットアップ情報設定ファイル(c:\setup\jssitemstoredbinfo.bat)を使用して案件保存DBをセットアップする場合:
jssitemstoredbsetup.bat -i c:\setup\jssitemstoredbinfo.bat
- 使用例2
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クラスタ運用していて,案件保存DBセットアップ情報設定ファイル(c:\setup\jssitemstoredbinfo.bat)を使用して,現用系の案件保存DBをセットアップする場合:
jssitemstoredbsetup.bat -i c:\setup\jssitemstoredbinfo.bat -c online
- 使用例3
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クラスタ運用していて,予備系の案件保存DBをセットアップする場合:
jssitemstoredbsetup.bat -c standby